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バレンタインチョコの代わりに新しい病気(離人症)をもらった話


いつもみている光景なのに、なんだか違う世界に来てしまったような感覚がする。

今座っている椅子も、自分と他人を隔てている壁も、その壁に支えられるようにして立っている家具の数々も、いつも知っているものなのに何故か映画かドラマのセットの中にいるかのような錯覚を覚える。

もしかして自分が居る土地は既に地球から抉り取られていて別の場所に来てしまったんじゃないのか?果たして自分の周りに居る人はロボットなのかそうじゃないのか、自分は自分のままで居れているのか・・・?

あなたはそんな事を感じた事がありますか?もしあったらあたしと君は秒速でマブになれる気がする。どうもクラちゃんです。今回のnoteでは、あたしがこの間病院で診断された「離人症」というものと、そのきっかけ、どうやってその病気と向き合って日常とシャドウボクシンしながら生きてたかを綴っていこうと思ーよ。

(まあぶっちゃけ、ウチの周りに離人症の事について喋ってる人あんまいないなーって思ったので、参考になればなと思いまして好きなだけ語らせてもらう。ヨロピコ。)

結局のところ離人症とやらはなんぞ?

さーせんこんな小見出しを出しときながら、あーしはここらへんの専門じゃ無いので皆お馴染みのウィキウィキてんてーを召喚するよ。せーの。

「自分が自分の心や体から離れていったり、また自分が自身の観察者になるような状態を感じること。その被験者は自分が変化し、世界があいまいになり、現実感を喪失し、その意味合いを失ったと感じる。慢性的な離人症は離人感・現実感消失障害 (DPD)とされ、これはDSM-5では解離性障害に分類される。」
(引用元: wikipedia)

だってさ。(全然わかってない。)
さっきも言った通りウチはこの辺の専門じゃ無いんであまり言及を出来ないんだけどおそらくこの辺でポイントになるのは、「自分が自分から離れていってしまうような感覚」だったり「世界があいまいに」なって「現実感が消失する」って部分だと思うんよね。他にもあると思うけど。

ウチの場合は「自分が自分から離れちゃった感覚」は全くなかった。寧ろ主導権あったら全部ウチに寄越しやがれって感じで超ビッチになってたし、むしろそうじゃなかったら今頃インスタやらTwitterやら垢消しして活休してたはずだし。

ただしそれ以外、つまり「世界があいまいに」なって「現実感が消失」したのが死ぬほど辛かった。これもネットで検索しまくったら結構見かけた系の言葉なんだけど「夢の中にいるような感覚になる」、この言葉に全ウチが共感しまくっちゃったわけ。

で知ってる人は知ってると思うけどウチが寝るときに見る夢って八割型悪夢ばっかなのよ。だから「え?冷静にウチこの世で息してる?大丈夫そう?」が24時間続く感じ、これが連チャンで二、三週間続いてたからもう頭の中でエベレスト急の山がいくつも噴火してたわけ。

でもこれってあたしみたいに数週間で終わらない、なんなら慢性の方もいらっしゃる類の病気だって事も後で知ったんだけどほんとにそういう方々の苦しみは想像できないくらい辛いものだと思う。だからもしそう言う方がウチのこのnoteを見てるんだとしたら言いたい、あなたたちはマジ頑張ってるよ、画面の奥からハグしたい。

あたしが離人症を発症したきっかけ

さっきもちらっと書いたけど、この離人症の症状はウチの場合は二、三週間続いたの。でも一気に二、三週間続いたんじゃなくて、一回治ったと思ったらまた来た系のものだったの。つまり離人症の症状をこの二、三週間の間に二回体験したって事なのね。

で、その二回共通して言えるのが「悪夢をきっかけにして発症した」って事なのね。でその悪夢の内容というのがどちらも割とヘビーな内容でして・・・

内容は思い出したただけでその時の雰囲気に戻っちゃって具合悪くなるから詳細省くけど、一回目はどストレートに殺人現場の真ん中に居たみたいな話。二回目は地獄の底で行われる儀式に友達が生贄として捧げられちゃって悪魔とか鬼とかをどつきまくって助けに行くんだけど結局間に合わなくてその友達が苦しんでるのを楽にしてあげなきゃいけず、それが終わって現世へと帰る道の途中に迷路みたいな空間に迷い込んじゃって帰れなくなった・・・みたいな。

