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医療職×事業企画の協業で支援する「患者様の笑顔」と「収益性」

食品業界、金融業界、医療業界など多様なバックグラウンドを持つ中途社員が集まるCUCグループ。今回は臨床工学技士(※)の資格を持ち、全国の病院やクリニックを飛び回る久能さんと、食品関係のスタートアップから入社した大﨑さんの対談です。

役割も経験も異なる二人は、同じチームで透析医療を提供する病院やクリニックの運営を支援しています。どのようにタッグを組み、透析分野の課題に向き合っているのか。その裏側に迫ります。

※臨床工学技士
医療機器操作のスペシャリストとして、医療機器の安全性確保と有効性維持を担当する。透析クリニックでは、主にシャント穿刺(血液や体液、細胞などの採取のために体外から血管・体腔内・内臓に針を刺すこと)や人工透析装置の操作を行う。 

【プロフィール】
久能伸太郎さん(43歳)
日本工学院専門学校臨床工学科卒業。総合病院や透析クリニックにて臨床工学技士として約20年勤務後、2021年4月にCUCへ入社。現在は運営支援部 透析実行支援チームでリーダーを担当。

大﨑雄平さん(29歳)
ワシントン大学工学部化学工学科卒業。日本酒のスタートアップで海外での事業の立ち上げを行った後、フードテックのスタートアップを経て、2022年10月1日にCUCへ入社。現在は運営支援部 透析実行支援チームにてPM、経営企画、経営管理を担当。

医療職経験とビジネス職経験。
お互いの「強み」と「違い」を生かし、透析クリニックの運営を支援

──まずは、お二人の仕事内容を教えてください。

(久能)私も大﨑くんも、透析医療を提供する病院やクリニックの運営支援をするチームに所属しています。私たちのチームの支援先は、全国22カ所。業績の管理、マーケティング、業務改善や人材育成などの支援をすることで、収益改善に取り組んでいます。

今は、日本の過半数の病院が経営難に苦しんでいるとも言われています。病院の経営が悪化すると、地域のみなさんに「良質な医療」を届けられなくなってしまいます。患者様にとっての命綱ともいえる透析医療を守るために、病院やクリニックの収益改善に取り組んでいるんです。

(大﨑)チーム内の役割としては、経営企画や事業企画の経験がある私が、病院やクリニックの業績を分析し、その結果を受けて、医療職経験のある久能さんが、医療現場のスタッフと一緒に解決策を考え、実行支援します。

(久能)私たちは、解決策の立案や実行支援のほかにも、他の支援先病院やクリニックで実践された良い取り組みを全国の支援先に伝える懸け橋のような役割も担っています。大﨑くんが数字面をフォローしてくれるので、安心して現場のみなさんに向き合えています。

運営支援部 透析実行支援チーム 久能伸太郎さん

──久能さんは、臨床工学技士として働いていたと聞いています。なぜ、CUCへ入社されたのでしょうか?

(久能)「自分が働いている病院やクリニックの患者様だけでなく、もっと多くの人たちを笑顔にしていきたい」と考えたからです。約20年にわたり病院やクリニックで働く中で、笑顔が少ない患者様が多いと感じていました。透析は、週に3日病院に通い、1回あたり4時間の治療を受けなければいけないため、患者様にとって大きな負担がかかります。その分、多くの医療費を使わざるをえないため、肩身が狭い思いをされている方も少なくありません。

でも、「透析」があるからこそ、腎臓の機能が低下してしまった患者様の命をつなげられます。その命を大切にして、患者様自身が笑顔で楽しく過ごせるような場を増やしていきたいと考えていたときに、CUCに出会いました。

──一方で大﨑さんは、別の業界出身だそうですね。

(大﨑)もともとは日本酒やフードテックのスタートアップで、新規事業の立ち上げや事業企画などを担当していました。

医療に関心を持ったきっかけは、前職の会社でヘルスケア領域の商品開発を担当したことです。医療関係者と連携しながら開発にあたる中で、食品以上に安全管理に対する責任の重さと、お客様に与える影響力の大きさを実感したんです。ダイナミズムを感じ、自分も何かしら医療に関われないかと考えました。

