ロマネスコ

文化を中心に、思ったことを、そこはかとなく書きつくります。

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  • アニメ・ジャポン

    アニメに関する記事を集めました。

最近の記事

八奈見杏奈の元ネタなんて

 最近NFで覗き見していいなと思ったアニメが、『負けヒロインが多すぎる!』だ。この作品の原作は、雨森たきび氏が書いたライトノベルらしい。  そこには八奈見杏奈という、やたら毛量があり青い髪を持つ女子高生が第1ヒロインとして登場する。“八奈見”と聞いて考えてしまうのだけれど——あまりメジャーな苗字じゃないからな——何か出典元があるのではないかと。    最初、こう考えていた。もしかしたらこれは、響きが似ている“八神”ではないだろうかと。“八神”といえば思い出されるのが、私が大好

    • 主題歌のイントロは重要である

       イントロ——これは、吹奏楽など音楽をやったことのある人なら、当たり前のように知っていることであるが、「イントロ」とは、紹介や導入を意味する「イントロダクション」の略である。  英語の“in”から派生した単語ではないので、断じて、曲の入り(初め)という意味で、「イントロ」と言っているわけではないのだ。 イントロクイズ  本来なら——語源に基けば——イントロクイズというものは、その曲の全容を紹介している部分を聞いてその曲(歌)がなんなのかを当てるクイズであるはずだ。   曲

      • アニメ研究の話・その2

         ラブコメが好きな日本人は多いのではないだろうか。「アニメ研究の話・その1」でいくつかアニメを挙げたが、その多くがラブコメだった。 『名探偵コナン』『らんま1/2』『うる星やつら』『めぞん一刻』『タッチ』……。 これらは、それぞれが全く別のジャンルに見えるが、大別すれば「ラブコメ」である。  そもそも「ラブコメ」の定義自体が曖昧であるから、スタジオジブリの『耳をすませば』や『コクリコ坂から』も場合によってはラブコメとして見ることができる。この2つの作品は少女漫画を原作としてい

        • ハリウッド映画『ラスト・サムライ』

           トム・クルーズ主演の映画『ラスト・サムライ』は、興味深いハリウッド映画の1つだ。“外国人から見たサムライ”という前提を理解した上で見る分には申し分ない。面白い。  しかし、アメリカ人が日本人の武士道精神を守ってやった感が否めない。もう1つ、アメリカ人がサムライに引導を渡してやった感も否めない。  エンターテイメントとして素晴らしい作品だとは思うので、断じてこの作品を否定する訳ではないことをご理解いただきたい。  1つ目に指摘したアメリカ人が日本人の武士道精神を守ってや

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          3本

        記事

          松任谷由実『DESTINY』の理解へ

           “ユーミン”のファンの中では、荒井時代派と松任谷時代派に分かれることもあるが、私は甲乙つけ難いそれぞれの魅力があると思っている。その中で松任谷時代の曲、『DESTINY』を紹介したい。 『DESTINY』(1999)  誰しも、初めて聴く曲を聴いたときに、その印象となるフレーズが1つくらい残るわけであるが、私が『DESTINY』を聴いたときに印象に残ったのは、次のようなフレーズであった。  これは歌の最後、2番のCメロの歌詞である。当然ながら、これではどういう歌なのか

          松任谷由実『DESTINY』の理解へ

          「カリオストロの城」と「天空の城」と宮崎駿

           先日、日本テレビの金曜ロードショーでで放送された『ルパン三世 カリオストロの城』をご覧になっただろうか。この作品こそが宮崎駿氏の初監督作品である。  宮崎アニメはいつ見てもいい(=何度見ても飽きない)とよく言う。落語や歌を聞く感覚に近いのかもしれない。  さらに、宮崎アニメは毎回違う見方もできる。 『カリ城』『ラピュタ』新発見  カリオストロには、大公家と伯爵家がある。大公家は光を、伯爵家は闇を司るという。この2つの家は遠い昔に分かれたというが、伯爵は2つの家をふたた

