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『決定版 ビデオゲーム書籍史入門』の紹介と感想



『決定版 ビデオゲーム書籍史入門』 山田鍵・著、2023年 1月発行

これまでに発売されたビデオゲームに関する書籍を296冊も紹介した、
まさに書籍で振り返るゲーム史といった感じの本です。

ゲームの歴史を勉強できるものや、任天堂、セガ、ソニー等メーカー別に
絞った本、プログラマーのインタビュー本やゲーム好きの思い出語り本
など、多種多様な書籍がテーマ別に紹介されています。
決してゲームの楽しさを伝える本ばかりではなく、かつて話題になった
「ゲーム脳」や健康障害といった、ゲーム業界が受けてきたバッシングの
歴史を知る事ができるような書籍も掲載されています。

すでに絶版で入手困難な本もありますが、これからゲーム書籍をあれこれ
読んでみたいという場合の参考になるのはもちろん、「へ~こんな本も出て
たんだ~」とか言いながら眺めているだけでも楽しめる一冊です。

私がビデオゲーム書籍を読むのは、一番の趣味であるゲームの事をもっと
深く知りたいという知的好奇心や、他の人たちはどんなゲーム人生を送って
きたんだろうという覗き見的興味、そして紙面から伝わる当時の熱や空気感を味わいたいという、ある種のノスタルジーを求めているからかもしれません。
そういう意味では自分にとってこれらの本を読むのはレトロゲームを遊ぶのと同じような感覚なのです。

まだまだ出会えてない本やプレイした事のないゲームが世の中にはたくさん
あるのかと思うと、この先も楽しみは尽きないですね。

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