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ご飯粒目線での旅

毎日食べるご飯。
ご飯粒の目線で、体の中を旅してみる。
この旅行は、ほぼ決まったルートを辿る。
あっち行ったり、こっち行ったりはそんなにない。
このルートを知っていると、ぼくは健康に役立つと思っている。

茶碗に盛られたご飯が、ヒトの口の中に入る。
歯と呼ばれる、カルシウムでできた硬い臼ですりつぶされる。
喉を通り、食道を通り、胃を通り、小腸に。
通り道に遭遇する唾液や膵液、小腸のいろんな消化酵素と呼ばれるもので、ご飯粒が「ブドウ糖」となる。
そう、あの「ラムネ」のブドウ糖だ。
ブドウ糖は、ヒトの大事な大事なエネルギー源。

腸管の中にいるブドウ糖が、ここから血液の中に移動する。
SGLT1(エスジーエルティーワン)やGLUT2(グルットツー)と呼ばれる、ブドウ糖様の専用ゲートを通過して。
血液中に到達したブドウ糖は、血流にのり、肝臓・筋肉・脂肪組織へと取り込まれていく。
ただ、取り込まれるときに、「インスリン」と呼ばれるマスターキーが必要だ。

マスターキーを持っているブドウ糖は、肝臓・筋肉・脂肪組織へ取り込まれ、エネルギー源として働いたり、いざというときのために蓄えられたりする。
つまり、血液中のブドウ糖の量がどんどん少なくなっていく。
「血液中のブドウ糖の量」=「血糖値」だ。

そう、健康であれば、食事をしても、インスリン(マスターキー)の働きで、血糖値はすぐに正常に戻る。
ただ、マスターキーの数には、限りがある。
ついつい食べすぎちゃうと、「マスターキーが足りなーい」となり、肝臓・筋肉・脂肪組織に入りきれず、血液中のブドウ糖があふれている。
これが、高血糖状態。
高血糖状態が続くと、糖尿病へと近づいていく。

今日は、ここまで。
この、ご飯粒目線の旅のルートを知っていると、健康に役立つと思っている。
なぜか?
それは、またどこかで紹介しますね。


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