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【真パパ活】父親として育児休暇を取得するまで【第1回】

どうも初めまして
クレイジーシャイベイビー199(いくきゅー)です。無駄に長い名前になってしまいましたので今後は199と名乗りたいと思います。

最初の投稿になりますので、簡単な自己紹介から始めたいと思います。


自己紹介

私は普通の企業に勤める普通の30代のサラリーマンです。つい先日、結婚2周年を迎えました。娘はもう少しで4ヵ月になります。このnoteでは、同世代の男性をターゲットに文章を書いていきたいと思います。これからパパになる人、今パパになったばかりの人、まだ結婚していないけれど結婚生活に興味のある人を読者と想定して書いていきます。どうぞ宜しくお願いいたします。

今後はこの育休取得から現在に至るまでのちょっとした事件や思ったことを書き綴りたいのですが、今回は初回ということでまず私が育児休暇取得に至るまでの経緯をかなり長くなってしまいますが、ご紹介したいと思います。

結婚〜妊娠

話は遡ること2年前になります。結婚する前からお互い子供が欲しい点については共通認識として持っていました。いわゆる子作りをいつ開始するかですが、結婚式を控えていましたので結婚式が終わったら始めようと話し合っていました。

しかし、これを読んで頂いてる方もご承知の通り、約2年前にとあるウイルスが猛威を振るい結婚式どころではなくなってしまいました。延期に次ぐ延期でとうとう結婚式は中止する運びとなりました。

そこで結婚式の中止が決まるとすぐに子作りを始めることになりました。非常に幸運なことに開始してからそこまで長い月日はかからずに、我が家に新たな家族が仲間入りすることを知らせてもらいました。

出産の場所

今時らしくスマホ画面の通知で第一報は届いたのですが、めちゃくちゃ嬉しかったことを今でも思い出します。この時点ではまだ育児休暇の取得についてはまだ何も知らないし考えてもいないような状態でした。

私の妻は現居住地から少し離れたところに実家があり、私は結婚する以前から周りの友人や親戚から聞いていた話から、てっきり妻は里帰り出産をするものと思っていました。

ところが、安定期を迎えて、周囲に妊娠した事実を報告しても良いとなった頃に妻と出産について話し合うと私の考えとは異なっていたことが判明しました。

妻は「ここで産む」と言って聞かなかったのです。当初、私はかなり狼狽えました。私の実家も妻の実家も両親が現役で働いており、遠いところからわざわざ応援に来てもらえるような状況ではありませんでした。加えてウイルス蔓延のこの状態で現居住地の最寄りの病院で出産するということは、つまり、私と妻の2人だけで初めての出産~育児を頑張ろうという意思表示でした。

勿論、妊娠が伝えられてから色々と私なりに情報収集はしておりましたが、その頃は前提として妻は里帰り出産するものと思い込んでいましたから、その前提条件が崩れ去り、急遽、2人だけで出産の開始時点からロケットスタートで育児をするということはどういうことなのかを考えることになりました。

育児休暇についての勉強

当時の私の知っている情報として、女性は出産後約一か月は体を動かしてはいけないということをまず考えました。ここで初めて私が育児休暇を取得することはマストな事項であるということを認識します。そこからは私の勤める会社の規定や育児休暇に関する法律や文献、情報サイトを読み漁りました。

そこで一番驚いたことは、育児休暇中は勤めている会社からは無給で一銭も支払われないということ。

これを読んでいる皆様の中にも私のように勘違いされている方が大勢いらっしゃるのではないかと思います。

「え?育児休暇中に会社からは1円も給料支払われないの?そんなの子育て出来る訳ない!男性が育児休暇なんか取る意味ないよ!」とお思いのことかと心中お察し致します。

簡単に説明いたしますと、要は”会社から”ではなく、”国から”育児休業給付金という形で育児休暇中の給料は補償されます。勿論、全額ではありませんが、育児休暇取得~6か月まで(半年)が給料の2/3、6か月を過ぎてそれ以降は給料の1/2を支給されます。

育児休業給付金の申請は役所ではなく自分の勤める会社に提出しますので、それを理由に勘違いされる方が多いのだと思います。上述の”給料”に該当する部分は会社側にしか分からないため、会社側で給料を算出し、会社から国へ申請する仕組みになっています。(厳密にいうと個人でも提出可能ですが、私には個人で提出するメリットは理解できませんでした。)

ここでもう一つ驚きなのが、この育児休業給付金を男性労働者が取得する場合、勤めている企業にも、規模や条件に合わせて助成金が国から支払われます。これは男性労働者の育児休暇取得を推進するための施策ですが、まだあまり具体的に理解されている方は少ないかもしれません。

