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1986年梅雨 みつけた感
それは、中学生の頃、甲斐よしひろの「サウンドストリート」で佐野元春の「アンジェリーナ」を初めて聞いた時と同じような感覚だった。
86年の梅雨時のある夜、毎週火曜日の日課「とんねるずのオールナイトニッポン」を聞いていた。その中でかかった曲で一発で気に入った曲があった。
久保田利伸の「失意のダウンタウン」
歌い出しのスキャットと声にビックリだった。
「なんだこりゃ!?」
「カッチョいい!」
「ベースがブリブリ」
「すげぇグルーヴ感!」
「ノリノリだ!」・・・
「ラップが入ってる」・・・
「転調後はさらにノリノリだ!」
くぼたとしのぶ・・・
あ、久保田利伸ってどこかで聞いた(見た)名前だなと思ったらトシちゃんの「IT'S BAD」じゃん!
ラップもあったので気がついた。
そうそう、松本典子のおもしろい曲「虹色スキャンダル」もそうだ。
“しついのダウンタウン(久保田利伸)”とメモし、次の日すぐに友&愛へ行ったが、シングルの新譜コーナーにもアーティスト別の「く」の枠にもなかったので、その足でレコード屋へ行き購入した。
テレビでは、tvkの「ミュートマJAPAN」でビデオクリップが流れるようになった。それでもランキングは思ったほど上昇せず、知る人ぞ知るアーティストだった。
秋に1stアルバム「SHAKE IT PARADISE」をCDで買った。「流星のサドル」でまた吹っ飛んだ。その後も聞く曲すべてが、時代を先取りした音楽って感じがした。それなのに耳に馴染むのは何故だろう。昔聞いたような懐かしさを感じる部分もあるからなのか。これは後になってわかったことだが、久保田が好きだったというR&B、ソウル、特にスティーヴィー・ワンダーの影響だろうか。
「人に教えたくない・・・知る人ぞ知るアーティストにしておきたいな」と思いながらも「すげぇのをみつけたんだぜ!」と自慢もしたいし、全人類で共有すべき宝物の発見を教えないわけにもいかないし・・・(大袈裟)
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「コレ、すごいぜ!聞いてミソ!」
結局CDプレーヤーを買ったばかりのS君に貸し、みんなにダビングした。
冬には12インチシングルの「TIMEシャワーに射たれて…」「流星のサドル(Dub Version)」も友達で共有した。
年が明けて3rdシングル「GODDESS~新しい女神~」がダイハツ シャレードのCMソングとして採用され、バラードの「Cry On Your Smile」、とどめはフジテレビのトレンディドラマ「君の瞳をタイホする!」の主題歌「You were mine」で大ブレイクすることになるのだが、それまでは“俺がみつけたアーティスト”だった。(あくまでも仲間内でだが)
1989年秋には早くもベスト盤「BADDEST」がリリースされた。
「MISSING」も「流星のサドル」もオリジナルの方が好きだな。(※意見には個人差があります)
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