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セラピストのマッチングアプリで出張リラクゼーションをもっと身近に

2020年現在、マッサージ院、鍼灸院、整骨院、整体院などを含むリラクゼーション業界全体の市場は、16兆円に上ると言われています。店舗数は全国で13万カ所以上、その数は全国のコンビニ店舗数の約2倍です。(2016年厚生労働省調べ)
そんな飽和状態のリラクゼーション業界の中で、アプリを使って気軽にセラピストを自宅やホテルに呼べるサービス「HOGUGU(ホググ)」は急成長をとげています。「HOGUGU」は、セラピストと一般の利用者を直接つなぐことで双方に大きなメリットを提供できる、今までにないCtoCサービスです。
この新しいサービスを運営する株式会社HOGUGUの代表、花岡 賢一さんに、その誕生の経緯や今後の展望をお伺いしました。

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事業拡大に向け、新しいサービスに挑戦

ー今日はよろしくお願いします。

よろしくお願いします。

ー花岡さんは、出張リラクゼーションの実店舗を展開されていたんですよね?

元々大阪で「楽庵」と言う出張リラクゼーション店を運営していたのですが、全国展開に向けFCビジネスも始めていました。直営でないにしても、FC経営はノウハウの提供やセラピストの管理などなかなか大変で。世の中に出張リラクゼーションのサービスを広めていくためにもっと良い方法はないか、と考える日々でした。

ーなぜ実店舗運営から、CtoCサービス参入に至ったのでしょうか。

価格破壊が起こっている店舗型のリラクゼーションと比較して、出張リラクゼーション業界の単価は10年前と比べてもあまり変わっていません。セラピストが安定した所得を得られる業界なわけです。
また、10年前から出張業界の仕組みも全く変わっておらず、お客様が電話をかけ、それをオペレーターが繋ぎ、ドライバーを使ってセラピストを派遣する、というアナログな方法が続いていました。昔からシステムが変わってないことに疑問を持つ中で、アメリカなど欧米ではセラピストのマッチングプラットホームがあるということを知ったんです。利用者が直接セラピストを予約が出来る事でオペレーターもドライバーもいらない革新的なサービスに、いずれ日本もこうなっていくだろうと直感し、やるなら自分がやろう!とチャレンジを決めました。

ー実店舗を持たずに拡大していく方法ですね。

はい。実店舗で全国に広めようとすると、セラピストの数と同時にオペレーターやドライバーの数も必要となり、人件費などコストがかかります。オペレーターを一元化する方法も考えましたが、土地勘がない地域を瞬時にオペレーションするのは非常に難しい。アプリならシステムで管理することができ、中間マージンも人件費もかかりません。スピード感を持って全国展開するにはこれだと思いました。

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ただ作るだけではない、「世の中に広めていく」ために

ー弊社をパートナーに選んでいただけた理由はなんでしょうか?

実は見積もりを依頼したのは、東京から九州の会社まで10社くらいあるんです。でもどの会社も「言われたものはきちんと作ります」という、あくまでアプリ開発が主軸のスタンスで、それ以下でもそれ以上でもありませんでした。
そんな時にC2C社さんに出会い、アプリ開発だけでなく、そのサービスの成長まで見届けてもらえる成功報酬型のレベニューシェアという点が決め手になりました。

ーアプローチもSNSがきっかけだったとか?

たまたま知人のFacebookでC2C社の薛さんを知り、アプローチしたらその日のうちに林さんが連絡をくださったんですよね。お問い合わせフォームから問い合わせるなどの煩わしさもなく、そういったレスポンスの早さも他にはなかったです。

ーお褒めいただきありがとうございます!

アプリ開発という未知の領域に挑戦するわけで、右も左も分からない中、パートナーとしてやっていただける心強さを感じました。実際やってみて、思っていた以上に広告費がかかったりPR施策が必要だったりしたので、そのあたりもサポートしていただけるのは非常にありがたいです。資金調達のための資料作成などもお手伝いいただいて。そんなことまでしてくれる開発会社って他にないと思います。

ー開発に入ってからはどうでしたか?