簡単に言うと、Win-Winなんです。つまり、男性で育児休暇の取得を考えている方は会社に休んでいる間に負担を与えてしまうという罪悪感を感じなくてもいいですよー!という制度な訳です。

といっても、この日本のサラリーマンは実直で働き者の優秀な方が多いですから「私がいなかったら会社が回らないよー」と背筋の凍るような自己陶酔発言をしていらっしゃることでしょう。

断言します。

会社なんてそこそこ大きければ、代わりなんていくらでもいます。自分にしか出来ない仕事なんてありません。

でも、我が子の父親はあなただけなんです。代わりなんて誰一人いないんです。

ここを勘違いしていらっしゃる日本男児は多いと思います。幸い、私は自分のできる仕事なんて誰でも出来るし、所詮仕事なんて人生における暇つぶしくらいにしか思っておりませんでした。そのため、この制度の概要を把握したとき、これは育児休暇を取得するべきだなと何の迷いもなく決断しました。

妻との話し合い

しかし、問題はここからでした。

当時、私は会社の上司と度々プロジェクトの進め方でぶつかっておりました。それを家庭でもたまに笑い話として、こんな人も世の中にはいるんだよすごいよね的な話をしていたのですが、これがあまり良くありませんでした。私は上述の通り、入念な下調べをして育児休暇の制度について把握した上で6か月取得するのがベストという結論に至ったのですが、それを妻に伝えたところ6カ月も必要ない。なんなら1カ月で十分と言われてしまったのです。

なぜ妻がこのような反応をしたのかを説明致しますと、まず一つ目に、私は結婚してからの生活において家事をあまりしていないと妻に見なされていました。2つ目に、上司との不和を理由に会社を休むのが育児休暇の目的なのではないかと見なされていました。

つまり、私が育児休暇を取得したところで家の家事は大してしないから役に立たず、ただ単に会社を休みたいだけなんでしょ と妻は考えていたのです。

私はかなりショックを受けました。妻のためを思い、これから産まれてくる我が子のためを思い、良い決断ができたと思っていましたから。

正直、家庭の話し合いの中でその説明が妻からなされた時は、怒りと悲しみがこみ上げてきました。しかし、そこで衝動的になっては何の解決にもなりません。一旦、そのこみ上げてきた思いを沈めて、私はつとめて冷静になぜ6カ月という長期間の育児休暇を取得するに至ったのかを説明しました。

まず私は長期間独身生活をしており、一通りの家事はこなせるし、現在もアピールしていないだけで家事はやっている。勿論仕事から帰ってくるのが私のほうが遅いのでその時間分妻に負担させている部分が多いことは理解しているし感謝しているが、育児休暇を取得して一日丸々時間ができた場合にもなぜ今と同じ状態になると妻が判断するのか根拠が分からない。(それまでも休日は私がほとんど料理もしくは外食していましたし、排水溝や洗面台の鏡の掃除、お風呂掃除に夕食後の食器洗い、ゴミ出し、段ボールの解体、休日の買い物、車の運転、洗濯物をたたんで片づける、家具の組み立てにインターネットの配線 など平日家に帰ってきてから出来る類、休日に出来る類の家事はほとんどやっていました。)

それでも話し合いの中で私がやっている家事は全体の1割に満たないと妻に言われました。そこまで言うならリスト化して書き出してみろよと言いたくなる気持ちを抑えて「さすがにそんなことはない。妻のほうが分担は多いし大変だろうとは思うが、その表現はあまりにも大げさだよ。」と優しく諭しました。続けて力強く、「時間があれば絶対家事は出来る。もしその家事のクオリティが駄目だと思ったらその都度指摘してくれて構わない。」と力説しました。

また、2つ目の会社での上司との不和ですが、これについても明確に否定しました。「私はそもそもその程度のことで会社から逃げ出したいとか全く思わないし、まず大前提としてその問題は今回の育児休暇取得において一切関係ない。会社が嫌なら育児休暇など一時的なことではなく転職すればいいわけで、上司との不和の話も笑い話として話しただけで、私がそのことで悩んでるとか落ち込んでるとかって印象は全く受けなかったでしょう?」と。

