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葡萄の葡萄酒煮


夏の終わりと秋の始まりが曖昧なまま、
日々の寒暖差に体調が気になる季節の変わりめ。

秋は好きなのに、薄ら寂しい気分になる頃でもあります。
けれど栗や柿、葡萄に梨…
さまざまな豊かな実りが持つ色と香りと味わいが、そんな弱虫を下からそっと持ち上げてくれるようで。
秋の美しい色、
見ているだけでうれしくなってしまいます。

そのままでもおいしいけれど、
特に巨峰と赤ワインのコンポートは
何度作ってもやめられない楽しさです。
皮むきが、特に。
こうした単純作業は、案外心に効いてくるもの。
保存食の忙しい初夏や、美味しい季節を長く楽しみたい秋は、元気をたくさんもらっている感じなのです。


*巨峰の赤ワイン煮

(材料)
巨峰(種無しだと簡単です)2房、水2カップ、赤ワイン1/2カップ、甜菜糖1/2カップ、はちみつ大さじ3、白粒胡椒大さじ1

(作り方)
1、巨峰は実をばらばらにはずして洗い、熱湯に30秒ほど入れてから冷水にとり、トマトの湯むきのように皮をきれいにむきます。種があれば除き、皮は捨てずに取っておきます。

2、鍋に水、赤ワイン、甜菜糖、はちみつを入れて火にかけ、巨峰の皮も加えて煮出します。


3、色がきれいに出たらこします。皮をぎゅーっと絞って残さずに香りと色を移して。ここに粒胡椒を加え、さらに煮ます。


4、3、にむいた実を入れて、ひと煮立ちさせ、そのまま冷まします。

◎甘味は甜菜糖でなくても、アガベシロップやラカントでも。色も味わいもすっきり仕上げたい方はグラニュー糖で。

◎胡椒は食べなければそんなに感じません。
お好みで、巨峰とご一緒に口に入れてかりりと噛んでみてください。

シロップもいい味になっているので、
実とともにゼラチンでゆるーく固めたら、生のぶどうとヨーグルトの気楽なグラスデザートにもなります。
このシロップは、凍らせても良い味です。
季節外れですがかき氷にも、また葛切りにも。

巨峰や栗、いちじくに梨、
休みの夜中や早朝にのんびり煮る嬉し楽しさを満喫しているうちに、
寂しい心持ちも、いつしかどこかへ飛んで行き
代わりに食欲が日に日にムクムクっと増してきました。
お腹が空くということは、決して小さくない幸せ。
増量に気をつけつつ、丸ごと味わって感謝したいものです。

寒暖差が大きくなるほどに美味しくなってくる
秋の旬ものたち。
芯から冷える冬にもゆっくり味わえるよう保存しながら、秋本番の今を存分に味わい、楽しんで日々頂いていこうと思います🍇🌰🍐

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