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特に好きなイラストレーターさん②

 どうもです。

 今回は、好きなイラストレーターさんをまとめた記事の第2回目。1回目の記事をまだ読まれてない方は是非こちらも読んで頂けると嬉しいです。

 紹介する際、イラストを直接貼る事はできないので、Twitterやpixivのリンクを貼っておきます。所持品やイベントで撮った写真等がある場合はそれも。気になったイラストレーターさんがいれば、是非作品を観にいってみてください。では、今回の10名です。どうぞ!!



11.ニリツ

 ゲーム会社を退職後、フリーとして活動。同人サークル「ニリツハイハン」主宰し、活動する中で商業デビュー。ライトノベル装画を中心に、キャラクターデザイン、TCG等で広く活動をされています。2020年からはVtuberグループ『スナック にり』のプロデュースなんかも。因みに、声優民安ともえさん率いるバンド『民安★ROCK』のドラマーでもあります。

 ニリツ先生と云えば「カッコかわいい」イラスト。絵描きとしてやっていく上で、カッコいいとかわいいを両方成立させられるような絵が描きたいと云うある種の矛盾した気持ちから、二律背反⇒「ニリツハイハン」というサークル名に決めたそうです。
 そんな「カッコかわいい」イラストはどれもカラーリングやレイアウトで印象に残りやすい、バチっと決まったイラストが多いです。ショートカット、楽器、煙草、花など、特にイメージの捉え方、モチーフの切り取り方が本当に素敵。自分がニリツ先生を好きになったキッカケのイラストも喫煙娘でした。先生はセンスよりも技術が重要だと考えている方なので、そう云った切り取り方もセンスの一言で片づけるのではなく、どうしたら魅力的に映るのかを意識的に、意図的にあらゆる角度から模索するそうです。この辺りの徹底的に追求するスタンスには感動させられます。今でもトレンドを把握しながら、テクニカルな作風を常に刷新続けている印象です。

 ラノベ装画を多く手掛けているだけあって、自分も何冊か読んでおり、特に『賭博師は祈らない』(著:周藤蓮)シリーズが好きなのでオススメしておきます。また、同じくイラストを手掛けたラノベ『処刑少女の生きる道』(著:佐藤真登)はアニメ化し、今年の春に放送が決まっているみたいなので非常に楽しみです。



12.ふーみ

2018年11月アールジュネス企画のコンセプトショップで撮った写真

 ライトノベルをはじめTCG、ソーシャルゲームなど多彩なフィールドで活躍中のイラストレーター。イラストは中学の頃から描いているみたいで、高校ではイラスト部に所属していたそうです。その後は美大に通いながら、イラストをHPや雑誌に投稿を続ける中で声が掛かり、商業デビュー。同人活動ではサークル「ラジアルエンジン」を主宰。2019年には、ホロライブ所属のVTuber「角巻わため」のデザインも手掛けております。

 どのイラストも柔らかい空気感が漂っているのが印象的。描かれたキャラから優しさが滲み出てる感じが本当に好きです。特に宝石の様な奥行きある瞳にはいつも驚かされます。瞳の色合いもそうですが、元々のコンセプトを支えたり、観る人の想像力を誘ったりする事に重きを置いて、色や線を自在に扱っている様に思います。ふーみ先生らしい柔らかさや優しさは確実に在りながらも、端的に言えば器用にこなせる方だなと。また、キャラの瞳や髪、洋服の塗りで表現されていた、ふんわりとしたグラデーションが背景にまで及ぶと、色使いが更に多彩になって本当に綺麗で素敵です。

 最後にふーみ先生を知ったキッカケの話を。同人声優の藍月なくるさんが好きで、そっから彼女がボーカルを務めるEndorfin.の音楽にもハマり、1stアルバム『Horizon Note』のジャケットがふーみ先生のイラストでした。一目惚れ。こうやって"好き"が連鎖的に繋がっていくのは同人ならではな気がするので、どれか一つに足を踏み入れたら是非他にも沼ってください(笑)



13.どうしま

 pixivやTwitterアカウントを見た限りだと、2009年頃から活動されています。2018年頃に投稿された職場の先輩から、オフィスで働くお姉さんをテーマにしてイラストを多数投稿し続け、徐々に話題になって2019年夏に第1弾が出たイラスト集『ぼくの好きをまとめた本 OL編』で人気爆発。自分もこのイラスト集が初めて買ったどうしま先生の同人誌でした。