6か月に決めた理由は育児休業給付金の支給額が給料の2/3でそれ以降は1/2となってしまうこと。長期間取得したかったが、元々薄給なのに1/2になったら流石に生活が苦しくなるだろう。だからこの期間にした。また2/3と聞くとそれも少ないようにあなたは感じるかもしれないが、育児休業中は会社からの給与はゼロのため、住民税を除いて税金を支払うことはない。つまり実質の手取りはほとんど変わらないんだよ(実際、手取りを基準にした支給額は私の場合90%~95%でほとんど変わりませんでした。)と説明しました。何よりこのウイルス蔓延状況の中、すぐ近くに知り合いがいる訳でもないし親しい友人がいる訳でもない。簡単に助けてもらえる状況ではないのに、なぜ私の人手が必要ないと言えるのか。そんなにもあなたに私は矮小に映って見えるのですか。妻とこれから生まれてくる我が子のために抱いた思いをそのように判断されることはとても悲しいです。と訴えました。

そのプレゼンの甲斐あって、妻の誤解も解けて6カ月の育児休暇を取得することになりました。これが出産予定日の約3カ月前の時点での話です。

現行の育児休暇の制度は出産予定日の約1カ月前までに申請する必要があります。(2022年4月施行となる改正後の育児休業法では約2週間前までに変更されるようです。)

会社への申請手続き

家庭内での話し合いが終わると、今度は会社との話し合いです。ただ、ここは家庭よりも断然スムーズに話は進みました。私の在籍する部署の部署長に育児休暇取得の話をすると「今時だねー。良いねー。」とあっさり快諾されました。

あとは会社の規定にある書類を準備して提出するだけです。ただ、ここは少しトラブルが発生しました。

おそらくですが、通常この手の書類を提出するのはそのほとんど多くが女性社員なのでしょう。社内の担当部署の担当者が男性社員から提出される場合のパターンに慣れておらず、何度も書類の書き直しや説明を要求されました。

女性の場合、育児休暇の前にまず産前産後休暇があります。そのため、育児休暇とは出産した後の産後休暇中に準備する書類になります。

男性の場合、当たり前ですが産前産後休暇は存在しません。お医者様に診断された出産予定日を軸に物事を進めていく必要があります。しかし現代医療が発達してきたとはいえ、予定日はあくまでも予定日です。出産日はずれるのが当たり前と想定して準備することをお勧めします。

つまり、女性は育児休暇の開始日は確定した状態で準備する書類ですが、男性の場合は不確定の状況の中で準備する書類となります。そのため育児休暇の開始日は男性の場合、申請書類は出産予定日となっていますが、実際に出産が予定日よりも早ければ、その出産日から開始できます。また、出産が予定日より遅くなったとしても、申請した予定日から開始できます。

このあたりのルールを私が勤めている会社の担当者が理解出来ていませんでした。そのため、私が逐一その説明をする羽目になりました。他にも様々な理由で書類の不備を指摘されましたが、そのどれもが担当者の理解不足による勘違いで、私の準備した書類に不備は一切ありませんでした。

これはおそらくどの企業でも起こりうるケースだと思います。男性で育児休暇の取得を考えている方は、しっかり育児休業に関する法律と会社の規定を熟読することをお勧めします。社内の担当者の方が男性の育児休暇取得というレアケースまできっちりと網羅出来ていると考えない方がいいです。

男性の育児休暇について

厚生労働省の雇用均等基本調査によると、2020年の民間企業に勤める男性の育児休業取得率は過去最高の12.7%を示したとあります。但し、女性は常に80%以上の取得率を維持しており、まだまだ乖離しているのが実情です。

また取得日数はどうなっているかというと、これは積水ハウスが調査した男性育休白書2021の結果を参考にすると、約12%の育休取得者のうち、育休取得期間が1週間以内と回答した人が56.5%、1週間~1か月未満と回答した人が25.4%、1か月以上と回答した人が18.1%となっていました。

2018年度の雇用均等基本調査では、5日未満の人が36.3%、5日から2週間未満の人が35.1%、2週間~1か月未満が9.6%となっており、私が分類される範囲の6か月~8か月未満は0.9%となっていました。2020年度の雇用均等基本調査ではなぜか取得日数の項目は5日未満かそれ以上というざっくりした調査しかしていないので、詳細は分かりませんが、大きく傾向が変わっていないとすると単純計算で

日本の育休を取得する可能性のある20~39歳の男性を1450万人とした場合、そのうちの12%が育児休暇を取得していて174万人、そのうちの育児休業日数6か月~8か月の0.9%は1万5000人いて、私はそのうちの1人ということになります。

単純計算ですが、結構いそうですね。もっと希少価値が高いかと思っていました(笑)

ただ割合でいうと極少数派なのは間違いありません。私の育児記録がこれからの男性の育児参加の一助となれば幸いです。

本編はこんな感じで私のリアルな生活を。最近のメディアでは女性に媚びるのが流行っていますが、流行に逆らって男の意見をガツガツ書いていきたいと思います。







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