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学歴と健康格差

健康格差は、学歴に起因すると示唆された。
国内からこんな論文が発表された。
日本人のデータだ。

Educational inequalities in all-cause and cause-specific mortality in Japan: national census-linked mortality data for 2010-15

Int J Epidemiol.2024 Feb 14;53(2):dyae031

Radiotalkでこのテーマで話してみました〜👇

論文では、「教育水準が低いほど死亡リスクが高い」とのこと。
国立がん研究センターからの発表で、国税調査と2010年ー2015年の死亡率データを独自の方法でリンクして解析されたようだ。

世界では、社会的経済地位(教育水準・職業階級・所得水準)と病気や早期死亡は相関しているが、日本人のデータは乏しかったようです。
今回、一つの論文ではありますが、長寿の日本人で、教育水準と死亡リスクは関連していることが示唆されました。
詳しくは、論文を見てみてください。

ここからは、所感です。

ぼくの活動の理念は、「文字の力で健康に 〜情報から知識、そして行動へ〜」です。
こちらの記事で思いを語っています。

教育水準が低いとなぜ死亡率が高くなるのか?
この因果関係を証明するのは、極めて難しいだろう。
ぼくは、健康であるためには、
・体の仕組みの理解
・どうすれば予防できるのかの理解
・健康でありたい気持ち
このあたりが重要なポイントであり、教育水準が低いとどこかが不足していると推測する。

「教育水準が低いと死亡率が高くなる」が絶対的であれば、これは国全体の課題である。
解決するために、掲げている理念の「情報を知識へ昇華し、行動を変える」が大事であり、体の仕組みを理解している医療従事者の発信は欠かせないと思っている。

国民の健康に貢献する。
国民に情報を伝え、知識に昇華して、行動に移してもらうことで、健康に貢献する。

ぼくがやりたいことは、こんなことなんだろう。

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