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マクロ経済データ~ロシア~

当社クラウドクレジットは、貸付型クラウドファンディングの仕組みを活用して、主に新興国で事業展開しているノンバンクやマイクロファイナンス機関等の事業者に融資を行うファンドを組成し、日本国内の投資家の皆様に提供しています。投資家の皆様からすると、新興国を投資対象にすることは、皆様それぞれのポートフォリオを多様化し、投資の基本である分散投資を促進する一方、どうしても「リスクが高くて怖い」というイメージが付きまといがちです。しかし、新興国と一口にいっても十把一絡げにすることはできません。様々な角度から新興国各々を丁寧に見ていくことで、一つの投資妙味を得る機会を見出せる可能性があります。

そこでここでは、当社が提供しておりますファンド(※)において、貸付先(海外資金需要者)が事業展開中の新興国を取り上げて、主に定量的および定性的なマクロ経済データを中心にご紹介いたします。今回取り上げるのはロシア連邦(以下、「ロシア」)です。ロシアの国としての概要、経済状況、また新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響、そして現地通貨であるロシアルーブルの現状分析について順を追って説明してまいります。ぜひ一つの参考としていただければ幸いです。

※ 現在募集中の当社ファンドにつきましてはこちら( https://platform.crowdcredit.jp/fund/ )でご確認ください。

1. 概要

ロシアの国としての概要は以下のとおりです。

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2. 経済状況

ロシアは典型的な産油国であり、原油価格の動向に経済のパフォーマンスが左右されやすい国です。2020年3月にOPEC含む産油国の協調減産協議が決裂した際は、原油価格の急落を背景にロシア経済や財政収支にも大きな下押し圧力がかかりました。

世界銀行によると、2020年のGDP成長率は▲3.0%となりました。これは2015年の原油安時の▲2.0%を上回る落ち込みです。しかし、世界各国のコロナショックによる落ち込みと比較すると、相対的に小さな影響に止まっているといえます。GDP成長率は2020年第二四半期に底打ちし、2021年第一四半期には▲2%まで回復しています。IMFはロシアの2021年のGDP成長率を+3.8%と予測しています。

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3.  新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響

ロシアは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が拡大しており、感染者数・死者数ともに多くなっています。累計感染者数は世界5位です。デルタ株の影響で2021年6月以降は毎日1万人~2万3千人超の感染者数が報告されています。ロシア連邦統計局によると新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による7月の死者数は5万人超とのことです。国民の約半数がワクチン接種に懐疑的であることが、感染拡大の背景の一つにあると考えられています。

4. 現地通貨ロシアルーブルの現状分析

ロシアルーブルは為替変動の大きい通貨です。とくに原油価格の変動の影響を受けやすい通貨といえます。2020年初頭までは原油価格の安定などを背景に為替レートは概ね安定していましたが、その後、産油国の協調減産協議の決裂を機に原油価格が急落すると、ロシアルーブルも大幅に下落しました。その他、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大に伴う世界経済の減速懸念などの外部要因、欧米諸国からの経済制裁の継続などもロシアルーブルの下押し要因となり得ます。

当社による現地通貨ロシアルーブルの現状分析は以下表のとおりです。なお、ファンダメンタル(経済の基礎的条件)は、各国の主要経済指標(経常収支、消費者物価上昇率等)に基づいて、当社が独自にレーティングを算出、また、下方偏差は、過去10年間の各通貨の対円の下方偏差(マイナス・リターンの平均値からのバラツキ)からレーティングを算出したものになります。

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◇ファンドの手数料およびリスクについて
ご出資いただく際の販売手数料はいただいておりません。
なお、出資に対して、年率換算で最大4.0%の運用手数料を運用開始時に(または運用開始時および2年度目以降毎年度に)いただきます。
また為替手数料その他の費用をご負担いただく場合があります。
為替相場の変動、国の政治的・経済的なカントリーリスクや債務者の債務不履行等により、元本に欠損が生じるおそれがあります。
ファンドごとに、手数料等およびリスク内容や性質が異なります。
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クラウドクレジット株式会社
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