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マクロ経済データ~メキシコ~

当社クラウドクレジットは、貸付型クラウドファンディングの仕組みを活用して、主に新興国で事業展開しているノンバンクやマイクロファイナンス機関等の事業者に融資を行うファンドを組成し、日本国内の投資家の皆様に提供しています。投資家の皆様からすると、新興国を投資対象にすることは、皆様それぞれのポートフォリオを多様化し、投資の基本である分散投資を促進する一方、どうしても「リスクが高くて怖い」というイメージが付きまといがちです。しかし、新興国と一口にいっても十把一絡げにすることはできません。様々な角度から新興国各々を丁寧に見ていくことで、一つの投資妙味を得る機会を見出せる可能性があります。

そこでここでは、当社が提供しておりますファンド(※)において、貸付先(海外資金需要者)が事業展開中の新興国を取り上げて、主に定量的および定性的なマクロ経済データを中心にご紹介いたします。今回取り上げるのはメキシコ合衆国(以下、「メキシコ」)です。メキシコの国としての概要、経済状況、また新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響、そして現地通貨であるメキシコペソの現状分析について順を追って説明してまいります。ぜひ一つの参考としていただければ幸いです。

※ 現在募集中の当社ファンドにつきましてはこちら( https://platform.crowdcredit.jp/fund/ )でご確認ください。

1. 概要

メキシコの国としての概要は以下のとおりです。

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2. 経済状況

メキシコの国立統計地理情報院(INEGI)が21年2月に発表した速報によれば、2020年の経済成長率は▲8.2%となりました。これは、1995年の国際収支危機(テキーラショック)時の▲6.3%、2009年(リーマン・ショック直後)の▲5.3%を上回る歴史的な落ち込みです。最も影響を受けたのは、第2四半期に自動車産業等の輸出向け製造業の操業が停止した第二次産業(鉱工業、建設等。前年比▲10.0%)であり、次いで第三次産業(サービス業。同 ▲7.7%)でした。第一次産業(農林水産業)は微増(同+1.9%)となりました。また、21年の経済成長率は、輸出は回復基調にあるものの、国内経済の不確実性、国内市場の弱さ等が影響し、+3.9%程度になると予測されています。

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3.  新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響

メキシコは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響が大きな国の一つであり、累計死者数は米国、ブラジルに次ぎ世界第3位となりました。基礎疾患のある人々が多いこと、検査数が少ないこと等で、致死率が高い傾向にあると考えられています。

メキシコ政府は各州の感染状況をもとに、新型コロナウイルス感染警戒信号により警戒度を色分けし、行動制限内容を規定しています(警戒度が高い順に赤色→橙色→黄色→緑色)。2020年第3四半期には警戒信号が多くの州で改善したものの第4四半期には再度悪化するなど、一進一退を繰り返していますが、2021年5月時点では徐々に改善傾向にあります。

4. 現地通貨メキシコペソの現状分析

当社による現地通貨メキシコペソの現状分析は以下表のとおりです。なお、ファンダメンタル(経済の基礎的条件)は、各国の主要経済指標(経常収支、消費者物価上昇率等)に基づいて、当社が独自にレーティングを算出、また、下方偏差は、過去10年間の各通貨の対円の下方偏差(マイナス・リターンの平均値からのバラツキ)からレーティングを算出したものになります。

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◇ファンドの手数料およびリスクについて
ご出資いただく際の販売手数料はいただいておりません。
なお、出資に対して、年率換算で最大4.0%の運用手数料を運用開始時に(または運用開始時および2年度目以降毎年度に)いただきます。
また為替手数料その他の費用をご負担いただく場合があります。
為替相場の変動、国の政治的・経済的なカントリーリスクや債務者の債務不履行等により、元本に欠損が生じるおそれがあります。
ファンドごとに、手数料等およびリスク内容や性質が異なります。
詳しくは、匿名組合契約書や契約締結前交付書面等をよくお読みください。
クラウドクレジット株式会社
第二種金融商品取引業:関東財務局長(金商)第2809号
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