ママを選んだよ
医師、池川明氏の著書
「ママを守るために生まれてきたよ!/Gakken」の中にこんな話があった。
『私の知人のお子さんに、りゅうのすけくんという男の子がいます。
りゅうのすけくんのお母さんはシングルマザーで、妊娠を知ったときにはとても困惑し、中絶を考えたといいます。
でも、悩んだすえに産むことに決め、そして生まれてきたのがりゅうのすけくんでした。
りゅうのすけくんは、ちょうど5歳くらいになったとき、私の講演会にお母さんと一緒に来て、後ろのほうで聞いてくれました。
そうしたら、トコトコと前に出てきて、「先生、ぼく、お話がしたい」と言うのです。
何を話すのかな、と興味津々で言葉を待ったら、「お空の上には虹があって、虹を食べてた」とか、いろんなことを話しはじめました。
そこで私が、「りゅうのすけくんは、どうしてお母さんを選んだのかな?」と聞いたら、「お母さんが泣いてて寂しそうだったから。ぼくが来たら笑ってくれると思ったの」そんなことを言いました。
このときお母さんは、後ろのほうで聞いていましたが、りゅうのすけくんの言葉に涙を流していました。』
池川氏はまた、こう語ります。
『子どもたちがお母さんを選ぶ理由は、それぞれ異なります。
「優しいお母さん」「かわいいお母さん」が人気ですが、「寂しそうなお母さん」「泣いているお母さん」を選ぶ子どももいます。
そういう子どもたちは、「ぼくが来たら、ママはさみしくないかなと思ったの」「ママに笑ってもらいたかったから」と、語っています。』
人の心に灯をともす より
我々は、何かうまくいかないとき、親のせいにしたり、まわりや環境のせいにしたりにしたりする。
しかし、もし仮に、自分が親を選んで生まれてきたのだとしたら、本当は、誰にも文句を言うことはできない。
私たちは「親を選んで生まれてきた」…
「今の人生は自分が経験したくて選んだのだ」と
覚悟して生きていく
この覚悟が自分を幸せに導いていくのです
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