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SCANDAL TOUR 2024 “LUMINOUS”東京公演 ライブレポ

 5月25日(土)Zepp Hanedaにて、大阪で結成された日本を代表するガールズロックバンドSCANDALのライブを観てきました。今年3月にリリースされた通算11枚目となるアルバム『LUMINOUS』を引っ提げてのツアーで、国内ではこの東京が最終公演。アルバムも良かったし、ライブも昨年10月ぶりなので、そんなに期間開かずに観に来れて良かったです。

 今回もラッキーな事に整番が良かったので、ほぼ最前のド真ん中に難なく来れました。ステージを見ると、いつもと違う初めての楽器の配置に驚き。ドラムがボーカルの後方ではなく、最も上手側でほぼ4人が横一列になるようなセッティングされていましたね。
 新しい景色を魅せてくれるであろうと期待を胸に、定刻通り暗転。拍手で迎えられメンバーが位置に付くと、まずは「群青planets」を披露。ニューアルバムでも始まりの曲で、カラッと爽やかな空気感を漂わせる開幕となりました。そのまま少し懐かしの「恋するユニバース」⇒「LOVE ME DO」と、心地良い空間が更に拡がっていく繋ぎに。久々に聴けて嬉しかったですね。シンガロングしつつ、穏やかなサウンドと共に自然と身体が揺れてしまう。

 最初のMCでは、HARUNAがここまで全18カ所も回ってきたツアーを振り返りながら、「本当に大切なアルバムで大切なツアーになりました」と感謝を伝えてました。また、この日はCSテレ朝チャンネルで独占生中継との事でカメラが入っており、「テレビで初めて見る人もいるかもしれないから、次は現地に来て貰える様に、仲間を増やす気持ちで盛り上がっていきましょう!」と現地のファンへ今一度気合いを入れていきます。

 MC明けはニューアルバムから「私たち」で再開。ラブソングでありながら、しっとり切なくなりすぎないポップなメロディが改めステキだなと。そのまま「1:47」⇒「愛の正体」⇒「Plum」とアルバム曲を混ぜつつ恋愛にまつわる楽曲を連投。遊び心のある多彩で煌びやかなシンセと共に、バンドサウンドを鳴らし、しっとりと歌い上げる。星空の様なステージとミラーボールにも照らされながら、美しいロマンチックな空間に浸る事ができました。「Plum」は音源から更に好きになったし、「1:47」はライブ終盤でも今後似合いそうな曲だなと。大人な色気ある楽曲をこんなに沢山ライブで聴ける日が来るとは、数年前には想像してなかったので、感慨深いですね本当に。

 再びMCに入ると、今度はTOMOMIもツアーの想い出を振り返ってくれて、「美味しいトコしかツアー回ってないから4キロも太りました(笑)」と微笑ましい告白。「メイクさんにもしっかりシェーディング入れて貰ってるけど、カメラさんはあんまり下から撮らないで協力プレイでお願いします」と会場は笑いに包まれました。今回の横並びセッティングについても触れてくれて、好評ならまたやるかも、他のパターンも試してみたいね、とか言ってましたね。RINAが「3人の演奏してる手元みながらドラム叩けて嬉しい」と言っていたのも確かになと。その後RINAからは、結構時間を取ってアルバムに込めた熱い想いを改めて語ってくれました。「インタビュアーさんに今迄で一番いいアルバムだね、辞める理由ができたねって言われてハッとして、確かにとも思ったんやけど、それでも私達が続ける理由をアルバムにした」的な言葉がとても印象に残っています。

 そして「どんな気持ちになったっていい、自由になってもいいんだよ、という思いを書いた曲をやります」と、ニューアルバムから「LOOP」を披露。ライブだとより荒々しいハードロックな感じが伝わってきて、HARUNAのどこか気怠げな歌い方もカッコよかったです。披露後にはギターを置いて、ハンドマイクを持って「最終兵器、君」を投下。すっかりこの曲もライブアンセムになりましたね。続けて「テイクミーアウト」⇒「Fuzzy」とアップテンポ楽曲を披露。「Fuzzy」聴けたのが嬉しかったですね、メロディも歌詞も好きすぎる。お次は、MAMIがボーカルを務める「あなたへ」を披露。もうサビが泣きメロすぎるしMAMIの歌声やっぱ最高だ…の顔にずっとなってましたね。MAMIを支える様にMAMIを見ながら演奏してる他の3人の凛とした表情も記憶に残っています。ニューアルバムでは特に好きな曲でしたが、もっともっと好きになりました。

