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『セガハード戦記』の紹介と感想
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『セガハード戦記』奥成洋輔・著、2023年7月発行
セガ社員である奥成氏が、関係者目線というよりいちセガファン、
いちゲームファンの立場から、セガを中心としたビデオゲームの
歴史を綴った一冊です。 もちろん、サターンやドリキャスが出た
頃のセガ社内の様子といった 社員ならではの描写もありますが、
必要以上に自社を持ち上げたり、 ライバル他社を蔑んだりする事
なく、ゲーム全般に対する「好き」の 気持ちが文章の端々から感じ
られます。
まず「失敗と敗北ではない、挑戦の歴史がここにある。」という
表紙帯のキャッチコピーからしていい。
私は「負けハード」「失敗ハード」といった言葉があまり好きでは
ありません。確かに企業からすれば期待したほどの利益が出なければ
「負け、失敗」なのかも知れませんが、そのハードで楽しんだユーザー
からすれば「こっちはそんな失敗作と付き合ってたつもりはないけど!?」
と言いたくもなります。
SG-1000を発売初年度の83年に購入して以来、セガのゲームにずっと驚き
と感動をもらってきた身としては、この帯コピーに救われた感すらあります。
近年ではメガドライブミニにも関わった奥成氏が、本書の最後に語った
「できればすべてのハード(の復刻ミニ)をコンプリートしたい」 「アルカ
ディアやカセットビジョン等の他社ハードも自分が復刻したい ぐらいだ」
という野望(?)はいつか実現させていただきたいものです。
少なくとも私はしっぽ振りながら予約して買います。
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