【名盤伝説】 ” Nielsen - Pearson / Blind Luck.” TOTOフリーク必携。ハードでポップなサウンドにハーモニー抜群のボーカルが聞きどころのAORな名盤。
MASTER PIECE シンガーでコンポーザーのReed Nielsen(vo.)とMark Pearson(vo.)によるユニットの3作目『Blind Luck』(1983)です。
この作品は彼らの1978年『The Nielsen Pearson Band』、1980年『Nielsen / Pearson』に続くアルバムです。
参加ミュージシャンには、ギターにマイケル・ランドウ、ステイーヴ・ルカサー。ベースはニール・スチューベンハウス。ドラムはカルロス・ヴェガにヴイニー・カリュタ。キーボードにはロビー・ブキャナン、ジェイ・ワインディング。パーカッションはレニー・カストロとスティーブ・フォアマン。LAの人気ミュージシャンが勢ぞろいです。このメンツを見ただけで、出てくる音はTOTO + AIRPLAYなサウンドを期待しますよね。ご安心ください、期待通りです。
M1 これぞTOTOサウンドといった作品。エンディングのギター・ソロはルーク本人が弾いています。ランドウのバッキング・ギターなどからMAXASを思わせる作風に仕上がっています。
M2 このユニットの良さは二人ともリード・ボーカルをとれること。曲ごとに歌い分けていますが、この曲は二人仲良く歌い上げています。二人のハーモニーのはペイジスを思わせますが、そこまで緻密なコーラス・ワークではありません。とは言えその美しさは十分聴き応えがあります。中間部のランドウのソロも良い感じです。
M3 隠れた名盤David Roberts『All Dressd Up』(1982)収録のカバー。この曲以外は全て彼らの作品。コンポーザーとしての才能も光るものがあります。
M5 ミディアムテンポでありながら個人的にはこのアルバムでハイライトのロックナンバーだと感じます。全編で聴けるハーモニーの美しさと、後半のギター・ソロの抜群の格好良さはまさにハイライトという出来です。
M7 ぐいぐいと迫り来るリズムとハーモニー、まさにニールセン-ピアソンといった作品。途中のベースソロのフレーズがどこかのCMソングのように聞こえるのですが、何のCMだったか・・・。
こんなに素敵なアルバムがCDにならないのは変だとずっと思っていましたが、AORマニアが集う某社会人サークルの圧力で(笑)2作目と3作目の2 in 1で待望のCD化が実現します。2022年には紙ジャケットによる限定生産でCD化されました。が、今では何れも入手困難、もしくは高額取引される始末。
ダメですよ、こんな名盤をマニアだけのものにしていては。せめてオンデマンドでも良いので、誰にでも聞けるようにしておきなさいと思います。
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