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AI DRIVEN

本書を通じてAIとの向き合い方、定義が一新された。前向きなものに。
AIとの付き合い方を教えてくれる興味深くて面白い1冊だった。
プロンプトのコツといったハウツー的なことから、AIの歴史、LLMの仕組み解説、活用例、可能性といったことが網羅されていて、現段階の生成AIについて知ることができる。

1950年代から始まった人工知能の歴史解説から不確実性コンピューティングの紹介まで。この辺の知的好奇心をくすぐる感じは立花隆さんを彷彿させた。立花さんもインターネット黎明期に関連書籍を随分書かれていた。

joiさんのAIではなくEIという視点は言い得て妙。Extended(拡張された)Intelligence。確かに、メディアが面白おかしく書くからとやみくもにシンギュラリティについて想いを馳せるのではなく、現在主流のLLMとは何か?どのように使っていけばいいのか、そのためにどう用いるか、と具体的に考え試行していっているケースを知るとEIという言葉がしっくりくる。
賢い予測変換機能が人類にとって代わる知能になるかもしれないと思うより、生成AIにできることできないことと人間だからできることを知り、AIを道具として使うことで人間の可能性を拡張していく。本当に工業化時代は終わり、第三次産業革命が起きているのだなあと実感する。

プロンプトのコツも書いてあり、実用書的な側面もあって、よし試してみようとなる。本当に、興味を持ったらガンガン進まないとあっという間に人生の時間が尽きてしまう。

AIによって仕事が奪われる、という声には当初から懐疑的だった。むしろブルシットジョブが淘汰されて、フロムの言うヒューマニズムの色が濃くなる機会ではないかと前向きに捉えていた。ただ怯えて待つより、AIの持つ可能性を学んで取り入れていくことを考えた方が前向きで開けていく。joiさんの周りのアメリカ人は50,60歳でも滅茶苦茶勉強しているとポッドキャストで聞いた。まるで、就職したら安泰入学したら安泰メンタリティの日本と、入学してからが大変なアメリカの大学との違いが続いているようだ。

joiさんを知らなければweb3に興味を持つことはなかった。

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