 『ぼくの好きをまとめた本 OL編』シリーズは既に6巻まで出ており、この"オフィスで働くお姉さん"で人気を伸ばし続けてきただけあって、自分含めお姉さん好きには堪らない要素が詰まっています。やっぱお姉さんってイイよね⁈と言わんばかりの、好きを追求する姿勢が如実に表現されたイラストと云いますか、ホント同人の真骨頂な気がしますね。つまり最高。
 オフィスで働くお姉さんにしか出せない、何気ないナチュラルな色気とお茶目で可愛い一面の二刀流が武器。シチュエーションから始まって、社員証のストラップの垂れ下がり方で解る胸のふくらみ、タイトスカートだからこその綺麗なヒップライン、僅かな隙間から顔を覗かせるほくろ、ネイルが映えるスラっと伸びた細い指etc…細部までニッチなこだわりの上を行くこだわりを堪能できるんじゃないかと思います。可愛さは主に表情とポージングから来てますね。口元が特に好き。

 服のシワや質感、下着やタイツの透け感などへのこだわりもやはり強く、『どうしまが本気で教える「服」の塗り方』と云うイラスト教本まで出版されました。個人画集が出る日も近いかもしれません。



14.2

イラスト本『FIGURE HEADS SYNDROME』シリーズ

 2013年頃から活動開始。情報は殆ど無く、現在はどうやら療養中。昨年末にrurudo先生の新刊でゲスト参加されており、喜びましたが、個人としての本格的な復帰にはもう少し時間が掛かるそうです。同人活動ではサークル「PSYCHOSTEAK」を主宰し、キャライラスト本『FIGURE HEADS SYNDROME』シリーズが代表作になります。

 2先生のオリジナルキャラはミステリアスで妖艶な感じが素敵です。いわゆる狐顏に近く、切れ長の目が特徴的かなと思います。これぞ誘惑的な眼差し!って感じで。線も消えて見えない位にはかなり細く、入り抜きがかなり技巧的でアウトラインの残し方も独特。この辺りむっちゃ繊細です。その線で生み出されるボディラインや装飾の硬軟の作り方もやはり丁寧で、ケモミミのキャラではもの凄いモフっとした感じが表現されています。
 あとは、ぱっつん前髪や下からのアングルのイラストが多いので、それも魅力的ですね。妖しさに拍車を掛ける要素として作用していると思います。黒を基調とした暗めだけど印象としては重くなりすぎない淡い塗りも、キャラが持ってる可愛さや明るさを示す意思を感じられて好きですね。

 2先生に初めてお会いできたのは2019年の年末に開催されたC97。サイン対応まで丁寧にしてくださり、凄い気さくで良い方でした。一日でも早いご回復をお祈り申し上げます。



15.rurudo(るるど)

2020年10月開催『rurudoONLYSHOP』で注文したB0サイズタペストリー、でかい…。

 美少女ゲームメーカーで約4年のイラスト業を経て独立。個人でオリジナルの創作活動をしていきたい気持ちが強くなったそうです。そして2018年5月にオリキャライラストをpixivに初投稿し、瞬く間に大人気絵師となりました。サークル「rurudot」での同人活動だけでなく、ライトノベル作品のイラストやホロライブ所属のVTuber「常闇トワ」のキャラクターデザインなども手掛けてらっしゃいます。

 好きなイラストレーターさんにかんざきひろ先生と、1つ前に紹介した2先生を挙げており、2先生のオリキャラに影響を受けて、rurudo先生もオリキャラを描き始めたそうです。確かに切れ長の目や、淡い塗り、繊細な線は影響を受けている感じがあるなと納得したのを憶えています。
 天使や悪魔っぽい小柄な女の子達を主に描かれており、どの子もセクシーさを兼ね備えているのが魅力的。背中や肩、脚が丸見えな位に露出が多いだけでなく、露出ポイント(または逆に隠してあるポイント)が綺麗に可愛らしく映る様に工夫が凝らしてあるのが素敵です。例えば傷や背中から生えた羽、絆創膏に包帯にリボン、後はrurudo先生と云ったら拘束具ですね。これらのモチーフの描き方や使い方から感じる強いこだわりと、それによってキャラの魅力を引き出す印象付けは随一だと思います。透き通る様な肌の塗りもですが、全体的に透明感ある鮮やかな色加減及び光加減も絶妙です。

 昨年8月には表参道にて初個展「PLAYROOM」が開催され、初画集「UNREAL」も発売されました。同人誌もコンスタントに出ていますし、今後とも目が離せません。



16.紅林のえ(くればやしのえ)

