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数のマネジメントができてない、しようとしない日本

ビジネスでも同じだが、危機の際には数字の把握が極めて重要だ。
極めて危険とか、問題ありという報告があっても、それがどの程度のリスクなのか?定性的な話では事態が捕まえられない。
過去と比較してとか、類似のケースと比較して被害の程度や将来のリスクが理解でき、対策が打てる。
事態の把握は数字が欠かせない。

数字が掴めない場合、
数字を探る、新しい数字を発見する、工夫して数字を発明するということが大事だ。
そこまでが数字のマネジメントだ。
例を挙げれば、昨年台湾で町中のお店のマスク在庫を管理し、住民に知らせたシステムは、入手可能なデータに着目して数週間で立ち上げたものだ。進めたのは、IT大臣オードリータンさんだ。有名な話だ。
もちろん数字で説明できない部分はある。数字は100%ではない。
そんなのは当たり前だ。だから人が判断している。
迅速でより間違えのない判断のための数字のマネジメントだ。

日本のコロナ禍対策は一貫して数字を活用できてないように思う。こういう方面、例えばデータサイエンスや数理工学、社会工学などの知を使って解決しようという気持ちの欠片もない。
いまだに感染拡大のメカニズムの実証研究も進まない。予算もかけず、人も投資しない。活用しようという気がないのかもしれない。
それより業界対策で補助金出すことが優先のようだ。

以下は、コロナ禍でずっと言われている感染状況を示す数字の例だが、意味不明の数字がずっと発表されて来た。
なぜもっとマネジメントしやすい数字を持たないのだろうか?

重症病床の使用率は6割で4割空いていることになっているが
(入院中の中等症患者が悪化した時用で)
既に満床と同じで空きはない。
見えない大災害だ(熊谷千葉県知事)

ワクチンは3000万回分余っているが、
これはこれから2回目打つ分が反映されておらず、余りはない。

厚生省のワクチン接種状況システムは、入力が追いつかず、リアルタイムでは接種状況はわからない。

月曜日、火曜日の検査数は前日より落ち込むが、(土日はPCR検査休むので)
感染のトレンドを表していない

東京の重症者の入院数は大阪の半分だが、
定義が違うの大坂基準でいうと大阪の二倍。

日本には医療全体では空きベッドが30万床あるが、
1万人のコロナ患者を捌ききれず、医療崩壊

東京の感染率が20%超えているが、
シロだと国に届けなくて良い民間検査が行政検査と同数あって、
感染率は(行政検査中心なので)不明

(それ以前は、民間検査がなかったので)
PCR検査は絞りこんでいるので、実際の感染者数は不明

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