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糖衣とパンドラの箱を粉砕した服 【前編】


自問自答ファッション界隈でたびたび見かける、「アウトプットの鮮度」という言葉。


なるほど。
すんごい言葉だなあ、と実感してます。

書きたいことはいろいろあるけど、こちらの話が急遽繰り上げとなりました。



今回は禊noteです!


タイトルが不穏なのですでにお察しかもしれませんが、パンドラの箱がいきなりバーストして、押し込まれていたあらゆるものが吹き出しました。


そんなわけで、ちょいちょい口が悪かったりしますっ!(えへへ)

いろいろな人の目に触れる可能性があるものなので、直で感じた生々しさはまろやかにしつつ、合間に画像入れたりして中和を意識♡(こんな記号とか!)


ダメそうなら、ごめんなさい!


大丈夫そうなら……
よかったらお進み下さい。



似たようないつかの記憶を抱えた人が、そのとき呑み込んでしまった感情の「エア・アウトプット」みたいな効果が少しでもあるなら。少しでも解毒ができたなら。

いいなあ……って。

ちょっと乱暴な言葉も出てくるけど、自分の気持ちの整理のためにもアウトプットしたいと思います。


ごめん寝♡



この記事のジブリ画像は、スタジオジブリの「常識の範囲でご自由にお使い下さい」よりお借りしています。




自問自答を始めてしばらく経った頃。


「なんだか最近、ピリピリしてるなぁ……?」と気がついたんです。それを外に出すことはないのだけど、怒りっぽくなってしまった。


あっ!
違いますよッ!?

「自問自答ファッション」へのクレームではないのです!

実はこの感情こそが兆しだったのですが、そのときにはまったく気がついてませんでした。


静かな怒りが湧いてくる。
しょっちゅう喧嘩腰マインド。


自分には直接関係なくても、見聞きすることにイライラしてしまい、心の中でファイティングポーズ。

そういうことが多くなってきた。



──それはそれとして。


自問自答ガールズさんたちのアウトプットを楽しく読ませてもらったり、その中で紹介してくれているブランドのリンクを巡ってみたりして、「インプット」みたいなこともやってました。(なかなか追い切れない)



そのうちに気がついた。

どうやら私、「モード」と呼ばれているファッションに惹かれているなあ、と。


そしてモードは、着る人の心境をこれまでとはガラッと変えてしまうことがあるらしい。


「メンズライクな雰囲気のコート」から、苦手だった「女性らしさ」や「色気」を感じ、それすら肯定的に「好き、なりたい、似合う」と感じられるようになった、Y'sの洋服ってどんな感じなんだろう──

このコートは後に、ご本人が考え抜いて選び抜いて、「お子さんと手をつなぐ大切な毎日」を一緒に過ごす、なかまちさんの制服となった。


なかまちさんは、こんな素敵な体験をされている。
どうしたってY'sへの想いが膨らむ!


そうは言っても。


……モードとは?




フランス語で「流行」だということしか、理解が進まない。


モードといえば、印象深いのは黒。

ショーの映像で見かける、大胆かつ「日常でどうやって着るの?」というイメージが強くて私にはかなり縁遠い存在だと思ってた。

でも、私がモードというものに惹かれる片鱗はあったようだ。アシンメトリーなものや変形したデザインも好きだし、柄も好き。イレギュラーヘムのスカートは何着か持っていた。


(そして、あきやさんの制服! アンスリードのコートのバイカラーや変形の裾、最近お迎えされたばかりのエンフォルドのキレイな水色シャツの袖口の感じとか、「ふわぁ~!!!」って思ってました! 素敵です!)


これらはモードを象徴する一部であり、そうしたコレクションのデザインが世で販売される洋服に取り入れられているそう。


「こういうイレギュラーヘムの形とか、アシンメトリーとか、たまにしか出てこないんだよなー。また流行ってくれないかなー。通年でもいいんだけどなー」


なんて思っていたが、それはまさにモード(流行)だった!

知らないうちに私は、モードのエッセンスに触れ、恩恵を受けていたことになる。まず納得したのはそこだった。

たぶん、華やかなショーでの印象が強すぎたのだと思う。実際に販売している洋服を見てみると、「えっ!!! すっごく素敵!!!?」と驚愕した。

今は「プラン」段階の画像を見ているだけで、試着したわけではないんだけど、あきやさんが「試着の旅」についておっしゃってたのは、「こういうことなのかー!」と思いました。



試着の旅に出かけるときは「ちょっといいお店から」とおすすめしているのですが(そして教室の中でもラグジュアリーブランドをおすすめしているのですが)これは
「面白いから見てみてね」
「スタイリングの参考にもなるよ」
「経験値も高まるよ」
という理由からです。

