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最近の暗号資産界隈の話題その2

9月と言えば、例年、相場が余りさえない時期です。暗号資産界隈の話題も余り大きなトピックは無く、注目すべきネタは無いかと探し回っている昨今です。なので、余り大きな話はないのですが、その中でも少し個人的に気になったものをピックアップしてみました。今回はその2です。

ステーブルコインの話ですね。確かに中央銀行じゃない民間会社がドルペッグしているステーブルコインが、中央銀行が発行している法定通貨より信頼度が低いから危険だ、というのは分かる気がします。ただ、ステーブルコインを発行することはビジネス的にはおいしいんですよね。
通常、法定通貨には金利というモノがつきもので、ユーザから現金を集めて、債権などに変換しておけば、黙ってても年率5%とかで金利収入が増えます。一方、ユーザ側にステーブルコインから法定通貨に変えるときは金利はありませんから、元の金額だけ戻せば良い。つまり、金利収入が丸儲けになります。銀行と少し似てますね。銀行は預けている人に預金金利として還元する必要がありますが、ステーブルコインの発行はそんなこともしなくて良い。おいしい商売だと思います。
もちろん、取り付け騒ぎのような事が起きれば、つい最近起きた、シリコンバレー銀行のような事が起こる可能性はあります。そうなるとステーブルコインがステーブルでは無くなるというわけです。
うがった見方をすれば、中央銀行の特権を奪うなと言うことを暗に言っているのかもしれませんが。中央銀行がデジタル通貨を発行すればいいだけの話です。ところがそれは、いろいろ問題をはらんでいそうなので、やったとしても余り使われない可能性もあります。そのあたりはまた別の機会に考えたいと思います。

想定通り、SEC(米国証券取引委員会)は承認を延期しました。どうせ、期限ギリギリまで引っぱると思います。否定する理由はとても弱いと思うのですが、承認したらビットコイン否定派の民主党議員から激おこされるから簡単には承認できません。しかし否定する理由も乏しい。という状況に見えます。見えるだけですけど。そう見える、ということはビットコインETF肯定派のプロパガンダに踊らされているだけなのかもしれません。
素人から見ていると、なぜ承認が下りないのか理解しづらいところはあります。先物ETFが良くて現物ETFが駄目?なぜ?。市場操作の恐れがある?。でも通常の株式となにか状況が違うのか?。などなどの根拠を示してもらえば理解できるのですが。
いい加減、承認すればいいと思うのですが。これだけいろんなファンドが申請しているのだから。もし、承認して、市場操作でETFが乱高下しても、SECは責められるかもしれませんが、みんな同じ穴のムジナですよ。FTX事件で傷を負っているはあるかもしれませんが、あれはただの詐欺事件で、暗号資産の仕組みとは関係の無い話だという事を認識した上で規制を考えた方が良いと思います。

中国は分からない国です。政府は暗号資産に否定的ですが、こういう話も存在する様です。ビットコインは資産に値すると法的には認めている様です。まあ、矛盾はさほどしてないのかもしれません。資産としての価値はあるが、資産として持つことは認めない、みたいな。しかし、いったん認めてしまうと後はなし崩し的に浸透するような気もします。もはやビットコインには価値があるとみんなが思っているところに追認しただけの状態なので、この後、共産党の圧力により、資産価値を認めないと言ったところで、人々の認識を覆すのはなかなか難しい。後は人民元が食われないような方策を必死で考えるしかないのかもしれません。
そう考えると、中国よりアメリカの方がかたくなに見えますね。アメリカはまだ、価値があると認めたくない民主強硬派と認めろと言っている共和党が喧嘩してますから。もはや、アメリカ国民は価値があるんだろうなと思っているのに、政治家だけが政治的に利用している状態です。

他にも気になる報道がいくつかありそうなので、引き続きピックアップしてみていきたいと思います。

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