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4週間N中等部のオンライン授業を受けてみた中学生の感想(もう学校はオンラインでいけるはず)

このnoteは、日本の学校のオンライン化の可能性を求めて中学生が書いました。もしよければシェアお願いします。日本の学校もオンライン化はできます。今がチャンスだと思うので書きます。

N中等部は全国の中学校の一斉休校より一足はやく、2月25日から登校を中止しZoomによるオンライン授業に切り替えました。3月19日の最終授業まで約4週間オンライン授業でした。

N中等部はカドカワドワンゴ学園が運営する中学校ですが、一条校ではなく、いわゆるフリースクールのような立場です。もともと基礎学習はN予備校というオンライン学習を使っているので、普通の学校よりはオンライン化は進んでいますが、今回4週間オンライン授業を体験してみて、

「世の中の学校もオンラインで可能なんじゃね?」

と思ったので、僕の体験と感想を書いてみたいと思います。これを読んで、学校教育の選択肢が増えればいいと思っているので、教育関係者に読んでもらえたら嬉しいです。

自己紹介

まず先に、僕の自己紹介です。4月から中学3年生になります。中学2年の9月に私立中学を退学し、N中等部の週5コースに転校しました。N中はフリースクール扱いなので、実際は地元の公立中に在籍しています。僕の場合はN中の登校日数を全て公立中の出席日数にカウントしてもらっています。会社の社長をやっていますが、今回の話にあまり関係がないので、その辺の自己紹介は割愛します。

N中等部の紹介

簡単に説明しておきます。カドカワドワンゴ学園が運営している中学校です。義務教育で認められた一条校ではなく、フリースクールのようなものです。「プログレッシブスクール」とN中のサイトには書いてありますが、フリースクールとの違いは僕もよくわかっていません。

2019年4月に開校し、1年目が終わった学校です。新宿(東京)・秋葉原(東京)・江坂(大阪)の3キャンパスがあり、4月からは、池袋(東京)、大宮(埼玉)、横浜(神奈川)、名古屋(愛知)が開校し計7キャンパスになります。正確なことはわかりませんが、各キャンパス100人はいると思います。

コースは週5、週3、週1コースがあって、週3の人と週1の人は登校曜日が違うので会うことがありません。なので、キャンパスには30~最大80人くらいがいることになります。実際は、登校してない人もいて、多い日でも80人もいないような感じです。

4月からは通学コースの他に、ネットコースも開校します。Zoomを使ったオンライン学習です。世の中の数歩先にいる学校です。

僕は決して、N中から宣伝費をもらったりしているわけではありませんので、好きに書かせてもらっています。(N中の先生も読んでいるようなので、間違ったことを書いていたら訂正がはいると思います笑)

他の学校でもできずはず!オンライン授業

では、N中のオンライン授業を説明します。オンライン授業の基本はビデオチャットのZoomを使います。

毎朝、先生がGoogleクラスルームにzoomのURLを連絡してくれるので、ログインします。

キャンパスごとに開催されていて、曜日によって違いますが、30−60人くらいがログインしています。最初は全員のマイクが使えるので、全員で会話ができますが、朝の会が始まったら、生徒のマイクは強制的にオフにされて、先生の話を聞きます。

先生の顔は見えている状態で、画面共有できるので、連絡や授業も普通にできます。生徒のマイクはオフになっていますが、チャットで文字入力で意見を言ったり、質問できます。「挙手」という機能もあるのでリアクションもとれます。発言したい生徒がいれば、先生がその生徒のマイクをオンにすれば、生徒が話すこともできます。

また、少人数で話したい時は、zoomの中で小グループを作ることができます。他のグループの会話は聞こえず、グループのメンバーだけで話ができます。N中の場合は、各グループに先生やTAの先生が必ず入っていました。

全員で参加するものは録画できるので、休んだ場合、先生から生徒に配信することで休んだ授業もカバーできると思います。(N中はやっていませんでしたが、やろうと思えばいつでもやれると思います)

休憩時間になると生徒のマイクがオンになり、また話すことができるようになります。

普通に学校の5教科なら、上に書いたような方法で授業は問題なくやれると思います。N中の場合は、基礎学習(国語・数学・英語)はネットの映像授業をみたり、ネットで回答できる問題などを解きます。もちろん、自分で買った問題集などをやっても大丈夫です。自分の好きなペースでやれるので、高校の分野をやってもいいですし、下の学年の勉強をしても大丈夫です。

基礎学習は個人の自学の時間なので、一人で勉強しますが、Zoomはそのままログインした状態です。勉強の質問などはチャットで質問します。時々、チャットで何やってるか先生に聞かれることもありますが、基本、自由な感じです。基礎学習以外にも、N中の場合はプログラミングの時間や自分のテーマ学習の時間があるのですが、その時間も同じようにzoomにログインした状態で、自分の作業をします。時間になったら、先生が声をかけてくれる感じです。