そんな時にCUCを知り、医療職の資格がなくても、これまでの経験を活かして患者様をサポートできるのだと知り、入社を決めました。

運営支援部 透析実行支援チーム 大﨑雄平さん

チームの支援先の合計売上を1億円アップ。
医療職と一丸となって創った患者様の満足と収益性

──お二人の連携が特に上手くいったエピソードを教えてください。

(久能)昨年度、患者様のニーズに応える処置や診療報酬の加算対象の医療行為の導入を積極的に推進し、「患者様の満足度の向上」と「収益改善」の両方を達成できました。

医療の現場は、医療行為の対価として公的な機関から支払われる「診療報酬」によって経営が成り立っています。医療行為ごとに細かく点数が定められているのですが、その中で、一定の要件を満たすことで支払われる「診療報酬加算」があります。社会の要請に応じて厚生労働省が加算の対象となる医療行為を決めていて、透析の場合は、透析中に行う「運動指導」や、足の爪などを切ったりマッサージしたりする「フットケア」などが含まれるんですね。

診療報酬加算は、医療職の報酬アップの目的もあることから、お金儲けのように感じてしまう人も少なくありません。しかし、患者様の体の状態を改善し、生活の質を高めるための行為もたくさんあります。

診療報酬加算に対する先入観を払拭し、患者様の満足度を上げる医療行為を促すことで、「患者様に届けられる価値」と「経営状況の改善」が両立できるのではないかと考えました。結果、チームの支援先全体で合わせて1億円ほどの売上アップにつながりました。さらに診療報酬加算の医療行為を取り入れたことで、「患者様がよろこんでくださった」という声が複数の支援先から挙がったんです。

──どのように進めていったのでしょうか。

(大﨑)私たちが支援している各病院やクリニックの「実施した医療行為の種類」「提供時間」「点数」を分析すると、医療機関ごとに診療報酬加算の取得状況にバラつきがあることが分かったんです。

私がまとめたデータをもとに、診療報酬加算の取得が進んでいない病院やクリニックに久能さんが足を運び、スタッフと一緒に対策を練っていきました。

──支援先のスタッフを巻き込む際に、どのようなことを心がけましたか?

(久能)「他の病院で○○を導入してみたら、患者様からの評判が良いみたいなんです! 試してみませんか?」と、前向きに巻き込むことを意識しました。私はもともと、人と関係を築くことに対してポジティブなんです。

実際にフットケアなどを導入してみたところ、患者様がとてもよろこんでくださったみたいで、「すごくいいね!」とどんどん導入が加速しました。

大﨑くんは、どんなことを心がけていた?

(大﨑)数字面で厳しいフィードバックをしなければいけない場合もあるので、言い方に気を付けたり、雑談を重ねたりしながら、心理的安全性を担保することを心がけました。関係性ができていない中で支援先の医療機関に厳しいことを言ってしまうと、相手のモチベーションを削いでしまうこともありますから。

(久能)みんな医療に対してパッションを持っていますからね。いろいろありながらも、二人三脚で何とかハードルを越えて、患者様に対して価値を届けられた瞬間が一番面白いと感じます。

医療職の「目」を増やし、医療現場に寄り添った仕組みをつくる

──ここまでお話を伺って、お二人の巻き込み力の強さを感じました。今後、チームでどのようなことに取り組んでいきたいですか?

(久能)今年度から、看護師経験があるメンバーがチームに参画しました。透析の現場は、医師・看護師・臨床工学技士・看護補助で構成されているので、看護師の目線が増えたことで、支援体制がより強くなったと感じます。目線の多さを生かしながら、スタッフにとって働きやすい環境や、努力や成果を評価できる仕組みをつくっていきたいです。

(大﨑)チームがどんどん大きくなる中で、新たなメンバーが加わってもしっかりと回る組織にしていきたいと考えています。そのために、メンバーが安心してバリューを発揮できるように、教育体制などを整えていきたいです。

チームでのMTGの様子

──最後に、CUCに興味をお持ちの皆さんへメッセージをお願いします。

(久能)「コンサル」というと、かしこまった印象を持つ人もいるかもしれませんが、実際は泥臭く人間臭い仕事です。CUCのWayにもある「『上下』ではなく、『ひとつのチーム』として手を重ねる。」ことが、私たちの仕事だなと思います。数字に強い大﨑くん、医療職経験がある私、そして現場のスタッフが手を取り合い、患者様の笑顔を創っているのだと感じます。

(大﨑)私は全く別の業界から転職しましたが、CUCは年齢差もバックグラウンドの違いも超えて、フラットに意見をぶつけ合える場だと思います。少しでも医療への興味や日本の医療への不安がある方は、年齢や業界関係なく飛び込んでほしいです。

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