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FTX破綻と暗号資産の関係について考えてみた

 FTXが破綻して、それをきっかけに暗号資産が下がっています。まあ、普通の反応といえばそうなんですが。でも、私はその反応は短絡過ぎると感じています。破綻してから少し時間が経ったので、マスコミを含めてFTX破綻は暗号資産の仕組みとは別、という雰囲気が少し出始めているので世の中も冷静になってきたのかなと思っていますが。

 さて、今回のFTXの破綻ですが、世の中の情報を見る限り、完全にSBFのずさんなやり方が原因で破綻し、暗号資産のシステムにはほとんど関係ない気がします。
 マスコミの書き方は暗号資産の終わりみたいな意見もあるようですけど。私から見るとリーマンショックの時に、リーマンブラザースが破綻してゴールドの価値がなくなった、と言っているような感覚を受けています。FTXは完全に人のコントロールと人の信用に基づいて運用されていて、それが破綻したということのようなので、ビットコインやらイーサリアムのシステムには何の関係も無いと思います。システムがハッキングされたわけでも無く、イーサリアムのDeFiシステムの欠陥が露呈したわけでもない。
 もちろん、影響はありました。FTXの運用を使って様々な暗号資産が買われていたからそれが一気に逆回転すれば、影響を受けます。なので暗号資産が一時的に下がるのは仕方が無いとは思いますが。

 このあたりの認識が少しずつ冷静になって分析され、事実を恣意的なきめつけなく記述する記事などがでてくれば良いなと思っています。ただ、これをきっかけに規制が厳しくなるという点は無くならないでしょうが。
 規制が厳しくなると言うことに関しては、少しは規制した方がいいんじゃないの?という気がしています。今はあまり騒がれていませんが、一昔前は暗号資産業界の会社は銀行口座がつくれないとか、既存金融から隔離された状態にいましたし、今もそうなのじゃないかと。つまり、ある意味、変に規制していて排除するから、逆に暗号資産業界は規制が無くブラックボックスで何でもやり放題になっちゃうんじゃないかと。米国の話ですが。
 日本は既存金融の中で取り入れて規制しちゃったので息苦しいが無茶は出来ないという形になっているのでは無いかと思います。
 暗号資産は暗号資産プロトコル上でやっていれば、基本的にオープンなので逐次状況を見ることが出来ます。しかしプロトコル上でやらずに見えないところでやりとりをやられると本当かどうかは見えなくなります。なのでこの見えなくなるところに規制をかけて見えるようにするのはやった方が良いのではないでしょうか。

 このあたりの米国での成り行きを見守りたいと思います。CeFi(取引所でのレンディングとかの中央集権型)が信用出来なくなっているのでDeFiの信頼性が相対的に上がっている雰囲気がありますが、ま、DeFiはDeFiで発展途上なのでプロトコルのバグとかいろいろ出てくるとは思います。それはそれで発展の過程と言うことで楽しみです。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。引き続きよろしくお願いします。

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