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 AIとクリプトと中央集権が結びついたら人口減少対策になるかも。

 人は中央集権が好きだと思う。誰かに頼りたいから。暗号資産すなわちクリプトの基本は分散の仕組みだ。しかし、分散というのは自己責任を伴う。参加するのも自由、抜けるのも自由、やりたければやれば良いし、やりたくなければやめれば良い。そこに信用は必要無い。信用するとすれば分散の仕組みそのものを信頼するということで、誰かを信頼する必要は無い。失敗するのも成功するのも全部自分の意思と選択によって決まる。

 それって、ある意味辛いですよね。なので、誰かを信頼して任せたくなる。ということで、中央集権はなかなか無くならないと思うんですよね。人の本質的な気持ちを考えると。なので、中央集権的な仕組みのまま暗号資産の仕掛けを使うというのはいろいろ出てくると思うわけです。例えば、日本銀行がデジタル円を発行しますとか。そうすると国民はみんな信頼すると思うんです。お上を信頼しているので。
 それはそれでありなんですが、実は密かに怖いというか、もしかしたら怖くなくて良い未来なのかもしれませんが、少し気になっていることがあります。暗号資産というのは分散の仕組みをうまく活用しているので、プログラムを動かしてしまえば、勝手に動いちゃうわけです。つまり、AIみたいなものです。円トークンを簡単に発行できます。もちろん、日本銀行自身が発行してますということをちゃんと表明しないと信用されませんけど。発行自体の作業は極小です。

 これに気がついている人はどのくらいいるんだろうと夢想してしまいます。つまり、仕事がなくなる人がいっぱい出るかもしれないということです。今の金融システムを自動化するようなものです。もちろん、サーバーとかそういうコンピュータシステムは必要なのでその分のコストはかかりますが、基本的にはプログラムで動くので、人はいらない。もちろん、金利の操作も自由に出来ます。バーンも出来れば追加発行も出来ます。中央集権的にやれば日本銀行の意のままに発行枚数やら金利やらを操作できます。もちろん信用を得るためにいろいろやらなければならないと思いますが。オペレーションコストは極小に抑えることが出来ます。

 日本銀行を例に取りましたが、それ以外の様々な金融の仕掛けもオペレーションコストを減らすことが可能です。
 こんなことを考えてしまうのはわたしだけでしょうか。この考えを持っている金融業界の人はどのくらいいるのでしょう。日本は人口減少が続いているので労働力不足が目に見えています。おそらく、100年は復活しないでしょう。いっそのこと、AIとクリプトを使って労働力不足を補うという戦略はどうでしょう...。近い将来、ロボットと自動運転が普及したら...。そしてデジタル金融が普及したら...。労働力不足は解消できるかもしれません。もちろん、サービスやプロダクトの提供者が日本国内でないと、日本がどんどん貧しくなるでしょうが。

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