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別冊 MUSIC LIFE 80's

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about 80's Music... ファントマ、ミュートマ、SONY MUSIC TV、ベストヒットUSAで形成された“昭和40年男”のお気に入りから厳選した記事などをひとま…
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#音楽レビュー

Average White Band「Shine」(1980)

今回は、往年のファンからは邪道な作品と云われている名盤をご紹介します。 アヴェレイジ・ホワイト・バンド…、白人の本格的なファンクバンドとして有名ですね。「AWB」とか「Cut The Cake」とか、ソウルファンクの名盤の多いバンドです。そして今回ご紹介するアルバムは、AORの名盤としても紹介されることの多いアルバムです。ただし、プロデューサーにデヴィッド・フォスターを迎えたAOR色の濃いアルバムなんです。 デヴィッド・フォスターといえば、この当時、飛ぶ鳥を落とす勢いの名

QUEEN「Works」(1984)

私が大好きなクィーン。昨日は映画「ボヘミアン・ラプソディ」が日テレで放送されてましたね。もちろん映画でしっかり観てましたが、ついつい、また見てしまいましたが、やっぱり最後のライヴ・エイドの完コピの演奏シーン、そしてエンディングの「Don't Stop Me Now」、いいですね~。明日はBS日テレで完全版が放送されるらしい。録画しておかないと…。 正直、私の中ではクィーンはアルバム「The Game」で終わってます。80年代以降の、「Under Pressure」以降のクィ

Steely Dan「Gaucho」(1980)

大好きなスティーリー・ダンですが、なぜかこの「Gaucho」はあまりにも堅苦しい感じから、どうも馴染めないというのが率直な感想です。 その思いは今も同じで、「Aja」と同じ空気感なのに「Gaucho」の方が聴く回数は少ないですね…。 スティーリー・ダン、7枚目のアルバム。相変わらずレコ―ディングには多大なお金と時間が注ぎ込まれ、多くのミュージシャンが参加しております。 ギタリストだけでもスティーヴ・カーン、ヒュー・マクラッケン、マーク・ノップラー、ハイラム・ブロック、リック

Carole King「City Streets」(1989)

キャロル・キングやジェームス・テイラー・・・。彼等の音楽には「音楽の魔法」が感じられ、彼等なりの指針、ポリシーが感じられます。 キャロルとジェームスのセッション、実に楽しそうですよね。未だに現役の彼等、きっと生涯現役なんでしょうね。 キャロル・キングというと70年代に活躍したアーチストであって、以降の作品って???、という方が多いと思います。実際キャロルの最新のスタジオ録音アルバムというと、2001年発表の「Love Makes the World」ですから、もう20年以上

【名盤伝説】 ”Bobby Caldwell / Heart of Mine” AOR四天王。永遠のNYダンディー。

MASTER PIECE AOR四天王ボビー・コールドウェルの日本での人気を不動のものにした5作目のアルバム『ハート・オブ・マイン』(1988)です。 ボビーは1951年USニューヨーク出身。その後マイアミに移り、様々なジャンルのバントでギタリストとして活動します。1976年にシングル「The House is Rockin’」をリリースして、その独特なソウルフルなボーカルスタイルが話題となり、その後1978年マイアミを拠点とするTKレコードと契約、1stアルバム『ボビー・

【名盤伝説】 ” The Manhattan Transfer / Mecca For Moderns” ジャズ・コーラス・グループがポップに変身!モダンサウンドの名盤。

MASTER PIECE マンハッタン・トランスファーの鬼才ジェイ・グレイドンがプロデュースした2作目『Mecca For Moderns (邦題: モダンパラダイス)』(1981)です。 1973年にティム・ハウザーをリーダーとして、アラン・ポール、ジャニス・シーゲル、ローレル・マッセーの4人で活動を再開します。1978年に交通事故で負傷したローレルに代わり1979年にシェリル・ベンティーンが加入。同年ジェイ・グレイドンをプロデューサーとして迎えてアルバム『Extensi

【名盤伝説】 ” Nielsen - Pearson / Blind Luck.” TOTOフリーク必携。ハードでポップなサウンドにハーモニー抜群のボーカルが聞きどころのAORな名盤。

MASTER PIECE シンガーでコンポーザーのReed Nielsen(vo.)とMark Pearson(vo.)によるユニットの3作目『Blind Luck』(1983)です。 この作品は彼らの1978年『The Nielsen Pearson Band』、1980年『Nielsen / Pearson』に続くアルバムです。 参加ミュージシャンには、ギターにマイケル・ランドウ、ステイーヴ・ルカサー。ベースはニール・スチューベンハウス。ドラムはカルロス・ヴェガにヴイ

Foreigner「Agent Provocateur」(1984)

80年代の商業ロックを代表するバンドのひとつ、フォリナー。フォリナーといえば1981年に発表されたモンスターアルバム「4」ですが、私が洋楽を聴き始めた頃には既に「4」が発表されており、本当の意味でのリアルタイムに聴いたフォリナーのアルバムが本作です。 「4」のベストセラーから翌年のベスト盤発表を挟み、3年振りのオリジナルアルバム発表ということで、本作への期待感は相当高かったような記憶があります。 プロデュースはデュラン・デュランやトンプソン・ツインズ、トーキング・ヘッズ、