文字に起こすと死ぬほど物騒なんだけど一個目のは割とそういうホラーモキュメンタリーものの番組とかラースフォントリアー監督作品を直近で見てたからだと思うのと、二個目のなんて地獄が出てくるあたりもろ世界観サイレントヒルやし、儀式のくだりなんてサスペリア(2018)やし、いやーしかし暗いのばっか見てまんな、ウチ。

でもね、暗いのを見てないとやってらんなかった理由があるんすよコレが。

金髪メンヘラギャルは如何にしてズブズブの沼にハマって行ったのか

会社でのパワハラに耐えかねて適応障害と鬱病を発症し一年休職をしたウチの父親が、その間ずっと暗い部屋でホラー映画やスプラッター映画ばかりを見ていたのを当時のウチはぶっちゃけ怖いなって思ってた。暴れちゃったらどうしよう、とも。

当時の父親の理由としては「幸せな内容のものが見たく無い、というか見れない」という事だったんだけど尚更意味が分からなかった、でも今となってはその言葉が痛いほど分かるなって思います。

なぜそれを理解するに至ったのかというのは想像に難くないと思いますがウチ自身もハッキリ言ってなんでそうなるん?アホちゃうか?って感じのあたおかピーポーピーポーな出来事に巻き込まれてしまったからなんだよね。

マジで思い出すだけで苦しくなるから詳細省くけど(二回目)、友達だと思ってた人に会って早々あたしの人格形成に当たる部分(あたしの地元とか)に関してクソおもんない揶揄われ方やら悪口を言われたんすよ、他にもちゃんとコミュニケーション取ろうとしても割とすぐにキレられたり、求めてもいないのにアドバイスやら品定めされたり・・・あとはウチの私服に文句つけたり。

あのね、誰もお前のために生きてねえし完全に余計なお世話だっつーのなのと、そーゆー事してるといつか全人類に嫌われるよ?ってか正味ウザいから早めに全人類に踏み潰されてくたばってちょ⭐︎

さーせん本音出ました。まあ今コレくらい言えるほどには回復したって事なんでしょーね。だけど当のあたしは喧嘩かませる系のギャルじゃないし、普通にメンヘラいじめられっ子から成り上がった系のギャルなので、悪口言われまくった過去とか思い出してマジで凹みすぎて「この服可愛く無いのかな・・・」みたいな。でそれで芋蔓式になって「え、あたしって可愛く無いのかな・・・」って。

なんかもうその人の美の基準みたいなのを勝手に頭の中で繰り広げちゃってその中で苦しんでたワケ。今考えたらフツーにサゲだし、クッソくだらないよね。だけどそう思えないくらいすんごい落ち込んだし、「もう外出れない、友達にも会いたく無い。」みたいな。

で、そこからさらに進むとどういう事が起こるかみんな分かるかな?残念。答えは「恨みの感情を持つようになる」です。しかもこの恨みは対象者を超え、様々な人に向けて幅広く向けられます。

要はなんか、「自分が出来ない事が出来る人達」に対する毒電波撒き散らしマシーンになっちゃうわけ。これをあたしの場合(当時)に置き換えると、つまりあたし(当時)は、「友達などと仲良さそうにしてるのをストーリーやら何やらに上げてる人達」或いは「仲間内だけで盛り上がってるのを外側にちらつかせてる人達」に向けてしまっていた、という事。

(何度も言うけど当時、ね。今はなんとも思いまてん。)

何故ならウチ自身は既に全人類に嫌われてると思い込む段階に入ってたし、他人に対する心を完全にシャットアウトしててそんな事出来るはずもなかったから。単純に羨ましいなって思ったのと一人で頑張ってるやつを馬鹿にすんじゃねえお前らってかなり勝手に思い上がってた。

そこで気づいたのです。
「あ、これはヤバいぞ」と。

過去に何回か持病の発作のせいで自分の言動が毒味を帯びちゃって色んな人をびっくりさせちゃった事があって。そうなった時に何度も何度も考えてたけど出来なかった対策方法が一個だけあったの。