実際の制服化はみなさん色々な価格帯から選んでいらっしゃいます。100人いたら100人とも選ぶものは違います。「買える・買えない」関係なく「知ってみよう」というのを大切にしていますっっっ💓


うん。
私、モード気になってるわ。
「知ってみる」って大切。

おそらくは自分の人生で着ることはないと思っていた、有名ブランドのコレクションや洋服を眺めることが増えた。


「ほう……この金額で買えるのか」

これまでは候補としての頭がなかったけど、現実的な可能性へシフトした。お値段をしっかり意識し始めている。そうやって、私の気持ちはモードへと傾いていった。


そして、その日。

明確な変化の瞬間がやってきた。

とあるブランドで見かけた不思議なコートが頭から離れなくて、ぼんやりと思い浮かべていたら、ふいに「そのままでいいんだよ」と言われた気がした。

胸の中にこんな言葉が降りてくる。


あたしを見てよ。あなたがキレイにまとまる必要ある?


そのコートは、背中を向けたモデルさんが羽織っていたものだった。コートの後ろ身頃は、たくさんのカラフルな布地で不規則なハギになっていた。


『あたしはこんなに「好き勝手な形」でいるのに、あなたはなんで「キレイな形」に「ならないといけない」の?』


そう言われてる気がした。



おお……、モードは人をそそのかすのか!
悪魔的だあ……!


内心動揺もしたし、出どころがわからない喜びも感じてしまったのだが、そのときはまだそんなふうにふざける余裕があった。

洋服から、こんなはっきりとしたメッセージを感じ取るのは、初めてだった。


本当に、モードってどんな服なの!?


モードの臨場感のようなものを浴びたくなったのか、気がつくとnoteの波に飛び込み(?)、ガールズさんの記事を探しはじめていた。

ぽたまるさんのY'sお買い物記録。
以前にも、読ませてもらったことがある。


Y'sの洋服を試着したご自身のお姿の印象と、その後のお気持ちの変化。さらには、服をお迎えに行かれた日の怒濤の展開と、エンジェルズたちの華麗な連係プレイに引き込まれる!

何通りにもアレンジできるアシンメトリーのデザインに、私も一緒になって「きゃあ、きゃあ」してしまった。

Y'sの洋服は、そうしたたくさんの可能性を見せてくれながら、ぽたまるさんの自問自答にこれ以上ないほど明瞭な方向性を示す答えも持っていて、あの瞬間は厳かな気持ちになりました。(もちろん、それを選び抜かれたのは、ぽたまるさんご本人!)

「最初に出逢った服」が気持ちの変化そのものなんて、エモすぎる……!


読み返していたら、気持ちが高ぶってきた。

私もお店にいるような気になっていて、ネットでY'sの服を見ながら試着するところを想像してみた。

そしたら急に。
感情の波がグワンと動いた。

なんだか一層リアルに思えて、震えるようにして涙ぐんでいた。

引かれるかもしれない。だけど、私はそこに存在しない販売員さんに向かって、「この服が着たかった……」とつぶやいてしまったのだ。


なんの服を着たのかは、わからない。

私は確かにY'sのお店で、Y'sの服に袖を通していた。まるで未来を先取りしてきたみたいに、生々しい感覚だった。

あれには自分でもびっくりしたけど、想像力が逞しすぎる……。


もう茶化せなかった。
私はモードが着たいんだ、と思った。

あのとき波長が合ってしまって、ほとんど名前しか知らない状態のモードに強烈に惹かれていた。


本当にモードって、なんなんだ!?

その勢いに急かされるように、私はnoteを離れて手がかりを探し始めた。

モードおー?


振り返ってみると、これが引き金なんだと思う。

ネット空間にはいろんな情報がある。
人それぞれ、違った価値観を持っている。

それはわかってるんだけど、なんだかモヤモヤしてきた。


……うん。

わかってるんだけど!


ある言葉を目にした瞬間。




私の腐海の最終防壁がぶち破られる!!!


腐海があふれた♡


そこから、攻撃色爛々の王蟲が飛び出してくる!

