見出し画像

クラウドクレジットの歩き方~「満期時運用レポート」の見方~

投資初心者の方や一定以上の投資経験を有していながらも貸付型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)に初めて触れる方に向けて、当社、クラウドクレジットの活用方法を『クラウドクレジットの歩き方』シリーズでお伝えしていきます。

前回は当社ホームページ上のファンド情報の閲覧方法をより詳細にお伝えしました(※)。こちらは投資の入口にあたります。今回は投資の出口として、ファンド償還時に発行していいます「満期時運用レポート」の見方をご紹介いたします。

※ 前回の『クラウドクレジット』の歩き方は以下をご覧ください。

注:本記事は2020年8月8日時点の当社ホームページ上にあるファンド情報に基づいて作成いたしました。予告なくページの変更や修正等を実施する場合があります。予めご了承ください。

1. 満期時運用レポートの全体像

まず、当社ホームページ( https://crowdcredit.jp/ )のトップ画面から、以下のタブ(運用状況・実績)をクリックいただきます。

画像1

すると、「満期時運用レポート」の一覧画面( https://crowdcredit.jp/operation/ )になりますので、この中からレポートを確認したいファンドシリーズをクリックしてください。ここでは、「東欧金融事業者支援ファンド」シリーズの満期時運用レポートを見ていきます。

画像2

次に、「東欧金融事業者支援ファンド」シリーズの満期時運用レポートの一覧画面( https://crowdcredit.jp/operation/index/6 )になりますので、この中から確認したいファンド名をクリックしてください。ここでは一例として、「東欧金融事業者支援ファンド83号」の満期時運用レポートを見ていきます。

画像3

以下の画像にありますように、「こちらより満期時報告をご覧いただけます。」( https://crowdcredit.jp/operation/entry/933/6 )をクリックしてください。満期時運用レポートのPDFファイルでご確認いただくことができます。

画像4

ここから「東欧金融事業者支援ファンド83号」(以下、「本ファンド」)を例に、満期時運用レポートの大枠を見ていきましょう。

画像5

画像6

① 出資金総額
投資家の皆様が購入いただいた本ファンドの出資金や出資金の合計金額から運用手数料を控除した投資金額を記載しています。

② グループ会社貸付の概要
この項目では、貸付先(海外資金需要者)へ貸付を実行した時点でのファンドの状況について記載しています。

③ 運用終了時の状況
この項目では、運用終了時点での実際の運用成果について記載しています。

④ 分配金および償還金の概況
この項目では、③を踏まえて算出した投資家の皆様へお支払いする分配金および償還金について記載しています。

⑤ 出資対象事業の概況
この項目では、ファンドの投資スキームや運用成果の背景などについて記載しています。

⑥ 運用期間中の価値変動グラフ(単位:円)
運用期間中、為替変動等によりファンド資金をもとに行った貸付債権の円換算価値がどのように推移したかのグラフを掲載しています。

2. 「① 出資金総額」と「② グループ会社貸付の概要」を詳しく解説

それでは上記①~⑥の各項目を説明していきます。まずは「① 出資金総額」と「② グループ会社貸付の概要」です。

画像7

①-(1):出資金総額、うち投資金額、うち運用手数料
「投資金額」は、投資家の皆様に購入いただいた本ファンドの「出資金総額」から、当社がいただく「運用手数料」を控除した金額です。この投資金額が、貸付先(海外資金需要者)への貸付に充当されます。

②-(1):グループ会社貸付実行日、グループ会社貸付金額
「グループ会社貸付実行日」とは、クラウドクレジット・ファンディング合同会社またはクラウドクレジット株式会社(以下、「本営業者」)からエストニア子会社であるCrowdcredit Estonia OÜ(以下、「エストニアグループ会社」)に対して、貸付金の送金を実行した日付です。「グループ会社貸付金額」は、本営業者からエストニアグループ会社に対して、送金実行した貸付金額(本ファンドはユーロ建て)です。

②-(2):適用直物EURJPYレート、適用先物EURJPYレート
「適用直物EURJPYレート」とは、グループ会社貸付金額を日本円から外貨(本ファンドはユーロ)に変換した際の為替レートです。「適用先物EURJPYレート」は、為替ヘッジありのファンドの場合に用いられる為替予約時の先物為替レートになります。

②-(3):グループ会社貸付期間、資金運用日数、グループ会社貸付金利(年利)
「グループ会社貸付期間」とは、エストニアグループ会社への貸付実行日から本営業者への返済までの期間(予定)です。「資金運用日数」はグループ会社貸付期間を日数換算したものになります。また、「グループ会社貸付金利(年利)」は、エストニアグループ会社に貸付を行う際の金利(年利)です。

