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株式会社ゆめみの採用選考に落ちました

こんにちは、cryptoboxです。僕は未経験からWEBエンジニアになったのですが、転職活動を進める中で株式会社ゆめみという企業を受けて落ちました。

すごく悔しかったのですが、ゆめみさんの採用選考は受けて本当によかったなと思ったので体験談をまとめたいと思います。

前提

当時の僕のスペックは以下のような感じでした。

25歳
機械工学修士
大手電子部品メーカー勤務
TOEIC745点
プログラミング未経験
ポートフォリオアプリをVue.jsで作成

きっかけ

株式会社ゆめみを知ったきっかけはQiitaです。Qiitaのトレンドで無職やめ太郎さんをよく拝見していて、やめ太郎さんの勤めている会社がゆめみだったので名前を知っていました。

当時僕は未経験からWEBエンジニアを目指していて、転職活動の軸として絶対に譲れない基準がありました。それはエンジニアとしての圧倒的成長環境があることです。大学での専攻は機械工学、会社での職種は制御開発エンジニアだった自分が0からWEBエンジニアとして生きていくには、エンジニアとして土台を確立できる成長環境がどうしても不可欠だったのです。

そんなときゆめみさんの会社概要を見たとき、以下の言葉が目に留まりました。

ゆめみは成長環境しか提供できません。

僕も成長環境しか求めていません。まさに僕が一番求めているものがこの企業にはありました。
そんなワケでよっしゃ受けたろと思い、採用選考に応募することにしました。

カジュアル面談+書類選考

フロントエンジニア志望で転職活動を行っていた僕は、求人を探します。

するとリード・フロントエンジニアの項目がありました。頭にリードとついていましたが「他にフロントエンドエンジニアの求人もないしまあええか」という感じで気軽に応募ボタンを押しました。

するとすぐにメールでゆめみさん側から返答がありました。現役エンジニアの方とカジュアル面談を設定してくれるとの内容でしたのでありがたく受けることにしました。

カジュアル面談ではITアーキテクトを担当しているエンジニアの方とお話しさせていただきました。ゆめみさんでは会議などを始める前に、最近の楽しみやよかったことを話す文化があるらしく、お互いに少し発表しました。そのおかげで緊張もほぐれ、話しやすかったです。面談という雰囲気ではなく向こうから何か質問されることはありませんでした。逆に自分が疑問に思っていたことを何でも質問でき、丁寧に答えてくれました。

カジュアル面談を終えると選考に進むかどうかの案内が来て、僕は迷わず進む選択をしました。すると職務経歴書の提出を求められたので、Qiitaで技術記事をいくつか投稿していることや、継続的にプログラミング学習をしていることをアピールした書類を提出しました。2,3日で書類選考通過の連絡が来て、一次選考に進めることになりました。

一次選考

一次選考では技術課題が出されました。アプリの簡単な仕様書が渡され、要件を満たすアプリの制作を求められます。内容は外部APIを叩いてその結果をグラフ表示するといったもので難易度はそこまで高くない印象を持ちました。期限は未経験エンジニアなら2週間、経験者は1週間と決められており僕は少しでもアピールするために1週間を目標に開発に取り組みました。

最初は簡単だと思っていましたが、いざ実装を行ってみるとうまくいかないことが多く、苦戦しました。自分の勉強不足を痛感しましたが、1週間以内に作りきると目標を立てたため休日はほとんどの時間を課題につぎ込み取り組みました。

開発はgitのコミット粒度やコードの読みやすさを意識していました。要件以上のことをやろうとはせず、とにかく求められたものを期限以内に作りきるということに全力を注ぎました。

そして4日ほどで要件を満たすアプリを開発することができました。しかしコードがめちゃくちゃだったので、1日かけてリファクタリングを行い提出することにしました。

自分で立てた目標をなんとか達成することができ、自信をつけることができました。また、実践的な課題に取り組むことで自分に足りない知識や技術を浮き彫りにすることができたので、「もし落ちても得るものはいっぱいあったな」という気持ちでした。結果的に合格の通知がきて凄く嬉しかったのを覚えています。