そのときの気分は、まるっきり『うっせぇわ』
サビのド頭。(ワンコーラス続けて、どうぞ♪)


「モード=流行」。そんな図式からちっとも理解が進まないというのに、訳のわからない感情が込み上げてきた。気がついたら、こんなことを口走ってた♡

「モードは、そんなにちっちゃくねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!! もっと自由だわぁぁぁ!!!」


明らかに怒りだった。モードから「自由を取り上げているように思えた」その文章は、私の怒りを引き出した。


それで誰が幸せになるの?
同じ形に刈ってるだけじゃないか。

物事に解釈違いは付きものだが、どうしようもない怒りが込み上げてくる。

普段』なら、ここまで怒ったりはしない。
もっと落ちついて、不一致を『流した』だろう。


だけど、そのときはダメだった。


私の怒りは、どんどん複雑になっていく。その激情が連鎖して、これまで抑え込んでいたものが自分の内側から吹き出した。いろいろな出来事が一気に思い出され、止めようもなくあふれてくる。

気がつかないふりをしたこと。
呑み込んでしまったこと。

「嫌だ」と思ったそのときに、表面上繕ってしまった過去の怒りだ。


私は「過去」に怒っていた。


その多くに共通することは、わかっていた。
私には極力、「人と衝突するのを避ける」傾向がある。

人づきあいは円滑に行えたらいいと思ってる。
そうした部分を、弱みとして突いてくる人にもたくさん会った。

少し離れて様子をうかがっていた人が、「あ、いっか」と踏み越えてくる瞬間がわかるので、地味にショックだったし、「またか」という気分にもなる。

たぶん、私がそれを許してしまっていたところもあるんだろう。人間関係にしんどさを感じることも多かった。


『感情を呑み込んで、自分の領域に入り込まれた不愉快さを抑え込もうとしがち』。


それが私の"糖衣"だ。


"糖衣"というものはもっと、「あーでもない、こーでもない」と自問自答して少しずつゴリゴリ剥いでいくものだと思ってた。自分の"糖衣"がなんなのか、検討もついてなかった。

だけど、モードファッションが"糖衣"と一緒に、パンドラの箱を粉々に砕き割った。過去の怒りをぶちまけてみて、それが自分の"糖衣"だということに初めて気がつきました。

あ、これだったんだ」という感じ。


ここ最近イライラしていたのは、きっと中身がわからないまま、パンドラの箱を掘り当てていたからだろう。たぶん、その場所へ引っ張っていったのがモード。

そこからずっと漏れ出していたエネルギーに揺すぶられて、より苛立ちを感じていたんだと思う。

そして、とうとう入れ物が破壊されたことで、私がずっと閉じ込めてきた怒りが放出した。

『鏡の国のアリス』で、「時間に追いつかれないように走って逃げる」というようなストーリーがあったけど、まさにそんな感じで、過去に置き去りにした怒りに追いつかれてしまった。


怒りのイメージが見える。

たぶん私の分身なんだけど、人の形はしていない。

上半身は辛うじて……というところだが、下半身は蛇のようになっていて、終わりがないほど、どこまでもどこまでも長く伸びている。

全身真っ黒。目鼻立ちはわからない。

髪のように広がったものも、ひたすらに長くて、私はどこか薄暗い空間を力の限り突き進んでいた。


「そういうことを私に求めないで!」

「私を歪めようとしないで!」

「自分の不安定さや渇望を満たすために、私を利用しないで!」


まとわりつこうとしてくる何かを必死に払いのけながら、そうやってずっと叫んでる。


怒りの中には、たくさんの記憶の欠片があった。
想像もしない人が、想像もしないことをやってきたりする。


そうあるように押しつけられること、求められること。

決めつけられること。

突然すぎて頭が真っ白になったことや、すごく恥に思ったことや、理不尽しかないこと。

なんとも思っていないふりをしたこと。

怖かったこと、悲しかったこと、悔しかったこと。

そのときは、どうすることもできなかったこと。

絶対的な「No!」を表明したこと。


ひとつひとつは覚えきれていないけど、そういうのが統合して内側から勢いよく押し流されてきた。

自己擁護のようになってしまうけど、これをあえて「真っ当な怒り」と表現したい。私がなかったことにしてきた「真っ当な怒り」の存在が、明るみに出てきた。


王蟲、行きまーす♡
エンドレス王蟲の群れ♡


私には冷静な部分もあって、それが自分を守ってきた要素ではあるんだけど。
もう、それだけじゃダメだ。

そうだ。
私、怒ってたんだ。


怒りで体がザワザワする。


くっ! ヤツ(怒り)が来る……!

