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バプテスト信仰告白 1章 聖書について 6.聖書に基づく教会運営

THE BAPTIST CONFESSION OF FAITH
With Scripture Proofs Adopted by the Ministers and Messengers of the general assembly which met in London in 1689


6.聖書に基づく教会運営

6._____The whole counsel of God concerning all things necessary for his own glory, man's salvation, faith and life,is either expressly set down or necessarily contained in the Holy Scripture: unto which nothing at any time is to be added, whether by new revelation of the Spirit, or traditions of men. Nevertheless, we acknowledge the inward illumination of the Spirit of God to be necessary for the saving understanding of such things as are revealed in the Word, and that there are some circumstances concerning the worship of God, and government of the church, common to human actions and societies, which are to be ordered by the light of nature and Christian prudence, according to the general rules of the Word, which are always to be observed.
( 2 Timothy 3:15-17; Galatians 1:8,9; John 6:45; 1 Corinthians 2:9-12; 1 Corinthians 11:13, 14; 1 Corinthians14:26,40)

THE BAPTIST CONFESSION OF FAITH
With Scripture Proofs
Adopted by the Ministers and Messengers of the general assembly which met in London in 1689

翻 訳

6.神御自身の栄光、人の救い、信仰および生活に必要なすべてのことがらに関する神の全計画は(Ⅱテモテ3:15,16,17; ガラテヤ1:8,9)、聖書に明確に規定されているか、または必然的に含まれている。これに対しては、聖霊の新しい啓示であれ人の伝承であれ、いかなる場合にも附加されてはならない。しかし、われわれはみ言葉の啓示されている事柄の救いの理解について、聖霊の内的啓明が必要であることを認め(ヨハネ6:45; Ⅰコリント2:9-12)、また神礼拝と教会政治に関しては、人間の行動や社会に共通していて、本性の光や常に守らなければならないみことばの一般的原則に基づくキリスト者としての配慮によって規定されなければならない状況があることを認める(Ⅰコリント 11:13,14; 14:26,40)。

解 説

1.神の全ての計画が記されている聖書
神の全ての計画は、神自身の栄光、人間の救い、信仰、そして生活に必要な全ての情報に関して、聖書に明確に規定されており、必然的に含まれています(Ⅱテモテ3:15,16,17; ガラテヤ1:8,9)。

2.新しい啓示や人間の伝承を含めてはならない
聖書はヨハネの黙示録において完結したので、聖霊の新しい啓示であれ人間の伝承(外典・偽典、教父たちの教え等々)であれ、いかなる場合にも何も追加されてはなりません。

3.聖霊の内的啓明(内的照明)
聖書の言葉に啓示されている事柄の救いの理解については、聖霊の内的啓明が必要であると認めています(ヨハネ6:45; Ⅰコリント2:9-12)。聖書の言葉の理解には、理性だけで理解するのではなく、聖霊が教えてくれることが必要となります。

4.神の礼拝と教会運営
神の礼拝と教会の運営に関しては、人間の行動や社会に共通していて、本性の光やキリスト者としての配慮によって規定されなければならない状況があることを認めています(Ⅰコリント 11:13,14; 14:26,40)。

それは人間の行動や社会に共通する事情が関与しており、それらは本性の光(自然法や一般的な道徳規範)とキリスト者の分別(キリスト教の教えに基づく洞察や判断力)によって秩序づけられる必要があるということです。

礼拝や教会の会議、人事、会計、資産の管理等、運営に関わるあらゆる分野においては、法的や社会通念上問題がないものとしなければなりません。また、同時にこれらの事情は常に守るべき聖書の一般的な原則に従うべきであるとも述べています。これは、神への礼拝と教会の運営が、聖書の教えに基づいて行われるべきであるという考えを反映しています。

証拠聖句

Ⅱテモテへの手紙
3:15 また、幼いころから聖書に親しんで来たことを知っているからです。聖書はあなたに知恵を与えてキリスト・イエスに対する信仰による救いを受けさせることができるのです。
3:16 聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です。
3:17 それは、神の人が、すべての良い働きのためにふさわしい十分に整えられた者となるためです。

新改訳改訂第3版 © 一般社団法人 新日本聖書刊行会(SNSK)

ガラテヤ人への手紙
1:8 しかし、私たちであろうと、天の御使いであろうと、もし私たちが宣べ伝えた福音に反することをあなたがたに宣べ伝えるなら、その者はのろわれるべきです。
1:9 私たちが前に言ったように、今もう一度私は言います。もしだれかが、あなたがたの受けた福音に反することを、あなたがたに宣べ伝えているなら、その者はのろわれるべきです。

新改訳改訂第3版 © 一般社団法人 新日本聖書刊行会(SNSK)

ヨハネによる福音書
6:45 預言者の書に、『そして、彼らはみな神によって教えられる』と書かれていますが、父から聞いて学んだ者はみな、わたしのところに来ます。

新改訳改訂第3版 © 一般社団法人 新日本聖書刊行会(SNSK)

Ⅰコリント人への手紙
2:9 まさしく、聖書に書いてあるとおりです。「目が見たことのないもの、耳が聞いたことのないもの、そして、人の心に思い浮かんだことのないもの。神を愛する者のために、神の備えてくださったものは、みなそうである。」
2:10 神はこれを、御霊によって私たちに啓示されたのです。御霊はすべてのことを探り、神の深みにまで及ばれるからです。
2:11 いったい、人の心のことは、その人のうちにある霊のほかに、だれが知っているでしょう。同じように、神のみこころのことは、神の御霊のほかにはだれも知りません。
2:12 ところで、私たちは、この世の霊を受けたのではなく、神の御霊を受けました。それは、恵みによって神から私たちに賜ったものを、私たちが知るためです。

新改訳改訂第3版 © 一般社団法人 新日本聖書刊行会(SNSK)

Ⅰコリント人への手紙
11:13 あなたがたは自分自身で判断しなさい。女が頭に何もかぶらないで神に祈るのは、ふさわしいことでしょうか。
11:14 自然自体が、あなたがたにこう教えていないでしょうか。男が長い髪をしていたら、それは男として恥ずかしいことであり、

新改訳改訂第3版 © 一般社団法人 新日本聖書刊行会(SNSK)

Ⅰコリント人への手紙
14:26 兄弟たち。では、どうすればよいのでしょう。あなたがたが集まるときには、それぞれの人が賛美したり、教えたり、黙示を話したり、異言を話したり、解き明かしたりします。そのすべてのことを、徳を高めるためにしなさい。

Ⅰコリント人への手紙
14:40 ただ、すべてのことを適切に、秩序をもって行いなさい。

新改訳改訂第3版 © 一般社団法人 新日本聖書刊行会(SNSK)