「エスカレーターは誰のため?」エスカレーターのデザインを考える。
こんにちは、筋肉が激ヨワの難病のまみです!
私は病気が原因ですが、筋肉が弱いのは子供も同じ。また老化にもあらがえません。
少しでも私の経験する世界を言葉にすることで、優しい世界になって欲しい、との願いを込めて。
今ではある程度の大きさの施設なら見かける「エスカレーター」。
ほとんどの人が1度は使ったことがあると思います。
長い階段を上がらずとも、立っているだけで目的地までスーッとなんて便利ですよね。
またエスカレーターの動きにプラスして、自分で階段を上がるように動けば時短にもなります。
階段が上がること自体がツライ人にとっては必須です。
足腰が弱い人、体を動かすことが大変な人など、階段が上がること自体が難しい、辛い人にとっては必須であり、重宝しますよね。
かくいう私も階段を少しは上がれるものの、人よりも何倍も時間がかかる上、体力もゴリゴリ削られ歩くことすら大変になる始末なので、階段が目の前にあってたとしてもエスカレーターかエレベーターを探して使います。
さらに最近では身体を動かすこと自体にも時間がかかるようになりました。
簡単に言うと、頭から指令を出しているものの、一歩踏み出すのに時間がかかるのです。
イメージとしては足に重いおもりを付けている感覚でエスカレーターに乗るときは、キケンを感じるようにもなりました。
当然ですが、エスカレーターは動き続けている場所へ乗る必要が去ります。
しかもいったん足を乗せたら、自動で片足が動いていってしまう。
もう一方の片足をさっと動かさなければ、直ぐに転ぶことは想像できますよね。このタイミングを合わせることがとても難しいんです。
最近では歩いているスピードのまま進むことができず、エスカレーター前で一旦停止し、タイミングを見計らってから乗るようになりました。
悲しいことに一旦止まるのが嫌なのか、後ろから舌打ちされたことも1度や2度ではありません。
ただ、そんな私にも優しいエスカレーターをときどき見かけます。
それはスピードがゆっくりのもの、また乗り口や出口のとき、平らな部分が長くあるタイプ。
これだと乗るタイミングも図りやすく、また平らな部分で立ち直すこともできます。エスカレーターがゆっくり動くことは、急ぎたい人には嫌かもしれませんが、私のように身体が動かしづらい人にとっては助かるのです。
さらに子供やパパママにも助かるタイプってお気づきですか?
私には姪がいますが、エスカレーターの乗るタイミングがつかめないようで、絶賛練習中。
さらに小さい子供がいるパパママは、子供を抱っこすることも多く、子供を抱っこすると、足元が見えづらくなります。
どんなに身体が健康な人でも、足元が見えづらい中でエスカレーターを乗るのは怖いもの。
パパママでなくとも、大きな荷物を持っていたり、重い荷物で身体の重心バランスがいつもと変われば同じですよね。
本音では全てのエスカレーターをゆっくりにしたり、平らな部分を多くしてほしいと思いますが現実的ではないことも理解しています。
駅や多くの人が行きかう場所では、人の流れが大事にもなるので、スピードをゆっくりしすぎれば人の雪崩が起きかねません。
また乗り口等に平らな部分を増やすことは、設置スペースの問題もあります。
色々な人に優しいとはいえ、できないことも理解しています。
せめて、このコラムを読んで頂いた方は、エスカレーターを重宝する人には急ぎたくても急げない理由がある、と知っていただけると嬉しいです。
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