それはマジで大事で尚且つ失いたくなさすぎる人の事を、自分の毒電波を撒き散らさないようにこちらから一度突き放す、というもの。かなり残酷で相手には悲しい思いをさせると言うことを重々承知の上だった。だって彼らはあたしの苦しみを知ってくれていて応援してくれるような人達だから。それにこんな醜い自分を見て欲しく無いとも思ったし。

「でも彼らをこんなくだらない感情の波で失いたく無い(と言いつつ、結局のところ一度失う事になるのだけど)し、それに彼らにとってもこんな自分がつながっている事自体恥ずかしい事になってるかもしれないから。」

かなりイカれてますねこの思考回路。でも脳みそが超強固なテープで固められたみたいに、その時点から思考回路が回らなくなって、何よりもかなり追い込まれてしまっていたから当のあたしとしては「これをやらなきゃ」と必死になっていた。

かくしてウチは、この活動を始めて二度目の孤独を味わう事になり、暗い映画やらコンテンツを貪り食って過ごしてたら、そのせいで悪夢を見て離人症を発症し、かなり気が狂ってしまったという次第です。(ってか冷静に今でも思うけどなんであたしばっかこんな思いせなあかんの?クソほど意味分からん。)

だけどその孤独になってしまったウチを優しく見守ってくれている一人の女性がいたの。

姉の存在

てってれー!あまりにも高カロリーすぎたのでここで清涼剤を投下。ウチの姉、ダニーの登場です。

ダニーはウチが知る中でも素晴らしい表現者の一人で、絵だけでなく写真や文章も上手い、あたしにとってまさしく今の時代を優しく切り取る事が出来る唯一無二の存在の一人なのね。「来世は一緒にHIKAKINさん家の猫になろうね」が口癖の、優しくも時折パンクな一面を覗かせる、まさしくヴィヴィアンウェストウッドの精神を直輸入してきたような姉のような存在である。そして本人曰く「ショートカットが大好き!」

そんな姉は表現者として活躍する以前にファッション業界で働いていた経歴がある。なのでウチが経験した地獄のような一連の件に関しては「不快にしないと気が済まないの?!」って怒ってた。「悪気がなかったの?でもだとしたら何?!」とも。ウチの代わりに怒ってくれていた存在でもあるのよね。

ダニーの素晴らしい経歴はInstagramTwitternoteなどを見てもらう事にしていただいて・・・なんというか姉の言葉が無かったらウチは死んでたんじゃ無いか?って思ったっていう話は前回のnoteを読めば分かると思うけど、姉の言葉には芯がある。そして時には感情をざわつかせるけれど、最後には一筋の青い平穏に戻っていくかのような浄化作用がある。

(なぜ、青いって表現したかっていうとダニーの声が青い色をしてるから、あとダニーが描く絵にも青がいっぱい取り入れられてるからね。)

なので一緒に怒ってくれつつも、ちゃんと最後には穏やかさを取り戻してくれるような存在。今回のことも、「怒りに全てを任せてしまう時はあるよね、クラちゃんも本当に辛そうだと思う。だけど受け取った優しさのことは忘れちゃいけないよ。来る時が来たら、彼らの元に行ってちゃんと話してきてね。」って言ってくれた。

この言葉を言えるのは今の時代においてすごいなとウチは思う。なぜってウチ自身も含め、今の時代「許せない人」、要は怒りに燃え上がってるような人達が多いから。それは今のsnsの毒のある感じから見て分かると思うけどさ・・・。そして姉も、詳しくはここで言わないけど許せないことや悔しいことをいくつも乗り越えてきたような人なの。それらを乗り越えて、「分かるよ、でもさ」って先に進めるように背中を押してくれるような、そして自分自身も進めるような言動を与えてくれるような素晴らしい存在になっている訳で、あたしが「好き!絶対Twitter始めたら繋がろ!」って思った人で間違いなかった!って思った瞬間だった。

