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異世界転校生

私の名前は経堂 リサ。
16歳。
イマドキの女子高生、というやつだ。
今日から新しい学校に通う。

「おっと…」

通学の途中、道路で爆発が起きた。
逃げろ、デミドラゴンだという悲鳴が聞こえた。

「でも登校初日で遅刻したくないし」

「左腕展開」
〈認証。45mmバルカンキャノン展開します〉

左腕が組み替わり、格納されていた武装が現出する。
西暦3000年代の現代日本で全身義体の女子高生はフツーだ。

「じゃ、悪いけどすぐ終わらせるからね、トカゲくん」

四足歩行する翼の無い竜に向かって発砲を開始する。
コイツ、けっこう堅いな、と私が思った瞬間。

背後から飛んできた光矢が竜の両目を貫通し、続く二射が竜の喉元を撃ち抜いた。
悲鳴を上げることも無く竜が絶命すると同時、私の隣に射手が降り立った。

「アル・ダ・ケーオ?」

聞きなれない言葉に振り返るとすらりと背の高い金髪美少女がいた。
(耳すごい尖ってる…あと胸もデカいな)
おもわずマジマジと凝視してしまった。

【続く】

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