          「カリオストロの城」と「天空の城」と宮崎駿

          『名探偵コナン』の灰原哀

           林原めぐみ氏が演じる灰原哀、本名:宮野志保について記述する。  アニメ第699話『灰原に迫る黒い影(前編)』の冒頭のシーンで灰原は、APTX4869の解毒薬をせがんだコナンに「所構わず巨大化するラブコメ探偵」と言っている。これは、『名探偵コナン』はラブコメですよーって言っている、ある種の皮肉のような表現だと思っている。まだ事件が起こる前の団欒とした会話の中の発言だから、視聴者を笑わせるためのジョークだと考えられる。それでいいのか、コナン!的な自虐表現と捉えることもできるが

          『名探偵コナン』の灰原哀

          『となりのトトロ』と環境保全

           最も見たことのある人が多いジブリ映画といえば『となりのトトロ』だろう。子供の時にだけ出会うことができるファンタジーの世界、それがこの物語の根幹である。愉快なファンタジーとしてみれば、の話だが。 トトロをどう見るか  青井汎氏によれば、『となりのトトロ』は、スペインの映画『ミツバチのささやき』(1973年)をオマージュしているという。これは冒頭のトラックで引っ越しをするシーンから分かることであるそうだ。『ミツバチのささやき』もまた、サツキとメイのような姉妹が田舎へ引っ越す

          『となりのトトロ』と環境保全

          時間の文化・元号の話

           先日コンビニで買ったチロルチョコを紹介する。  平成と令和という2つの時代で、それぞれの若者に流行った食べ物をフレーバーにして詰め合わせたものだ。  ただ今回話したいのは味についてではない。  これを食べようと出した時に目に止まったのは、菅義偉元内閣官房長官(令和おじさん)の真似をしている人のプリクラのイラストである(上写真では右半分は隠れているが)。当時中学3年生で4月1日は春休み中ながら、生徒会役員に採用された私は、生徒会の初仕事ということで午後から登校して会議があっ

          時間の文化・元号の話

          アニメ研究の話・その1

           初投稿の記事で、高校生になって動画配信サービスを利用してアニメのイッキ見を始めたという話をした。初めてイッキ見したのは、『新世紀エヴァンゲリオン』だ。なぜエヴァだったか。  時は2020年秋、本当はその年の春頃の予定だった同作の最終章の公開が延期されたことを知ったころである。昔から好きだった『名探偵コナン』の声優について興味が出てきた。その頃YouTubeのおすすめに頻繁にコナン声優によるラジオの文字起こしが上がってくるようになったためである。そこで林原めぐみという声優に

          アニメ研究の話・その1

          日本人は、なぜ家族で一つの姓を名乗るのか

           日本人は、血縁を大事にする。血のつながりだけでなく、結婚や養子縁組によって家族は構成される。ただ、血がつながっていないとすれば、家族であることを証明する一番簡単なものは「姓」だ。   同姓と別姓  少し前の話になるが、「選択的夫婦別姓」制度について国会だけでなく、巷でも議論がなされていた。  結局、じゃあ子供の姓はどうやって決めるんだとか、姓が違う子供を愛せるのかなど論理だけでは片付けられない様々な問題が出てきて(直近で議論しなきゃいけない他の問題も山積みだった)、今

          日本人は、なぜ家族で一つの姓を名乗るのか

          宇宙戦艦ヤマトと日本のアニメ

          『宇宙戦艦ヤマト』という作品は、日本のアニメ史の中で極めて重要な役割を果たしている。むしろ、『宇宙戦艦ヤマト』こそが、アニメをアニメたらしめているのではないか。  ディズニーやピクサーのアニメを見れば分かるだろうが、海外のアニメは、そのほとんどが子ども(小学生以下)向けに作られている。男の子はアメコミのヒーローに憧れ、女の子はディズニー・プリンセスに憧れる——子どもたちの童心を満たす存在、それが海外のアニメーションの存在意義である。対して日本のアニメは、子どもから大人まで楽

          宇宙戦艦ヤマトと日本のアニメ

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          文化とは noteを始めるにあたり  私がnoteに興味を持ったのは中学生の時であるが、始めないまま気づけば、大学生になってしまっていた。一般的なブログは、日記要素が強い。もちろん、noteに全くそういった要素がないとは言えないが、私は日記ではなく、コラムやエッセイのようなものを書きたかった。  今思えば、中学生、高校生の時に始めなくてよかった。直近3年間で色々なことがあって私の生活スタイルも変化したから、より内容のある記事が書けるのではと思ったからだ。  正直その変化

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