見出し画像

「ストーン効果法」 ~原音再生 ディスコ・ソウル編~

みなさん、こんにちは。お金が"ナイエンド"のオーディオおやじです(笑)。ハイエンドに負けない音を目指して日々奮闘中であります!?改めて、「ストーン効果法」の三大特長を挙げますと、①音が緻密になること、②低音の響きが良くなり超高音が良く出るようになること、③トランジェントとヌケが良くなること、です。それが、いわゆる「いい音」、「生々しい音」となって聴こえてくるのです。特に②の超高音ですが、シンバルの音を聴くと違いが良く分かります。「バシャーン」という衝撃音のあとの「チリチリ」という、花火の火花(?)が砕け散るような音がはっきりと明確に聴こえるのです。また、前々回にも書きましたが、音が迫ってくる感じが凄いです。筆者のリスニングポジションは、スピーカから3m近くあるのですが、音が勢いよく眼前まで飛び出して来ます。本当に、ビックリしますよ!こと「生々しさ」という点では、どんなハイエンドにも負けない自信があります。オーディオファンの方で、こうした生々しい音を追求されている方、また3つのうちどれか1つでも(もちろん全部でも!)良くしたいと思ってらっしゃる方、ぜひ導入を検討してみてください。必ずや期待に応えられると思いますよ!

詳しく知りたい方は、「有料記事」(初稿です)または下記リンクをご覧になってください。(ヤフオクにストーンを出品しています!)

https://auctions.yahoo.co.jp/list3/23764-category.html(⇒「その他」カテゴリー)

さて、今回はディスコ・ソウル編です。ディスコといっても、「ジュリアナ東京」や「マハラジャ」といったディスコハウス(現在はクラブというそうですが・・)のことではありません(笑)。音楽ジャンルで言うところの「ディスコミュージック」のことです。また、ソウルは、R&B(リズムアンドブルース)を含めた「ソウルミュージック」(ブラックミュージック?)を指します。ともにリズムの乗りが良く、コロナ禍のこの時期(?)元気が出て、「踊りたくなるような・・」といった曲を多く採り上げてみました。みなさんも、これを聴いて元気を出しましょう!!(笑)。

ディスコミュージックの歴史は長く、年代とともに様変わりを重ねてきました。筆者が最初に聴いたディスコミュージックは、ボニーMの「サニー」でした。こんなシャレたアレンジがあったんだ、と思いました。まさに、「踊れる曲」ですね。その頃、アラベスクの「ハロー・ミスター・モンキー」やジンギスカンの「ジンギスカン」が大ヒットしていましたね。また、ABBAの「ダンシング・クイーン」もディスコミュージックとして使われていました。さらに、1979年にリリースされたディスコ女王のドナ・サマーが歌った「ホット・スタッフ」は、どこのディスコでも使われていました。

ただ本稿では、ディスコミュージックというより、ディスコサウンドと言った方がいいかもしれませんが、『ボサノバ編』のときと同様に、そのリズムに着目して楽曲とグループをピックアップしていきたいと思います。まずは、当時ディスコミュージックを聴いていて「あれっ!?」と思ったのが、スターズ・オン45の「ビートルズ・メドレー」です。ディスコのリズムに乗せて、次々とビートルズのお馴染みのナンバーが出てくるという、メドレーの曲ですね。これには正直驚きました!(笑)。とにかく歌声とイントロ、バックの演奏などがそっくりで、本物のビートルズが歌っているようで快適(?)でした。ビートルズといえば、本格デビューしたのが1963年といいますから、筆者が中学生の頃で(年がバレますね・・笑)、およそ18年ぶりに聴いた感じで、それが手拍子入りのディスコのリズムで、しかも好録音で再現されるのですから、ビートルズ好きの筆者には堪らないですね。ただ、よく知らない曲も"さわり"だけ入っていて、途中で曲が変わるのでなにか不思議な感じがしましたが、あまりにも繋がりが自然なため、すんなりと聴き入れてしまいました。おかしなもので、何回も聴いているうちに、そっちが本当のメロディになってしまうという、変な錯覚に陥りますね。実は、友人がコピーバンドをやっていたのですが(六本木キャバンクラブなどに)ライブを聴きに行ったときにも「あれっ、メロディが違う!?」なんて思ってしまいました(笑)。この「ビートルズ・メドレー」は通常のものとロングバージョンの2種類あって、ラジオなどの放送では時間の関係でロングバージョンが流せなかったため(なんと16分以上もかかります!)、レコードを買ってカセットテープにダビングして車で聴いていました。夏休みなど、会社の同僚とドライブに行ったときには本当によく聴きましたよ!乗り乗りで盛り上がったことを懐かしく思い出します。

現在、スターズ・オン45の30周年記念盤のCDが出ています。「ビートルズ・メドレー」の他にも、「アバ・メドレー」や「スティービー・ワンダー・メドレー」などがディスコサウンドで収録されていますので、ぜひ一度聴いてみてください!

