C2C(CtoC)アプリの勉強:〇〇版ウーバーってなに?
〇〇版ウーバーと聞いて、皆さんは何を想像しますか?
ウーバーを使ったことがある人は、アプリで現在位置から近くにいる車を呼べて、目的地をセット後にアプリ内決済ができ、乗車中は地図で目的地に向かっていることを確認、降車後に評価を入れる。こんなサービスの流れが頭に浮かぶと思います。そして、使ったことがない人もなんとなく、あ〜アプリで車が呼べて便利なんだろうな。。。と想像できると思います。私たちは上記のようなユーザーの体験をカスタマージャーニー、ユーザーストーリーと呼んでいます。
さて、最初の質問に戻りましょう、〇〇版ウーバーと聞いて、皆さんは何を想像しますか?なんか呼べんのかな、車使うのかな?と言ったところでしょうか?もう少し具体的に〇〇の部分を埋めてみます。
整体師版ウーバー、アイドル版ウーバー、家事手伝い版ウーバー、便利屋(や)版ウーバー、着付け師版ウーバー、家庭教師版ウーバー、レッスンコーチ版ウーバー、水道屋さん版ウーバー、ペットシッター版ウーバー、配達員版ウーバー、etc…
だんだん、イメージ湧いてきました?なんか人の出前みたいですね。
つまり、呼ぶ対象が「タクシー」から「整体師」や「家庭教師」に入れ替わり、呼ぶ目的が「移動」から「マッサージ」や「勉強」に変わるわけです。
私たちは世界中に開発チームとその拠点を創り、C2Cアプリの開発、グロースを行なっています。なので毎日、仕事でパートナーやお客様のC2Cアプリの診断をしたり、たくさんの相談を受けたりします。そしてアプリ診断の大半はこのカスタマージャーニーとユーザーストーリで、残りはUI/UXとコンテンツなんです。
実は〇〇版ウーバーといって皆さんと共有できるのは、断片的な〇〇を呼ぶユーザーストーリーだけであって、漠然としたイメージでしか捉えられておらず、実際に細かいユーザーストーリーやUI/UXは随分と違う事になるんです。
ウーバーのユーザーストーリー
<乗客>
移動しなきゃ、タクシー使おうか?(周辺にタクシーがいるか確認)
ここから、時間と料金はどのくらい?(時間、値段の確認)
現在位置から移動先の情報経路を調べる(目的地をセット)
迎えにくるタクシーを決定(一応車種と星の評価を確認して決定)
乗車(チェックイン)
移動中(GPSでリアルタイムに経路を確認)
降車(チェックアウト、会計)
評価(他のユーザーの為に評価を入れる、自分も他のユーザーの評価を参考にするから)
<ドライバー>
さぁ!今日も稼ぐぞー(スタンバイをタップ)
ピコーンピコーン(お客様からコール)
どれどれ、おいしいお客様かな(乗車位置と目的地をチェック)
おっ、いいね(エントリー)
マッチ!(よっしゃ来た)
乗車(サービス開始)
移動中(GPSでリアルタイムに経路を確認)
降車(サービス終了、会計)
評価(他のドライバーの為に評価を入れる、自分も他のドライバーの評価を参考にするから)
これが整体師の場合は、まず整体師は流しのドライバーではありませんから、そもそも常に移動していません。なので、呼ぶというより募集する感じですね、「今からマッサージお願いしますー」という具合です。タクシーでいう「乗車」「降車」は施術の「開始」「終了」となります。実際には予約時間に整体師が移動してやって来る事になります。さらに施術できる場所も確保しなければなりません、なのでリアルタイムに現在地からというよりも、日時場所を予約するユーザーストーリーの方がケースとしては多いと思います。
そもそも整体師を呼ぶ?施術場所で合流?整体師の所にいく?など深く考えれば考えるほど疑問がたくさん浮かんでくるはずです、そう〇〇版ウーバーとはキャッチーなコピーですが、実際の整体師版ウーバーのユーザーストーリーはウーバーのユーザーストーリーとはかなり異なる(いざアプリを創るとなると全く違う)ことがわかると思います。
なので、私はC2Cアプリをつくる前に、必ずリーンキャンバスとカスタマージャーニー、ユーザーストーリーを作成します。〇〇版ウーバーという言葉の響きは一見、わかりやすく良さそうに感じますが、実際にはC2C アプリのユーザーストーリーを深く深く掘り下げる必要があるのです。
リーンキャンバス
カスタマージャーニー
ユーザーストーリー
UI/UX
モックアップ
上記のメソッドを使用したC2Cアプリに特化した開発、アプリ診断を行なっていますので、ご興味のある方は是非お問い合わせください。
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