まるで怒りと悲しみに取り憑かれた悪魔に対して天使が囁いているかのような構図が成立してしまったという訳です。これはもう浄化されるしかないなってすごく思ったし、実際にその通りになったからすごく良かった。不思議な事に、この離人症の症状はダニーと話してる時は安らいだんだよね、そしてダニーがこうするといいかもしれないって提案してくれたことを一つずつこなしていく事で、抱えていた苦しみがちょっとずつ無くなっていってるの。

医者からの「君は芸術家なんだよ」と言う言葉に励まされた訳

それからもちろん専門の場所に行って治療をしました。さすがに異世界感拭えない感情をウチ一人で抱え込むなんてかなり毒味だからね。

ウチが現在お世話なっている病院は、初めて通院してから二年くらい経とうとしてる感じなんだけどあたしの担当をしてくださっているお医者さんはめっちゃいい感じの人でおじいちゃん先生なのね。

だからマジでいつまでも元気でいてくださいマジ卍って感じなんやけど、やっぱりことある毎に言ってくれる言葉があって、それがこれ。

「やっぱり芸術家だからね。うん、君は芸術家なんだよ。」

この、「君は芸術家だよ。」って言葉。あたしはどんな人にそう言われても拒否感が最初に来てしまっていたのね。

友達の絵を描いたり友達の何気ない発言から壮大な物語を構築したようならくがき漫画をクラス中に回したりしてたような中学生の頃に、当時の担任の先生にして命の恩人とまで言える人や、当時周りに居た頭良すぎてブンバイヤーしてたクラスメイト達にそう言われたり、一緒に盛り上がってたのは全然嬉しすぎて「やったー!!!!!!!卍!!!!!!!!」って素直に受け取れる感じだったの。

当時バクマンの実写化とかもあったからそういう漫画を描いたり絵を描いたりするのはウチの教室で流行ってたしね。

でもさ、そういうのって高校まで続くと「陰キャ」とかいう輝かしい称号がついたりするじゃん。あたしからしたら高校に入った瞬間いきなり大人ぶっちゃってなんなんだよお前ら、って感じだったんだけどさ。

で高校から後になって言われる「君は芸術家だから」とか「アーティストだから仕方ないね」って、ちょっと揶揄も含まれてたから、その言葉をもうちゃんと受け取ることが出来なくなってたっていうか。

だけど、自分がいざ色々な病気を抱えるようになって様々な病院にお世話になることになってから、素直に「活動がんばって!」とか「応援してるよ!」って色々な場所で言ってもらえうようになったこと、

そして何より今お世話になっている病院でそこのお医者様に「君は芸術家だからね、他の人が感じなくてもいいような感覚とか、電波のようなものも一つ残らず掬い取ってしまって苦しくなることもあるとは思うけど、無理のないようにね。」って言ってもらえたことで、今回の離人症に関しても「そっか、仕方ないものね、そこは割り切って行こう」って思えるようになった。

「君は芸術家だよ。」って言葉、そしてそこからの「そっか!忘れてた!」ってなれるまでには凄い長い時間がかかってたという訳なの。

あたしが離人症から抜け出す為にした事

だいぶ離人症の話からかけ離れてしまったので、みんなが知りたい情報によって話を戻します。以下、あたしが離人症の感覚から抜け出すために行なった事を書きます。言っておきますが「あたしの場合」です。

・家族、心を許せる友人に耳を傾ける
これほんまに大事でした。やっぱりウチから家族は切っても切り離せない存在なのと、昔から過敏体質だったウチへの対処の仕方を知っている存在となればやっぱり家族だったので、本当に助かりました・・・。(マジみんないつも迷惑かけてごめんよ〜ッ!)家族だけじゃ足りないなと思った時には本当に心を許している友人に声をかけました。他人に身を委ねるのも大事だなとつくづく感じた数ヶ月だったな・・・。

・病院に行く
流石に家族と友人にばかり寄りかかっては迷惑がかかってしまうので、週に一度、時には二度病院に行きました。今思い返すと、この数ヶ月間は病院がいつかって事をちゃんと知ることで、「あ、今日は何曜日か。」って認識できるような日常を繰り返してましたね・・・ヤバすぎて草。