 ライブも終盤となり、最後のMCに。HARUNAから改めてアルバム「今迄で一番自分達の事を書いた、自分達の想いを詰め込んだアルバムになったし、もっと色んな人に知ってもらいたい」と強く語っていました。そんな新しいファン獲得を見据えつつも、「人生をSCANDALに懸けているし、人生の半分以上をSCANDALとして生きてきました。皆んなの生活も背負ってる覚悟でこれからも活動していきます」と相変わらずHARUNAらしい愛を感じる言葉も残してくれました。

 その言葉から「私達の覚悟を歌った曲をお届けしようよ思います、聴いてくださいファンファーレ」と、ニューアルバムリード曲を披露。歌詞がエモすぎて気づいたら涙を流してました。“誰も追いつけない世界へ”と、“永遠に1番近いところへ行け“が本当にSCANDALにしか歌えない言葉なのよ…。こちらはライブ映像が既にアップされたので是非観て欲しいなと思います。

 イイ感じに会場も熱くなったところで、「Line of sight」を投下しラストスパートへ。昔ながらの力強いロック感もありつつ、今だからこそ出せる繊細な艶っぽさが本当にカッコよくて、リリース以降はライブには欠かせない1曲になってますね。そこから「瞬間センチメンタル」⇒「LOVE SURVIVE」と昔の楽曲を披露。ライブでもう何回聴いたか解らんがいつも最高に楽しい!そして最後はやはり「ハイライトの中で僕らずっと」。MVを意識した、4人それぞれに真上からスポットライトが当たってのパフォーマンス、横一列だったから余計に綺麗で最高の景色を魅せてくれました。

 アンコールは、ライブTに着替えたメンバーが登場し、「STANDARD」でスタート。この日も大合唱で楽しすぎ!続けて「会わないつもりの、元気でね」も披露し、こちらもサビで掛け声を入れて大盛り上がり。この曲聴くだけで高校生の頃を想い出せる自分の青春ナンバーなので感謝しかないです。しかも、この曲もMVは(並びは違うけど)横一列だったなぁと。

 MCでは、次に会う約束をしましょう!という事で、結成日である8月21日に、5年ぶり第2回目となる“SCANDAL KARAOKE Night”を開催すると発表。第1回目が大好評だったとの事で、ファンからも喜びの声が上がってましたね。「次は皆んなちゃんとSTANDARD歌える様にしてきてね!」とTOMOMIからの忠告もありましたw そんな楽しい雰囲気の中、ラストは「Sisters」を披露。会場には銀テも舞って、非常に煌びやかで気持ちのいい、素晴らしいフィナーレとなりました。

 最後はいつも通り挨拶をした後、写真撮影OKの時間が設けられて、メンバーも可愛くポーズを色々と決めてくれました。ファンサービス手厚くてありがたいし、今後もできたら続けて欲しいですね。

 という事で、2時間半で合計20曲。ニューアルバム『LUMINOUS』の新曲達を披露しつつ、久々に聴けた曲もあって、今夜も最高でした。いつもと違う横並びポジションは新鮮で、特にRINAのパフォーマンスをいつもより近く見れたのが個人的には最高でした。新曲達はライブだと更に輝きを増し、彼女達がライブバンドである事も改めて実感させられました。楽曲やパフォーマンス、MCの言葉を通して、まだまだこの先へと続く覚悟と希望を強く感じる事ができたライブだったと思います。“今のSCANDALが大好き”を気付いたら10年以上も更新し続けて、そんな音楽スタイルをずっと貫いてくれているSCANDALには愛と感謝しかないです。本当にいつもありがとう。これからも引き続き応援させてください。ツアーはまだ海外公演が残っているので、大成功を祈っております!改めて、ありがとうございました!

【セットリスト】
1.群青planets
2.恋するユニバース
3.LOVE ME DO
5.1:47
6.愛の正体
7.Plum
8.LOOP
9.最終兵器、君
10.テイクミーアウト
11.Fuzzy
12.あなたへ
13.ファンファーレ
14.Line of sight
15.瞬間センチメンタル
16.LOVE SURVIVE
17.ハイライトの中で僕らずっと
(encore)
18.STANDARD
19.会わないつもりの、元気でね
20.Sisters



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