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モネ展 連作の情景 感想 2024.4.16

  • 今回特に意識していたこと:時間と光の存在、作品同士の調和

  • 使う感覚:目で見る、耳で聞く、(感触、味、匂いを想像)、季節や自然の雰囲気を考えて身を置く。

  • 気づき:絵画を通して自分の中を見る。(外を通して自分の中を見る、まるで鏡のような構図)解釈はすべて自分の中からしか見出せない、なぜなら、初めて目にしたものに対する理解、説明は、自分の経験や知識によって生じ、構築されるものである。


  • 21 ヴェトゥイユの春

  • 33ヴァランジュヴィルの漁師小屋

瀬戸内海の風景を思い出した。

  • 47/48/49/50 ジヴェルニーの積みわら、積みやら、積みわら雪の効果

連作を実現した最初の作品、特に雪の効果という作品にのコントラストが鮮明に表現された。なぜかモネの「カササギ」という作品の白雪色を連想させた。


  • 56 チャリング・クロス橋、デㇺズ川

「光と大気」川、太陽、霧の表現が魅力的、物質として観察されにくいものも顔料の濃淡によって光の乱反射が見事な白色で描かれた。近くで観察しても機関車の煙の色は決して明るくないが、遠い目で見たら絵から浮かぶようにその煙自体がまさに太陽の光を反射しているように見えた。いかにも機関車が煙を出しながら絵画の右側へ向かって進むように見えた。まさに動的な情景の刻を切り取った作品である。

  • 65 ジヴェルニーの洪水

「光と空間」、洪水の水面は鏡のように樹木を映し、空間を画面の下方へ伸ばした。樹木は上へ向かって全体の作品の高さを作った。奥にある樹木は遠近法によって小さく描かれて、全体の空間が光と顔料によって下、上、奥、三つの方向へ延長され、空間の広さを表現している。洪水の後に、春の息を潜む草木が新たな芽吹き膨らむように、陽光が周囲へと膨らんでいくような、生き生きとした空気を感じとれる。

  • 69 睡蓮の池 

「空の鏡」(世界の鏡)、空だけでなく周辺の樹木、影を映し、時間空間を切り取った。
*モネの睡蓮はマークロスコより意義を見出された。

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