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泣く子も踊る

80年代初期、日本で大人気だったノーランズ(Nolans)。
この名前を聞いて懐かしいと思うか、思わずニヤけるか?それとも知らないかな?
日本のディスコ・ブームに乗り、音楽誌ではなくアイドル雑誌「明星」や「平凡」でも大きく取り上げられ、日本独自で写真集も出版されたほど。
小さな子供にまで人気になったが、今思うと当時としてはパフォーマンスがかなりセクシーで、子供には刺激が強すぎたのでは!?と思うのだが…
ちなみに私は中学生だったが、ウチのクラスでは男子よりも女子に人気があったな。

彼女たちの代表曲「ダンシング・シスター(I'm in the Mood for Dancing)」は、ディスコやラジオで大人気で、日本のアイドルたちをなぎ倒し、オリコンチャート1位にまでなった。アルバム「恋のハッピー・デート(Gotta Pull Myself Together)」も1位に輝き、オリコンの洋楽では初めてシングル、LP、カセットの三冠王となった。洋楽の1位獲得は異例のことで、日本で一番売れた洋楽かもしれない。日本のみのシングル「セクシー・ミュージック(Sexy Music)」は、90年にWinkがカバーして再注目されたよね。

今ではキャンディ・ポップなどと呼ばれて懐かしく愛でられていますが、当時、ロックフリークたちは、思わず顔をしかめたのです(佐野元春氏が言うところの「ギルティ・プレジャー」だったという説もある)。
しかし、このノーランズ、実は、日本でブームになるより前に、イギリスで認められていた実力派。アイルランド出身のキュートなルックスの四人姉妹で、79年イギリスでデビュー、日本でも大ヒットの「ダンシング・シスター(I'm In The Mood For Dancing)」は3位、石野真子ちゃんがカバーした「恋のハッピー・デート(Gotta Pull Myself Together)」は9位になったほか、89年までに全英チャートトップ100入りが計11曲、うち9曲がトップ40入りという輝かしい実績を残しているのだよ。

当時はディスコ・ブームもあって、“日本向けの洋楽”みたいな感じが多かった印象。ノーランズの他にも、ドゥーリーズ、アラベスク、ドリー・ドッツ(実はこの三組も実力派)、アンジェリ、トリックス、エミリー・スター・エクスプロージョン、ジンギスカン、マルコ・ポーロ、ハンガリー出身ニュートン・ファミリーの「サンタ・マリア」なんてのもありましたな・・・
そうそう、竹の子族がこういう曲をかけて踊っていましたね。

7月24日には、ノーランズ デビュー50周年記念で日本独自のベスト盤がリリースされるよ。なんと当時コカ・コーラのキャンペーンの特典だったプロモーション盤「あこがれアイ・アイ・アイ」も収録されているぞ。

ところでみなさん“竹の子族”って覚えてる?知ってる?

※今回は「明星」風の書き方をしてみました(違)

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