2019年1月に開発を開始して、ベータ版はその夏くらいにリリースしました。当初は様々な機能を盛り込んだアプリにしたかったのですが、最初から複雑にしてしまうとユーザーが増えにくいとアドバイスいただき、シンプルで使いやすいアプリ仕様からスタートしました。今も定期的なミーティングを行いながら、現状の課題を一緒に解決していってます。会社は違えど、一つのサービスを世の中に広めていくチームのように感じますね。

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進化するセラピストの働き方

ー現時点での「HOGUGU」の手応えを教えてください。

お陰様で順調に利用者数を伸ばし、セラピストにも新しい働き方を提供できていると思います。「HOGUGU」では少しでも安心して働いていただけるよう、お客様に身分証の提示をお願いしているんです。また、お客様・セラピスト両方に評価制を設けているので、自然と内部浄化され、より使いやすいアプリになってきています。今はセラピストからセラピストへ、口コミで広まっている感じです。

ー「セラピスト保険」もできましたね?

セラピストのほとんどが業務委託契約で、物を壊したり施術中に何かトラブルが起こった場合には、セラピスト自身が賠償しなければならない業界の暗黙のルールがありました。今回、三井住友海上さんと作った「セラピスト保険」は、「HOGUGU」を通してて受けた施術でトラブルが起きた場合、HOGUGUが保険で保証する、というものです。業界に一石を投じることができたと思います。

ー同業他社の反応はどうでしょうか?

最初はライバル視されていたと思います。ただ、徐々に新しいビジネスモデルとして正しく理解され始めており、今後は既存の出張リラクゼーションや実店舗の人が、「HOGUGU」を集客のプラットホームとして使用する形に変わっていくのでは、と感じています。競合と言うよりは、集客を代行してやってもらえるようなサービスに変化していくのではないでしょうか。

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HOGUGUにできること

ー今後の展望を教えてください。

現在、「HOGUGU」のアプリダウンロードユーザーは7000人規模で、セラピストは300人ちょっとになります。まずはその数字を、ダウンロードユーザーは100万人、セラピストは5万人にすることが目標です。
またターゲットに関しては、今は利用者がほぼ男性になるので、潜在的ニーズのある女性や高齢者も取り入れていきたいと考えています。24時間、自宅でも職場でもどこでも気軽に利用できる出張リラクゼーションのサービスで、少しでもストレス社会が緩和できれば本望ですね。

ー年明けからアプリもバージョンアップですね?

セラピストの人が自分たちで価格を決められるようなシステムを構築中です。セラピストにとって、さらに良いサービスになっていくと思います。創業時からセラピストの地位向上と所得のアップを念頭に歩んできたので、「HOGUGU」というプラットフォームを用いて、引き続き環境を整備していきたいと思います。

ー最後に、同じようにアプリ開発を考えている方へアドバイスをお願いします。

新規事業を行うにはもの凄い体力がいるので、それを一緒に走ってくれる会社と出会えるかどうかが重要です。どんなにいいアプリを作っても、それをうまくPRできなければ世の中に浸透せず、利用者も増えません。実際、stooocさん※がいなければ、このスピード感でサービスを展開できませんでした。開発スキルやノウハウはもちろん、熱い想いをともに分かち合えるビジネスパートナーと出会えるといいですね。

※stoooc株式会社はC2C PTE. LTD. の日本営業代理店としてシステムコンサルティングおよびサービスの運営に関わる業務全般のサポートを行っています。

花岡賢一 プロフィール
1983年、兵庫県生まれ。37歳。
2014年会社員時代に社内ベンチャー事業として主に通信販売や輸入などを行う合同会社BBSを設立。
翌年には同社をスピンアウトする形で独立後、新たな収益の柱として出張マッサージ楽庵を買収。
その後、直営店とFC含め全国10都市で出張リラクゼーションサービスを展開するまでに成長させる。
2018年株式会社HOGUGUテクノロジーズを設立。リラクゼーション業界のC2Cモデルを普及させる事でセラピストの収益向上と業界の活性化を目指す。
・株式会社HOGUGUテクノロジーズ 代表取締役
・合同会社BBS 代表社員
・株式会社TVC 取締役


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