同じ言葉やフレーズばかり使ってしまう

「語彙が少なくて、いつも同じ言葉やフレーズばかり使ってしまうんです。」
20代後半のセールスパーソンからいただいたお悩みです。

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　補償もついていますので、ご安心ください。
　カスタマーサポートもありますので、ご安心ください。
　日程変更もできるので、ご安心ください。
　私の名前を言っていただければわかりますので、ご安心ください。
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3分程度の会話の中にも「ご安心ください」が4回。
途中から「そろそろ来るぞ・・ほら来た！」と「ご安心」が出てくるタイミングがわかるほどでした。

同じ言葉の繰り返しは、相手に経験不足をさらすようなもの。
さらに「ご安心ください」の場合には、過去に安心できないことでもあったのかも？と勘繰りたくなります。

それでは、同じ言葉やフレーズばかり使う人への解決法をお伝えします。

■解決法 その1.
使わない。
「だからそこに悩んでんです！」と思うかもしれませんが、何度も出てくるフレーズは、そのほとんどがたいした意味を持たないことが多いのです。

上の4フレーズも、「ご安心・・」がなくても十分意味が通ります。
なんとなく、弾みをつけるために使っていないでしょうか。

最近よく聞く「ところで」もその一つ。

「来週までというところでお願いしたいところなんですが
　ご都合というところを、お聞かせいただきたいところなんですが」

先週も、こんな風に話す人と打ち合わせしました。
不必要な言葉がない方が、意味も伝わりやすくなります。

■解決法 その2．
よく使うフレーズの他表現を、もう3コ持っておくことです。

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　補償もついていますので、ご安心ください。
　カスタマーサポートもありますので、お気軽にご利用ください。
　日程変更もできるので、その時はお知らせください。
　私の名前を言っていただければわかりますので、いつでもご連絡ください。
　ー－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－－

どれも、小学生でも使っている言葉です。
すぐに他表現なんて出てこない！という方は、該当する言葉を入れて「類語」と検索してみましょう。
Web辞典が、似た表現をズラーっ並べてくれます。

これは、アメリカに留学した当初、最初に入ったランゲージスクールで教わった方法でした。

英語上達には単語量が肝。
ひとつ単語を学んだら、ついでに同じ意味の単語をもう3コ覚えなさい。

当時はネットがなかったので辞書で調べましたが、おかげでこの時期、語彙は爆発的に増えました。

最後に。
アドラー心理学に、「自己決定性」というキーワードがあります。

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「やる気がなくなった」のではない。
「やる気をなくす」という決断を自分でしただけだ。
「変われない」のではない。
「変わらない」という決断を自分でしているだけだ。
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アドラーの言葉を借りると、
「いつも同じ言葉やフレーズばかり使ってしまう 」のは、
「いつも同じ言葉やフレーズばかりを使う」という決断を
自分でしていることになります。

気づいたときが変わるとき。
変わるという決断をするのも、自分なんです。