 恐らく2016年頃から活動開始。商業ではライトノベルのイラスト、美少女ゲームの原画とキャラデザ、アダルトグッズのイメージガールを手掛けるなどでご活躍中。同人ではサークル「Xcube」を主宰し、ケモ耳っ娘の百合をテーマにオリジナルイラスト集を出されております。プライベートでは原神にハマっているそうです(笑)

 のえ先生は自分のケモ耳好きを加速させたお一人なので、ケモ耳好きの方には刺さるんじゃないかなと思います。生き生きとした表情や、耳や尻尾がモフモフしてるのも可愛いんですが、それだけでなく全体的に"丸み"を帯びてて愛でたくなる感じが好きです。ほんわかした感じが強い。あんまり華奢な娘はいなくて、どちらかと言えば、肉感豊かな娘達が多いです(R18も描くだけあって際どいイラストも多め)。
 また、オリキャラはのえ先生がちゃんと名前や性格まで考えているのもあって、それが良く伝わる様にデザインされているなと思います。分かり易いのは、ビビッドな色合いでキャラ毎にカラーリングを統一している処ですね。肌の色に髪、瞳、洋服、アクセなど諸々。加えて、同人誌内では漫画やコメントも付いていて、オリキャラ達の関係性まで味わう事ができますので、関係性オタク各位は是非。

 のえ先生が挿絵表紙を担当した『きれいな黒髪の高階さん(無職)と付き合うことになった』(著:森田季節)もかなり面白かったので、オススメしておきます。少しだけ楽に強く生きれる様になります(笑)



17.ゆきさめ

C96参加時に頂いたサークルポスター、一点物なので家宝

 2013年頃から二次創作イラストを投稿するなどして活動開始。商業では主に小説の装画、TCGのキャラクターデザイン、ホロライブEN所属のVTuber「Mori Calliope(森カリオペ)」のキャラクターデザインなどを手掛けています。同人ではサークル「醒」を主宰し、オリジナルイラスト集を出されております。

 しっかりメイクされた美少女イラストが多く、どれも儚げでクールな印象を与えてくれるのが魅力的。色白の感じとかアイメイクとかで分かり易いんですが、色素薄い系です。下まぶたとか若干赤みがかっているかなと思います。表情も憂いを帯びた感じがあってグッとくるものがあります。特に瞳孔が小さく、光も僅かにしか入れない突き刺す様な瞳は、イマドキとは逆を行っていますし、どこか譲れない美意識を感じます。
 人物以外の背景は勿論、武器や花、衣装デザインもかなり巧くて、美少女との組み合わせとしては攻めたイラストが目立ちます。やっぱこの辺りもゆきさめ先生らしさが光ると云いますか、強い意思を感じますね。安定した画力があるからこそ出来る事でもあると思うので、素直に感動しますし、そうやってイラストを通してテーマや意識的な部分を想像させてくれる処が好きです。2019年12月に投稿された「好きだったのに」とか強烈で大好きです。

 同人誌は2019年末の作品が最新のモノになっていますが、まだお手に取ることができるっぽいので是非。お仕事イラストは勿論、オリジナルイラストも定期的に上がっていますので、カリオペちゃんと共に要チェックです。



18.Re岳(レタケ)

オリジナルイラスト集『MAJIME×GYARU JK』+オマケ本

 2019年7月から活動開始。ゲームイラストや音声作品イラスト、最近ではライトノベルのイラストでもお見かけする様になりました。フォロワー数から推測するに、人気もうなぎ上りって感じでイマ大注目のイラストレーターのお一人だと思います。同人ではサークル「たけっぴ」を主宰し、オリジナルイラスト集も出ています。

 全体的に同系色でまとめてあるので、落ち着いた印象に仕上がっています。色使い自体もむっちゃ綺麗です。統一感がある中で、アクセントとしてリボンや下着の模様、ピアスみたいな小物で細かいアピールが施してあるのも素敵です。数少ない要素で女の子を可愛く描き切る姿勢が伝わってきます。たまに、ぐるぐる目やハート目などデフォルメチックな遊び心もあるので、意外な処でオリジナリティを魅せる方だなと思います。塗りも同系色にするからにはこだわりを感じますし、彩度の混ぜ方が特徴的です。
 オリキャラである青い瞳の真面目ちゃん(上記に貼ったイラスト)やギャルちゃんは、女子高生なんですが可愛さと色気を両立させており、素敵なイラストに仕上がっていました。性格が何となく窺える感じや、まとっている雰囲気と身に付けている下着やアクセのギャップがとても好みでした。同人誌は現在売り切れ中みたいなので、再販あったら是非。

