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【CFOコメント】今般の資本増強と経営体制強化につきまして

2020年12月16日、当社、クラウドクレジット株式会社は、2020年5月15日公表の株式会社丸井グループ(以下「丸井グループ」)との業務資本提携をはじめとした資金調達(※1)に続き、新たな資金調達を公表いたしました(※2)。

そこで今回は、コロナ禍における当社の足元の財務状況および今後の展望につきまして、今般の資本増強の狙いを含め、当社取締役CFO(最高財務責任者)の坂本隆宣がお伝えしてまいります。

※1 2020年5月15日公表のプレスリリースはこちら( https://crowdcredit.jp/info/detail/364 )をご覧ください。また、本件の関連情報としては、以下もあわせてご参照ください。

※2 2020年12月16日公表のプレスリリースはこちら
https://crowdcredit.jp/info/detail/info-1402/ )をご覧ください。

コロナ禍における当社の足元の財務状況

冒頭でもお伝えした2020年5月15日公表の丸井グループとの業務資本提携、また、SFV・GB投資事業有限責任組合(※3)からの資金調達により、財務基盤を強化しました。

これに先立って、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックの影響を鑑み、当社事業全体のコスト構造の見直しを行った結果、2020年4月にはCF(キャッシュフロー計算書)のみならずPL(損益計算書)ベースでの単月黒字を達成するなど、財務規律の強化を行っております。

加えて、上述の2020年5月15日公表の資金調達後も新規株主候補および既存株主との交渉を行ってまいりました。

※3  SFV・GB投資事業有限責任組合とは、ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社の子会社であるソニーフィナンシャルベンチャーズ株式会社(SFV)を有限責任組合員、グローバル・ブレイン株式会社(GB)を無限責任組合員とするコーポレート・ベンチャー・キャピタルを指します。当社への初の出資は2018年11月で、2020年5月15日公表の出資は2回目となります。

当社が新規株主に求めるもの

コロナ禍にある現在、当社の提供する一部のファンドにおいて、投資家の皆様にはご心配をおかけしております。こちらにつきましては、当社の総力を挙げて、ファンド運営体制の強化を継続的に実施し、適宜ご報告をさせていただいております(※4)。

今後さらに当社のファンド運営体制を強靭なものとし、運用規模を拡大しつつ当社が提供するファンドの運用パフォーマンスの向上と安定化を図っていくために必要な体制を検討してきました。そして、この度、ゴールドマン・サックスおよびゆうちょ銀行にて、多岐にわたるアセットクラスの運用を長年に渡り経験した宇根尚秀氏に、当社の社外取締役として新たに参画いただくことになりました(※5)。

それとともに、当社は宇根氏が代表取締役を務めるインベストメントLab株式会社に出資いただく運びとなり、今後、相当頻度のディスカッション機会を設けることで、中長期の視野で当社へファンド運営戦略や資本政策を含む経営戦略全般のアドバイスをしていただきます。

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※4 直近における当社のファンド運営体制強化につきまして、詳しくは以下をご覧ください。

※5 本件に関するプレスリリースはこちら( https://crowdcredit.jp/info/detail/info-1373/ )をご覧ください。

当社が既存株主に求めるもの

今般の新たな資金調達としては、2017年に初めて出資いただいた、石村俊一氏が代表取締役を務めるエッジ・ラボ株式会社(※6)からも、追加で出資いただく運びとなりました。石村氏は、野村證券、国際証券(現:三菱UFJモルガン・スタンレー証券)、ナスダックジャパン、CSKベンチャーキャピタルで要職を歴任された後、エッジ・ラボ株式会社を設立されています。

エッジラボlogo横

エッジ・ラボ株式会社は、BASE株式会社、KIYOラーニング株式会社を含む投資先の株式を長期保有しつつ、知財戦略支援をすることで企業価値向上を図る、ユニークな取り組みで実績を挙げております。

当社が提供するファンドは、他の金融商品と一線を画す特性を有することから、今後、その特性にフィットする独自機能の開発や実装を行っていく予定であり、主にこれら機能における知財に関するサポートをいただきます。

※6 エッジ・ラボ株式会社につきまして、詳しくはこちら( https://www.edgelabs.co.jp/ )をご覧ください。

結びとして

当社、クラウドクレジット株式会社は、FinTech(フィンテック)企業の一つです。FinTech(フィンテック)とは、ご存知の方も多いかと思いますが、Finance(金融)とTechnology(技術)を融合させた造語になります。

今般の資金調達において、Finance(金融)面をインベストメントLab株式会社、Technology(技術)面をエッジ・ラボ株式会社からいただいた出資によって、当社事業のなかで強化していく所存です。

今年、2020年は当社の事業環境のみならず、世界全体が大きく変わりました。日本国内もそうですが、それ以上に海外ではお金を必要としている方々が増えています。

今般の新たな資金調達において、出資いただいた株主の皆様にも改めて謝辞を述べるとともに、コロナ禍と呼ばれるこのような時だからこそ、当社としましては「世界をつなぐ金融」の原点に立ち返って、お客様に資産運用会社としてリターンを享受していただきつつ、投資を通じて社会貢献につながっているという実感をお届けしたいと思っております。

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