口元を押さえてリアル厨二ができるくらい、急に怒りのエネルギーがぶり返してきたりする。

腹が立って腹が立って、仕方がない。


これを他人や周りの何かにぶつけたくはなくて、夜中に野球の3塁コーチみたいに腕をグルグルまわしたり、意識してシャワーで流したり、ヨガをやったり……怒りの存在をちゃんと認識した上でそれを解放するためにエネルギーを動かした。


『"糖衣"は好意』だと、あきやさんは言ってくれてる。

糖衣は好意です。「嘘をついている」とか「違う人格を演じている」訳では全くなく、どちらも大切なその人の要素です。

ファッションの“セイロガン糖衣A”のお話👗


"糖衣"は完全に消え去るものではなく、私の中に「ある」ものなんだと思う。

たぶん、私が持ってる意外と過激な部分を"糖衣"で包んで、まろやかにしてくれているんじゃないかという気もする。


私は1人が好きだし、1人の時間がないとやってられないと思う。

でも、人嫌いというわけではない。
1人の時間は重要だけど、楽しく集まるのも好き♪

横暴な態度は嫌だし、尖った反応はなるべく取りたくない。(でも、イラッとするときも……あるっ!)


心地よさを感じる人たちと、尊重し合って最高な人づきあいがしたい。それに尽きる!

そうは思っていても。
悪意を持って踏み越えようとしてくる人は、いる。

だから、「この人ならイイか」と判断する前に思いとどまり、そうした人が私のところから引き返していくようなエネルギーを持ちたい。

なんでもかんでも喧嘩腰でいたら、人間関係は破綻してしまう。お互い、気まずくなるようなことをしたいわけじゃない。


余計な争いは避けたい。
それも本音だ。


……これをスーパー乱暴に直訳すると、「闘う前に負けを認めろ」と言ってるみたいでハイパー怖いんですが!(たぶん、そう言ってる……!)


内側の強化。
魔除けのようなエネルギーを持っていたい。

自分の領域とペースをしっかりと確保しながら、心地いい人づきあいがしたい。(どうしてもインドアぎみなのと、その結果ソロプレイヤー化しがち……)


「性格が悪い」と思われてしまうかもしれませんが、相容れない人との継続的・瞬間的な接点を"糖衣"ゼロでぶっちゃけると、


「私は私で好きにするし、あなたはあなたで好きにしていいから、悪意を持って絡んでこないで。おとなしくしてて。なんなら放っといて」

という感じなんだと自覚しました!(これが"本体"か?)


私がほかの人の内側まで、どうすることもできないし。関係性を育てていきたいと思える人じゃないなら、距離を取りたい。



……それとですね?

この境地にたどり着いて、「んんっ!? 待てよ!?」ってビックリしたんですが!


なにやら、この感じ。

糖衣が粉砕されて出てきた"本体"や、内側のエネルギー!
これってまさに、コンセプト前に召喚されたマイYAZAWA!?


クシャナ殿下の感じ「そのまんま!」なような気がしていて!!!


心のDENKA!


憧れていたのは「資質」の部分だと思ってたけど、私の目指すところって、ホントにまるっとクシャナなのかっ!?

怒りをたどっていったら意外なところにつながって、どうしたものかと思ってます。



それでも怒りは、何もネガティブな側面ばっかりじゃない。原動力にもなる。蟲たちの怒りを鎮める印象が強いナウシカだけど、よくよく考えればしょっちゅう誰かに怒ってるもんなあ。(ようやくそれが意識できた)

マイナスにも思える感情をなんでもかんでも抑えつけるんじゃなくて、認識した上でどう使うか、なのかな。

クシャナに対する「ラスボス」フィルターが取れたからか、ナウシカに向けた「過剰な善」も調整されてきているのかもしれない。実際は確かに怒ってるんだけど、「ちゃんと見えてなかった」というか。それで言ったら、クシャナにも怒りの内側に、死守したい領域や感情があるんだろうなあ、とか。


とりあえず。
クシャナを地で行くかどうかは別として!


怒りをなかったことにはしない。
ちゃんと「怒ってる」って認識する。

この怒りをもっとクリアに軽いエネルギーにして、自分を動かす力にしたい。


心の中できっちり「黙れ! 小僧!」と唱えてから、ふんわり回避できる強さと、しなやかさ。こういうのを身にまといたい。(対峙するのが小僧とは限りませんが)

いつも心に母様を♡



ご唱和ください。

いつも心に母様を!



ガールズさんが残してくれたアウトプットで、その人が今まで掘ってきたものが明確につながっていく瞬間を目撃させてもらうことも多くて、「えー!!! すごい、すごい!!!」って嬉しくなっちゃうことが何度もあるんですが、これ突然来ますね!?


「あれ!? それ、掘ってたじゃんね!? ここにあるけど! そこにつながるの!?」みたいな。

埋もれていても、ちゃんと土台はあるんだなあ。
そこにずっと、あるんだな。

ただ、思いも寄らずにつながったクシャナにどうしたものかと思ってます。(2度目)


だいぶ澱がたまってきたので、さわやかな風を入れましょう♡


すっっっっごく怖い人(ざわ…ざわ…)だと思われていないか心配になりますが、このあたりで小休止。

後編へ続くのです!




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