 2020年からは成人向けイラストも描かれる様になり、昨年は美少女ゲーム『経験ゼロなクラスメイトπ』で見かけてびっくりしたのを憶えています。まだプレイする余裕がないんですが、いつかやりたい…。



19.KFR(ケーエフアール)

 アイスランド出身のイラストレーター。活動はpixivを見る限りは2013年からでかなりの数のイラストを投稿されております。自分がKFR先生を知ったのは2019年に投稿されたナースさんのイラストだったはずで、もうドストライクでした(笑) サークル「KFR WORKS」で出されているオリジナルイラスト集にもナースさんが多数収録されており、フィギュア化までされました。

 オリキャラはナースさん(可愛い感じ)と銀髪メイドさん(カッコいい感じ)で、どちらも「~なナースさん」「~してしまうメイドさん」みたいなシチュエーションありのイラストが多いです。そう云ったシチュエーション作りが素敵なので、表現しようとしている感情や行動が強く伝わってきます。感情が宿った表情の描き方のバリエーションも豊富で抜群に巧いです。
 マジでお姉さんしか描かれないのもあって、綺麗なボディラインを強調する描き方も好きですね。衣装も敢えてそーゆーのをチョイスしてそうです。ポージングも魅惑的でエロティック、それでありながら上述した様に表情はキュートなのが本当に魅力的です。ナースさんやメイドさんだけでなく、Twitterではどう森をやりたいお姉さんのイラストも話題になった気がします。これもKFR先生らしい要素が詰まっていると思います。

 最近ではスーツを着こなしたカッコいいイケメンお姉さんのイラストを投稿されています。銃だけでなくガスマスクまで身に着けて(潜入⁈)。強く頼れるお姉さん大好きなので、今後もオリジナルイラスト楽しみです。



20.さより

 中国出身の原画家兼イラストレーター、最近ではフィギュアの原型師にまでなろうとしているお方(『NEKOYOME』と云うメーカーまで立ち上げ)。美少女ゲームだけでなく、ライトノベルの挿絵や成人向け漫画など多方面で活躍。同人では「SAYORI FAN CLUB」を発刊しています。そして、私が愛して止まない美少女ゲーム『ネコぱら』の企画・制作をしている同人サークルNEKO WORKs代表の方です。もうマルチクリエイターなんよ(笑)

 さより先生のイラストはどれもこだわりの塊って云う印象が強いです、そこが大好きなんですが(笑) 加えて、こだわりを可能にする表現力と技術力もむっちゃ高い。構図一つ取ってもそうですし、複数キャラがいるイラストでは、配置や組み合わせが「これしかない!」って感じの完成度。キャラの身長や体格だけでなく、性格や感情の行先みたいな隠れて見えない処までにもこだわり、イラストに反映させています。また、先生は服飾デザイン学科出身なのもあり、身に付けている衣装のデザインにもかなりこだわっているそうで、「実現できない服を描いたことはない」との事。実際、描き下ろしが出る度に可愛いすぎんだろ…ってなります(笑)
 そんなこだわりの詰まった衣装を身にまとったキャラもひたすらに可愛いです。可愛い上にエロい。エロいのが可愛い。って感じで、どちらかが欠ける事は絶対に無いのも武器。生き生きとした表情や女の子らしい健康的なボディが可愛さの秘訣でしょう。モフモフのケモ耳+しっぽも愛らしい限りです。そして、恍惚且つ艶やかな表情も抜群に巧い。時には大胆に露出させる胸やお尻を強調する衣装やポージングもかなり攻めていて、最高です。

 昨年お子さんが産まれて大変なはずなのに、色々と制作してらっしゃるさより先生。やはりクオリティを詰める為なら、掛かる労力やコストを厭わない位には強い信念を持っている方なので、本当に尊敬します。作品を見る度にスゲェ…ってなるもの。『ネコぱら』の最新作であったり、フィギュア展開だったり、今後とも本当に楽しみにしております。




ーーー以上、第2回となる、特に好きなイラストレーターさん10名のご紹介でした。

 今回も中々のボリュームになりましたが、ここまで読んでくださった方ありがとうございます。イラストレーターさんのイラストを観にいったり、作品をお手に取ったりして頂けると、それが一番嬉しいので是非よろしくお願いします。

 次の週末あたりで、最後の10名を紹介しますので、また覗きにきてくれると幸いです。記事について感想等、何でもお気軽にコメントください。

 ではまた!

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