このように、普通の勉強や授業はzoomでも十分にできます。

体育や音楽、美術、家庭科、技術などは工夫しだいでできることはあると思います。N中は、zoomでビリーブートキャンプを流したり、マインドフルネスとして瞑想のようなこともやってます。たぶん、音楽もマイクオフで自主練習したり全員マイクオンで合唱とかも不可能ではないです。ハウリングするとは思いますが・・・美術や家庭科などは家で作って、写真を先生に送るなどで対応できます。

問題点があるとするならば

ここまで読むと、授業をzoomでやること自体は、N中でなくてもできると思います。通学時間もゼロですし、友達と話したければzoomでもチャットでもできるし、LINEでもいいい訳です。

「リアルで話すのが大事」と言う人もいますし、僕もそう思う部分はありますが、世の中の多くがオンラインの関係になるなら、それはそれで文化や社会として成立するとは思います。

N中は個性などを尊重してくれるので、zoomも顔出しが嫌ならカメラをオフにしていいので、先生には何をやっているかは見えません。僕もカメラオフにして、布団の中から参加したり、パジャマのまま参加した日もありました。場合によっては、カメラオフにして、ゲームをしたり、動画をみることも可能なので、ここをどうするかは課題だと思います。僕は、それも想定済みで自由にやらせてくれるN中等部が好きです。

僕が今、オンライン学校を計画するなら

まず、5教科の授業はスタディサプリやN予備校などの動画授業を使います。文部科学省がオンライ授業のコンテンツを作って配信すれば一番いいと思います。全員が同じ映像授業を見ることができるのなら、教育の平等性があると思います。

で、その授業の問題もオンライン上で回答。正解不正解の情報は先生にも共有されます。学校の先生は、授業ではなく、理解度をチェックしたり、質問を受けたり、わからない部分の説明をする存在です。生徒も勉強が好きな人は上の学年の勉強をしても大丈夫なようにします。

あとは、先生が自分で教えたい授業を考えて生徒参加型でやります。5教科は映像コンテンツがあるので、先生がやるのはもっと違う部分です。時事問題を話したり、哲学的な対話をしたり、お金の勉強や、コミュニケーションスキルなどを先生から学びます。

実技系の授業は、自由選択というか、コンテンツとして用意しながら自由参加型にします。今回はここの説明は省略します。

こんな感じで、オンラインの学校は成立できると思います。

あとは、zoom以外のツールの利用です。Googleクラスルームを使えば、生徒と先生との連絡もできますし、宿題の連絡、課題の提出もクラスルームでできます。

Googleスライドやドキュメントを先生や生徒で共有すれば、共同制作ができるし、コメントを残せたりします。

他にも「Kahoot」を使えば、リアルタイムで生徒が参加できる質問が作れます。4択のクイズを作れて、回答結果もその場で見れます。先生がコードを発行し、そのコードを知らないと参加できないので、安全です。N中等部でも時々使っています。

他にも、SlackやDiscordなどのコミュニケーションツールを使うのもありだと思います。slackは16歳以下は使えませんが、教育機関向けのプログラムもあります。

ほぼ、海外のツールになりますが、このようにオンラインで生徒が学んだり、先生とコミュニケーションを取るのは問題なくできます。

まとめ

以上のような感じで、学校や国が本気でやろうと思うならオンラインの学校は可能です。

セキュリティー面は、セキュリティーソフトを利用すればいいですし(N中は指定のソフトがあります)、個人情報などのために、Zoomの画面のスクショを取ったり、SNSで画面を載せることは禁止にするなどのルールも作っていけばいいと思います。(N中も禁止です)

授業を聞いているかどうかも、生徒の自主性でいいですし、気になるならオンラインテストをすればいいと思います。生徒の苦手分野なども把握しやすくなると思います。カメラオフして遊ぶ生徒はいると思いますが、リアルな授業もしゃべっていたり、寝ていたり、漫画読んでる人はいるので、同じだと思います。オンラインになることで、やる気のある人が邪魔されずに勉強ができるので、逆にいいのでないでしょうか?少なくとも、僕は静かに授業をうけたいです。

このように、中学生の立場から見てもオンライン授業は可能だと思います。もちろん完璧な状態ではありませんが、4月から学校どうする?と方針が決まっていない状態を見て、一中学生の感想と意見を書きました。

とりあえず、学校が再開できない場合に、ただ家で待機してというのではなく、何か最低限のラインは準備してあればいいのにと思うのと同時に、国が用意できないなら、自分で対策を考えるしかないよねと思います。

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12歳で起業し株式会社クリスタルロードの代表取締役社長として、感覚過敏研究所の所長として取り組んでいる仕事の話、学校(角川ドワンゴ学園S高…

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