愚かな唇

貴方のその
愚かな唇に
騙されて
私は随分と
酷い事をした
いつか私だけを
見てくれるのではと
淡い期待を
勝手に抱いて
貴方はその
愚かな唇で
大金をせしめる
魔法のように
そして次の
相手を見つけて
同じ事を
繰り返すのね
良心の欠片すら
持ちえない貴方を
傷付ける者など
何処にも居なかった
心が擦り切れ
何かが切れた私は
貴方のその
無機質な心臓に
ナイフを差し込み
地面へ倒れ込む
貴方を眺めて
私は冷笑し続けた
生まれて初めて
心の裏側から



読んで頂き感謝致します サポートして頂いても書く事しか出来ませんが 宜しくお願いします