続いては、インストゥルメンタルから、シャカタクです。なんといっても、代表曲の「ナイト・バーズ」ですね。この曲は、当時のオーディオフェアの会場でも試聴用として盛んに使われていました。取り立てて音がいいわけではないのですが、調子がいいので(?)使われたのではないでしょうか!?(笑)。まあ、バックコーラスも入っていて、ダンスミュージックとしても最適、といったところですかね。ベストアルバムを聴くと他の曲も乗りがいいですが、オーディオ的に言うと、後年発表された楽曲の方が明らかに音がいいのが分かります。たとえば、11曲目、12曲目のピアノの音や、最後16曲目のアンサンブルなどは厚みがあっていいです。

一方女性ボーカルでは、レゲエのジャネット・ケイの「シリー・ゲームス」です。冒頭のハイハットを小刻みに刻むドラム・パターンが印象的ですが、そのあとのリズムは、まさにディスコですね。キックドラム(バスドラ)が「ドン・ドン・ドン・ドン」と聴こえてくると、自然と体が動いてきます。録音も良く、彼女のスーパーハイトーンが気持ちいいです。5曲目の「クローサー・トゥ・ユー」も調子がいいですね。なお、最後10曲目には日本版CDだけに「シリー・ゲームス」のニュー・バージョンが入っていますが、ここでのサックスはシンセサイザーを使用したとみえて、はっきり言って音が良くないです。

もう1つ、『トランペット編』のときにご紹介したUS3の「カンタループ」です。ハービー・ハンコックの「カンタロープ・アイランド」から取った曲で、大ヒットしました。US3は英国のヒップ・ホップバンドですが、トランペットがいい音を出していますね。他にも、ホレス・シルバーの「ソング・フォー・マイ・ファーザー」をフィーチャーした「イレブン・ロング・イヤーズ」などがいいです。

ソウルミュージックからは、ドナルド・フェイゲンの「カマキリアド」です。ドナルド・フェイゲンといえばウォルター・ベッカーとの「スティーリー・ダン」が有名ですが、このCDはドナルド・フェイゲン単独でのアルバムとなっています。ただし、プロデューサーはウォルター・ベッカーで、ベースとギターの奏者としても参加していますので、実質スティーリー・ダンといってもいいかもしれません。ここでドナルド・フェイゲンを採り上げるのはファンの方に怒られそうですが、スティーリー・ダンのコンセプトは(ジャズやR&Bの要素も含めた)ソウルミュージックではないかと思っています。筆者がドナルド・フェイゲンを最初に聴いたのが「ナイトフライ」というアルバムで、1曲目の「I.G.Y.」や5曲目の「ニュー・フロンティア」が記憶に残っていました。しかし、この「カマキリアド」でイメージが一新しました。このギターとベースの音ですね。特に、5曲目の「トゥモロウズ・ガールズ」での、ギターのエフェクターを咬ませた「クワァ、クワァ」というリズム音と、ベースの半分歪ませたような「ブァー、ブァー」という通常より一段低い低音が強く印象に残ります。また、ハイハットの「チッチッチッチッ」という音とブラスの「ッパァ~ラァラッ」というアンサンブル、それとバックの女性コーラスですね。これぞ「ドナルド・フェイゲン」、という感じですかね!?(笑)。このCDは録音が良く、4曲目の「スノウバウンド」や7曲目の「オン・ザ・デューンズ」でのベースの低音とドラムスのアタック音、そしてシンバルの高音の伸びもいいです。

最後に、ソウルのインストゥルメンタルから筆者のお気に入りCDの1つである、ジョー・サンプル&ソウル・コミッティーの「フィール・ザット?」をご紹介します。もともと、ジョー・サンプルは1970年代に活躍したクルセイダーズというイメージが強いですが、このアルバムでは新たに結成した「ソウル・コミッティー」なるスペシャル・グループによる演奏となっています。全体のサウンドとしては、クルセイダーズ・サウンドを彷彿とさせるもので、94年版(1994年)クルセイダーズといってもいいでしょう。クルセイダーズもよく聴きました。70年代版と大きく違うのは、なんといっても「音の良さ」でしょう。とにかく、録音がいいです。オーディオファンとして、「こうでなくちゃあ!(笑)」という音です。特に、シンバルとトランペットの音がいいですね。どの曲も乗りがいいですが、3曲目の「VIVA・デ・ファンク」などは、ディスコのような手拍子入りで、ブラスの音などが申し分ないです。このアルバムでジョー・サンプルは、アコースティックピアノとフェンダーローズを弾いていますが、例えば1曲目の「ミステリー・チャイルド」や7曲目(タイトル曲)ではフェンダーローズで、3曲目や4曲目の「ホワイル・イッツ・グッド」ではアコースティックピアノで、それぞれソロを取っています。どれもグルーヴ感あふれるファンキーな演奏で、「これぞクルセイダーズ・サウンド!」といってもいいほどの乗りの良さですね。なお、2曲目の「サイドワインダー」はリー・モーガンのジャズの名曲ですが、以前の筆者のバンドのレパートリーにも入っていて、またアレンジやバンドの構成が酷似しているので、当時を思い出しながら懐かしく聴いています。

今回本稿で採り上げたCDは、長年ほとんど車に常載してドライブミュージックとして聴いていたものです。コロナ禍の現在、車で遠出することもなく、聴く機会もなくなったので、一旦車から降ろして家で聴いていたのですが、あまりにも家の音が良くなっていたので、感激して(?)改めてご紹介させていただきました(笑)。シンバルやブラスの音などは、明らかに以前と違います。前段の「フィール・ザット?」のシンバルの音は、新たなリファレンスにしようか?と思ったぐらい生々しいです。ちなみに、先日我が家で開催したクリスマスパーティでは、隣の部屋に居た祖母(筆者の母親です)が、「生バンドを呼んだの?」と言っていました(単にうるさかっただけかもしれませんが!?笑)。こうした音楽を家で聴くのもまた、いいもんですね。ただ、階下の方には迷惑がかかっていると思いますが・・バスドラとベースの低音が結構響きますので(…)。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?