・神社に行く
これはねえ〜・・・もう本当に行けてよかった事しかないです。実はこれ自分でびっくりしてる話なんですけど神社に行こうって思ったきっかけってvtuberなんだよね。二度目の解離がやってきた時に、前のは治ったけどどうやって治したんだっけかって思って携帯で「離人症 治し方」とかで検索をかけてたら「紫藤ナナ」さんっていうvtuberの方の動画が出てきたのね。

https://youtu.be/DMadLko91WA

で、その動画の中で「さすがに何か憑いてるんじゃないかって思って明治神宮にお祓いを受けに行った」っていう話が出てきて、「そういや〜今年初詣も行けてなかったな、メンタルしんどすぎて」って思い出したんですよ。

そしたらそしたらちょうどタイミングよく「そんな具合悪いなら神社でも行ってみる?
」って言ってくれた訳なのです。グッジョブ両親。そしたらすごい身体の中の空気が見る見るうちに転換されていく心もスッキリするで、「えーマジですごい気持ちいいな」って思いました。あとその帰り道にめちゃくちゃいい感じのご飯もゲトれたのでギャルピかましながら帰ったとさ。めでたしめでたし。

※これには個人差があるよ!紫藤ナナさんも動画内で言ってるけどあくまでスピリチュアルな話なので!!!

・音楽を聴く
これもかなり効果がありました。どんな音楽を聴いてたかは次回の記事でまとめたいと思いますが、結構「田舎を車で移動してる時に窓を開けながら聴きたい感じの曲」もっというなら「緑色の音楽」を聴いてました。自分の中でそういう分類に当てはまる音楽って割と自分がもっと若かった時に聴いてたものが多いのよね。

・外を歩く
これはぶっちゃけ良い時と悪い時があった。解離が起きるとウチは毎回「外の空気吸いに行きたい!」ってなってたの、多分自分の中の燻った空気を入れ替えたい!ってなってたからだと思う。でも、いざその場所に行ってみると「え、違う、この場所っぽくない空気を感じる・・・ここどこ???」ってなる事も多くて・・・。

そう、この離人症においてあまり触れられてないなってあたしが個人的に思う部分ってここなの。説明が難しいけど、「なんかこの場所にいると安心するな」とか「ここにいると気持ちが整うな」或いは「ここの場所にはこういう空気が流れているんだな」っていう感じの事を色々な場所にあたしは感じる事があって。(みんなはどう?)

でこの離人症が起きるとどうなるかっていうとそれらが悉く崩壊するの。「なんか違う、ここにいるけどここに居ない感じがする。あたしはどこ?ってかあたしって何!?」って凄い勢いでパニックが起きる。あたしは持病の双極性障害との兼ね合いもあって感情の波が激しい時にこういう事が起こると本当に苦しくなる。

だからこそ、「前の感覚」を取り戻そうとして「子供の頃からよく行ってたスーパー」とか、或いはどこに行っても同じ感覚を感じる「コンビニ」という空間に逃げ込む、とかしてた。でもそれでもうまく前の感覚を取り戻せない感じがあって、苦しい時は本当に怖かったな・・・。

それでも外を歩き続けたのは、高校時代からマブのとある子に、「落ち込みやすいなら外を歩いたりしたらいいと思うよ。絵ばかり描いてて外出てないでしょ。」って言われてたから、気晴らしに外を歩くのも良いなって思って。実際すごく空気が気持ちよく感じられたし、歩いて本当に良かったなって感じてるの。

改めて言うけど、もしほぼ同じ苦しみをこの文を読んでいる人の中で感じている人がいたらあたしはここよ、あたしも一緒に居るよって寄り添ってあげたい・・・。これって本当に、マジで洒落にならないくらい怖い事だから。

高校以来の友人から「俺マジでクラちゃん死亡説出して周りに言ってたんだかんな?」って言われてびっくりした話

これはその病気が「治ったかな?治ってないかな?」ぐらいに起きた事なんだけど、その日も家族と一緒に夕飯を食べてたの。(その日の夕飯は自分で手打ちした肉でアゲしたカツだったワケ、カツもアゲだしあたしもアゲだったっつーバイブスアゲアゲナイトヒェーッ!って感じ)

