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大腸ポリープと筍とコンプライアンス違反

「具象→抽象→具象」を常に行き来できる人になりたい。
なぜなら、行き来している人は、他の人の成功例や失敗例を自分ごと化できるから。
つまり、他人の成功例の本質を見抜き、自分の土俵にアレンジして、自分も成功できる。
情報化社会であり、問題に対する答えのない世の中。
他人の成功した情報は山ほどあるが、表面的なことをそのままやっても成功しない。
成功例を自分のやりたいことに調整する必要があり、そのためには、「具象→抽象→具象」のスキルが必須だ。

で、タイトルの大腸ポリープと筍とコンプライアンス違反とどう関係するのか?

先日、10年ぶりに大腸内視鏡検査を行なった。
その際に、大腸ポリープが見つかり、切除して病理検査に出すと、幸いにも腫瘍ではなかった。
仮に悪性腫瘍だったとしても、早期発見・早期治療で命には全く問題なしとのこと。
小さい芽が見つかってよかった。

筍を掘るのは、美味しく食べるためだけでなく、竹林や竹が生えている雑木林をまもるためだと言われている。
頭がちょこっと出ている筍は、茹でると柔らかく、伸びきった筍は硬く、アクが多い。
顔を出した筍が食べ頃であり、竹林や雑木林を荒らさなくてすむ。

最後にコンプライアンス違反。
「ハインリッヒの法則」たるものがある。
1件の重大事故が起こると、事故にはならなかった29件の事象が隠れており、さらには300件のヒアリハットと呼ばれる事象がある。
別名「1 : 29 : 300」の法則。
1件の重大なコンプライアンス違反を防ぐためには、地上に顔さえ出していない300件のヒアリハットを地道に減らしていくしかない。

どれも、小さくても気づいたときに、動き出すことの大切さを教えてくれている。
大腸ポリープも筍もコンプライアンス違反も。
これは、リスクヘッジだけでなく、チャンスを掴むためでも同じであろう。
小さいことに気づき、原因を考え、対策を打つことで、重大な事故を回避する。
小さいことに気づき、本質を考え、自分なりの工夫を加えることで、成果を出す。

日々ぼーっと暮らしていると見落とす小さいことをどれほど拾えるか。
拾うと美味しい柔らかい筍に出会える。
拾うのが遅くなればなるほど、荒れた竹林となり、現状に戻すだけでも手間暇かかる。
仕事に追われてしまう。

ちょっとした変化に気づくためにも、感度高く生きていきたい。
小さいことに気づくと、即行動に移したい。
やりたいことをできる人生になるはずだから。

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