また提出したコードをゆめみの現役エンジニアの方がレビューしてくれていて、よかったところと改善点を指摘してくれました。僕は今まで現役エンジニアの方にコードレビューをしてもらうという経験がなかったため、感動しました。特に未経験のへっぽこコードにもかかわらず良かったところをいくつも書いてくださっていて、自分が勉強してきたことは間違っていなかったんだと自信になりました。

余談ですが、ゆめみさんのレビューは良かったところをGood、改善点をBadではなくNextと表現していて企業文化がよく表れているなと感じました。

2次選考

2次選考は現役フロントエンドエンジニアの方2名との面談でした。面談という雰囲気は全くなく、どちらかというと雑談のようでした。事前に会社に求めるものや自分の長所、短所に関するアンケートに答えていて、それについて少し聞かれる程度でした。

僕は学生時代から自己アピールがとても苦手で、面接が大嫌いでした。自分の内面を深堀されて、しかも論理的に解説して、多少飾り付けて説明することに辟易としていました。

しかしゆめみの面談ではそんな飾り付けをする必要がなかったです。等身大の自分で話して、それを向こうがちゃんと受け入れてくれている印象を持ちました。人生で初めて面接を楽しいと思えました。

この面談で株式会社ゆめみへの志望度がかなり高くなり、どうしてもこの会社で働きたいと思うようになりました。最後に「どうしてもゆめみさんで働きたいのですがどうすればいいですか?」と聞いたくらいです。

するとお2人から「そう言ってくれて嬉しいです。次の選考がどうなるかだよね?次は代表だからなー、どうなるかは誰もわからないです!彼は宇宙人だから」と言われました。その時は「宇宙人?どういうこと?」と思ったのですが最終選考でその発言の意味がすぐにわかることになります。

最終選考

最終選考はゆめみの代表、片岡さんとの1on1面談でした。実は面談の日の朝尿路結石になり救急車で運ばれ、面談をキャンセルしたのですが、痛み止めを打ったら回復したので「今日選考を受けたい」と言ったら快諾してくれました。

面談はオンラインだったのですが、片岡さんの画面が映った時違和感を感じました。何故か片岡さんが上下に揺れているのです。「ん?」と思いましたが指摘するタイミングもなく普通に面談が始まります。最終面接は事前に聞かれることをすでに教えてくれているので、とくに緊張もなく進んでいきました。最終選考でも等身大の自分を話せるようにうまく誘導してくれていた気がします。ただ、片岡さんはずっと上下に規則正しくリズミカルに揺れていました。事前に「宇宙人」と聞かされていて良かったです。多分聞いてなかったら少しパニックになっていたと思います。

スムーズに面談が進み逆質問になりました。いろいろ質問したいことは用意していたのですが、このタイミングしかないと思ったので「なんでずっと揺れてるんですか?」と聞いてみました。すると「あーこれはですねー、ずっと座っていると健康に良くないので運動してるんですよ」みたいなことをおっしゃっていました。

こういう代表の方もいるんだなと、新たな世界を知った面接となりました。最終面接では片岡さんが逐一フィードバックをくれて、自分でも気づかない長所を指摘してくださったり大変有意義な面接でした。噂では片岡さんは内定を出す人にはフィードバックしないと聞いていたので、落ちたかもなと思っていたのですが、案の定落ちました。

しかし、落選のメールにも「あなたの〇〇なところが素晴らしいと思います」「あなたの××といった特性が周りにいい影響を与えると思います」と長めのポジティブフィードバックを送ってくださり、悔しさと嬉しさで少し泣きそうになりました。

感想

結果的に落ちてしまいましたが、本当に受けてよかったと心から思える選考でした。たとえ落ちたとしても得るものが無数にある、今まで自分が受けてきた採用選考の概念を覆される体験となりました。少しでも受けようか迷っている方には、ぜひ応募してみることをオススメしたいです。例え思うような結果にならなかったとしても、何か掴める体験ができると思います。


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