そしたら急に携帯もバイブス上がっちゃったのか電話かかって来て「え?誰や?」って思って見たの。そしたら一年くらい前にlineして連絡途絶えてた系の高校からのマブからで、電話で開口一番に言われた一言目が「ねえwwwクラちゃん生きてたんだけどwwwwwwwww」

「え待ってあたし死んでた系のギャルにされてる系?」って聞いたら彼はこう答えた。「俺マジでクラちゃん死亡説出して周りに言ってたんだかんな???」どうやらあたしは勝手に殺されてたみたいだ。しまいには「お前本当にクライボーグだよな??????」とまで。彼にそこまで言われてしまう理由は「クラちゃんとの連絡が唐突に途絶えてしまったこと。」

これは高校からのマブである彼でなくとも、色々なマブから言われてしまうことで、記憶が正しければとある表現者の友達から言われた言葉の中にもこんなものがある。「クラちゃんは物凄い勢いで色々な人の真ん中に行く。そして色々な人と凄い勢いで繋がっていくけど、いきなりみんなを突き放すかのように色々な人の前から姿を消してしまうよね。」

彼が言わんとしてることはよく分かる。実際、色々な人とパーティーをしてるかのような感覚も凄く好きだし、逆に今は一人の方がいいやってなる事もあって、その両極端な感じが急にスイッチが切り替わるように変わってしまうこともある・・・

でも決してそれはみんなのことを嫌いであるとか変な感情を抱いてるのではなく、元々都会とかに行くと人の気に当てられてしまって人酔いしてしまう自分のことなので、一度自分をみんなのもとから隔離しなきゃいけなくなる時もあるわけ。

lineやdmといったものも同じで、色々な人から大量に文章や画像をもらったりすると、都会で色々な人の感情や言葉をこちらが望もうと望まずとも脳内にたくさんインプットされてしまった時と同じ状態になってしまう。それに加えて自分の身体と向き合う時間も必要なため、パッと答えを返せない時の方が多くなってしまう。これで色んな人に迷惑をかけていると思う、マジでごめんなさい。

話がそれてしまったけれどそういう断絶があったにも関わらず、彼は(正確にはもう一人高校からのマブが電話の向こう側に居たんだけど、)いつもと変わらない感じでウチとの会話を楽しんでくれて凄く嬉しかったな。

辛くなったら友達に素直に話していいんだ、そう思えた一瞬だった。

終わりに&何故絵だけじゃなく文も書くのか

このような感覚を感じてる人がどれくらい居るんだろうって思ったのと、自分が感じたことを文章にする事でセラピーみたいな効果を得ようと思ったのがこの文章を書き始めたきっかけ。いつものお医者さんも「辛かったら絵なり文なり形にしてみたら?」って言ってくれてたし。

ただ、絵とかの新作ではなくてこういう文章を、しかも持病に関する割とネガティブ系の話を聞かされることに「もううんざりだよ!てめえは絵を描いてればいいんだよ!」って方もいっぱいいると思う。

元々クライボーグを始めたての時なんて元気いっぱい系のギャルマインドで絵を描いてたしね。そういう時から追ってくれてる人達からしたら、自分のブランディングやセルフプロデュース的にもどうなんだ?とか、自分勝手な言動ばかりするようになったなーとか思われるのも無理もない。

でもまあ、ウチが言いたいことはこのツイートに集約してるかなって思うので、貼っておくね。

https://twitter.com/iamcryb0rg/status/1625323522863280130?s=46&t=Svhm6UulAgm4NuCLDdXFsQ

あたしの名前はクライボーグで、一見するとサイボーグみたいな。無機質な名前に捉えられやすい側面もあるけど、その名前には「CRY」って。本当はあたしの大好きなバンドの女王蜂の曲からとってきたんだけど、あたしはただのお絵描きマシーンなんかじゃなくて、色んな気持ちを色んな形態で描き散らしたいなって思ったわけ。そしてそれはこれからもね。

あたしはあんた達の存在しない記憶の中の教室の窓際の隣の席のアイツです。これからもよろしく、

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