3. 「③ 運用終了時の状況」を詳しく解説

続いて「③ 運用終了時の状況」について説明していきます。

画像8

③-(1):予定グループ会社返済利息額、実現グループ会社返済利息額、運用目標達成率
「予定グループ会社返済利息額」とは、当初貸付実行時に、エストニアグループ会社より返済を見込んでいた利息額です。「実現グループ会社返済利息額」は、エストニアグループ会社より実際に支払われた利息額になります。「運用目標達成率」は、予定グループ会社返済利息額に対する実現グループ会社返済利息額の割合を%(パーセンテージ)表記したものです。

③-(2):実現元利金返済額、グループ会社負担外為両替手数料、出資者返済原資、実現直物EURJPYレート、円換算出資者返済原資
「実現元利金返済額」とは、エストニアグループ会社より実際に支払われた元本と利息の返済額です。「グループ会社負担外為両替手数料」とは、外貨(本ファンドはユーロ)から日本円に変換する際にエストニアグループ会社が負担している場合の為替手数料になります。これにより、「出資者返済原資」は、実現元利金返済額とグループ会社負担外為両替手数料を足し合わせた金額になります。「実現直物EURJPYレート」は、エストニアグループ会社から支払われた外貨(本ファンドはユーロ)を日本円に換算する際の為替レートです。よって、「円換算出資者返済原資」は、出資者返済原資に実現直物EURJPYレートを掛けて算出されます。

③-(3):ファンドの実現利回り、募集時表面利回り
「ファンドの実現利回り」とは、償還にあたって投資家の皆様へ実際に運用の成果として表す年率換算(税引前)の利回りのことです。「募集時表面利回り」は、投資家の皆様が投資いただいた資金に対して、運用が想定通りに進み、為替の変動がなかったと仮定した場合に「年率換算(税引前)でどれくらいの収益が見込まれるかの目安」となる数字になります。

4. 「④ 分配金および償還金の概況」を詳しく解説

続いて「④ 分配金および償還金の概況」について説明していきます。

画像9

④-(1):分配金および償還金の有無、分配金および償還金の金額、出資金1万円あたりの分配金および償還金の金額
「分配金および償還金の金額」とは、本ファンドの出資事業からの投資回収額になります。(特別な費用が発生しない限りにおいて、)エストニアグループ会社から支払われた利息および返済元本をもとにした円貨額になります。「出資金1万円あたりの分配金および償還金の金額」は、「分配金および償還金の金額÷出資金総額×1万円」で算出する金額で、1万円を上回った場合は円建てで利益、下回った場合は円建てで損失の運用成果となります。

5. 「⑤ 出資対象事業の概況」を詳しく解説

続いて「⑤ 出資対象事業の概況」について説明していきます。

画像10

⑤-(1):本ファンドの仕組み
本ファンドの投資スキームについて記載しています。ファンド募集時点と同様の記載内容となっている点にご留意ください。

⑤-(2):本ファンドの運用成果
A:ファンドの貸付通貨建て(本ファンドはユーロ)での運用成果を記載しています。
B:運用開始時と運用終了時の貸付通貨(本ファンドはユーロ)の対円での為替レートの推移を記載しています。
C:Bの結果として、日本円換算した際の運用成果を記載しています。

6. 「⑥ 運用期間中の価値変動グラフ」を詳しく解説

最後に「⑥ 運用期間中の価値変動グラフ」について説明していきます。

画像11

⑥-(1):運用開始時為替レート(右軸)
運用開始時の為替レートです。

⑥-(2):ユーロ為替レート(右軸)
運用期間中の為替レートの推移を折れ線グラフで表しています。

⑥-(3):損益分岐点(左軸)
出資金総額です。この損益分岐点を運用終了時の円貨換算価値が上回るか下回るかで、運用成果が利益あるいは損失のどちらになっているかわかります。

⑥-(4):円貨換算価値(左軸)
運用期間中、その時々の為替レートで日本円換算した元利金(分配金支払方法が満期一括等のファンドの場合、その時点までに発生済の利息(期中では未払い)を含みます)の金額の推移を棒グラフで表しています。

⑥-(5):為替変動なしの想定円貨換算額(左軸)
運用期間中、運用開始時為替レートが変動しなかった場合の日本円換算した元利金の金額の推移を棒グラフで参考値として表しています。

◇ファンドの手数料およびリスクについて
ご出資いただく際の販売手数料はいただいておりません。
なお、出資に対して、年率換算で最大4.0%の運用手数料を運用開始時に(または運用開始時および2年度目以降毎年度に)いただきます。
また為替手数料その他の費用をご負担いただく場合があります。
為替相場の変動、国の政治的・経済的なカントリーリスクや債務者の債務不履行等により、元本に欠損が生じるおそれがあります。
ファンドごとに、手数料等およびリスク内容や性質が異なります。
詳しくは、匿名組合契約書や契約締結前交付書面等をよくお読みください。
クラウドクレジット株式会社
第二種金融商品取引業:関東財務局長(金商)第2809号
一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 加入

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?