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子供のゲーム制限時間に関する我が家のソリューション

 香川県で、ゲームをする時間を条例で定めるっていう話題がありましたね。それに対して、高校生が憲法違反だと訴訟を起こしています。

 これはゲームだけが不条理にやり玉に挙げられてしまった典型的な例だと思います。
 何が問題でそれをどう解決するかは話題にならず、なんとなく悪物にしやすそうなモノに対しての対応を思考停止した状態で進めた挙げ句に引っ込みがつかなくなって出来上がったしまったものなのでしょう。最高に意味不明ですね。

 おっと、今日は香川県の条例の話をしたかったわけではありません。
 子供のゲームの制限時間に関しての我が家の取り組み、考え方をご紹介しようと思います。
 
 おそらく多くの家庭で実践されてるであろうゲームの制限時間設定を我が家でも行っています。
 ただ、単純にゲームをする時間を決めるだけでは不十分だと思っていて、厳密に且つ柔軟に運用することが大事です。

ゲームを1日何時間にするか?

 ゲームを許可する時間は家庭によって異なると思いますが、香川県のように行政が決めるのは大間違いだと思います。
 各家庭の放課後の時間から、習い事や宿題、家のお手伝いなど「ゲーム以外に使いたい時間」を差し引いて設定するという考え方のもと、子供と一緒に決めるのが大切です。
 うちの場合は平日は1時間、休日は3時間と設定しました。
 我が家は共働きのため、小学生の息子は学童に通っています。家に帰ってくるのは18時前後。宿題は学童で済ませることが殆どで、家では家庭で確認する音読や計算カードを行うだけなので30分もかからず終わります。19時位に食事をとって、21時にはお風呂に入って寝る準備に入るというスケジュールなので、1時間で十分じゃないかと。
 休日はというと、土曜は午前中にピアノと午後に体操の習い事があり、その合間にできるようにということと、日曜は外出することが多いので、3時間という設定はどうかなと子供と話し合いながら決めました。
 しばらく運用してみると、平日は1時間を使い切らないことのほうが多く、休日は3時間をほぼ使い切る事がわかりました。
 大切なのは、親の方から「1時間ね!」と決めるのではなくて、子供と一緒に「これもやらないといけないから1時間がいいと思うんだけど」みたいに話しながら決めることです。押し付けられた謎ルールではなくて、一緒に決めた約束にするんですね。


大切なのは制限時間ではなく、運用

 先程書いたように、時間をどれくらいにするのかは大きな問題ではありません。ルールは決めるだけでは成立しません。特に相手は子供ですので、どう運用するかのほうが大事なんです。
 優先度でいうと、ルールの内容よりもどう運用するかのほうが大切なんですね。

 うちでどう管理しているかというと、任天堂Switchの「みまもりSwitch」という機能を使って管理しています。
 これは、1日に遊ぶ時間を曜日ごとに設定できて、制限した時間が近くなるとアラームがなり、時間が来ると自動的に中断されるという素晴らしい機能です。こういった機能を使えば、保護者が常に監視する必要なく厳密に管理することができます。何しろ、時間になると自動的に遊べなくなるわけですからね!
 子供はこのシステムにすぐ適応して、アラームが鳴ったら残り時間でできることをゲーム内で探して、中途半端なところで中断しないようにコントロールしています。子供の順応性には恐れ入りますね(笑

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ルールが守られない危険性

 こういう機能をうまく使ってゲーム時間の制限をすることは容易なのですが、そのルールが簡単に破られてしまうことがあります。
 機械的に時間になったら中断されるんだから破られることはないと思うかもしれませんが、破られることがあるんです。どんな理由かって言うとその殆どが「親の都合」です。
 休日3時間に設定したが、
  ■その日用事があって手が離せない子供の相手ができないから「今日は特別ね」とみまもりSwitchの設定をオフにする。
  ■出かけた際に子供の落ち着きがなくて困ったから制限時間を過ぎていたけど、みまもりSwitchの設定をオフにして渡した。
 みたいなケースです。心当たりはないでしょうか。


 こういう親都合でルールを変えてしまうと子供は混乱します。ルールを決めたのに親は破っていい。親が決めたルールだから変えていい。今日は破っていいけど他の日はなんで駄目?特別な日って親が決めるの?
 うちでは親の都合で時間延長したことはありません。子供と一緒に相談して決めた時間なので守るのが当然です。息子もそれは納得しています。時間を使い切ってしまったあとは、ドリルをやったり本を読んだり、折り紙をしたりダンボールで工作して遊んだりしてます。
 ゲーム以外でも自分で考えて遊びを見つけてほしいので、これは良い傾向ですね。

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運用でもっと大切なこと

 さて、これまで我が家の事例をお話しましたが、今日お話ししたいことは実はそこではありません。
 「例外」の話です。
 前項で約束は破らないと言ったじゃないか!とお思いでしょうが、親の都合でルールがコロコロ変わるのとは違います。
 これもルールに乗っ取った例外なんです。
 親の都合で変えることはありませんが、例外として以下のケースでは時間を延長すると設定しています。
 ①家族で一緒に遊ぶ場合
 ②子供からの要望で正当な理由がある場合
 この2点の場合においては時間延長を許可しています。

 まず①ですが、ゲームをプレイすることは悪いことではありません、むしろいろんな勉強になると思っています。時間制限を設けているのも、「ゲームという悪に触れさせる時間を短くする」のではなく、「他のやることをおろそかにしながら一人で遊び続けてしまうのを防ぐ」のが目的なんです。僕はゲームをたくさんする人間です。子供と一緒にゲームできるのは幸せですし、良いコミュニケーションです。子供がクリアできないところをクリアしてあげると尊敬されますよ!
 家族一緒に楽しむ娯楽としてゲームをプレイする場合は、制限の目的とは外れますので、ゲームの時間延長の対象としています。

 次に②ですが、例えば雨の日に友達が遊びに来て我が家のSwitchで遊ぶときとかに、子供と相談の上で延長する場合です。こういった場合は親の都合ではなく、「ルールはあるけどこういう状況だから時間を延長してほしい」という子供の要望に対して検討して許可を出します。
 どちらかの一方的な都合ではなく、ルールに基づいた例外です。

 ちょっと長くなってしまいましたが、言いたいのはここなんです。

 【例外も含めて子供と一緒に決める】

 【親の都合でルールを変えない】

 【一緒にゲームをプレイして楽しむ】

こういった部分に気をつけてあげると、うまく運用できると思います。 ゲームを悪と捉えず、子供とのコミュニケーションツールの一つだと思えば、楽しく過ごせること間違いなしです。
 大人になってゲームから離れてしまった人も、子供と一緒にプレイするととても楽しいですので、是非やってみてください。

 ではまた!

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