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#観劇記録 「ペインロード」編

7月にみていて記録を残していなかった感想第二弾です。

ジャンル開拓を考えていた時期に情報を漁っていたら、ラジオで宣伝をやっていたので観に行きました。

(あらすじ)
「うわあっあぁぁぁっ!!」
雨の中、山本幸子は、自ら命を絶った友人の羽田実を想い泣き叫んでいた。
途方に暮れた瞬間、空が光り輝く。
今まで幸子の様子を見ていた神様が一度だけチャンスをくれることに…
果たして幸子は実を助けることができるのか!
そして、神様の目的はなんなのか?
実話をもとに語られる ~人生と痛みの選択他の物語~

『ペインロード』 配布パンフレットより引用

(感想)

あとは実体験をもとにして書かれているので、ただ「痛い/苦しい」という表現でなく、「痛風のひどい版」「日によって痛む場所が異なる」等、聞いていて日常生活にその症状があって、それでどんな世界が見えているかが線維筋痛症を罹患している登場人物のセリフからひしひしと伝わる内容でした。

(↓補足)


青木はチーム響きさんの作品を観に行ったのはこの『ペインロード』が初だったのですが、チーム響きさんのHPを除くと過去作『絆の糸』の作品紹介ダイジェストがあり共通キャラクターとして「山本幸子」がでていました。(※この役は中津真莉さんという声優さんが担当されていました)

予定を入れていて足早に出てしまって物販を覗けずに会場を後にしたのですが、また他の作品を観るときにこの共通キャラクターである「山本幸子」の変化を追って見てみたいと思いました。

また、この『ペインロード』はアフタートークの中で「関係者の中でも好み・意見が割れた」という裏話がさっくりと語られていました。

ボクは素直に申し上げるなら見ていて苦しかった派です。なんかどこかに問題があったとかではなく、見応えのあるお話でした。ですが、ボクの性格がひねくれているのと普段自分が書いている痛みとは向き合い方が対極的な描き方のお話だったので「日光で浄化され焼けていく魑魅魍魎の気分」で見ていました。

明るい話、人が前を向いてひたむきに生きて難題に立ち向かっていくお話が好きな方はきっとこの作品好きだと思います。


(備考)※感想だけど本編以外で印象に残ったところ※

〇劇を観に行って、人生ではじめてペンライトを持ったかもしれません。

持って帰ってOKっていわれたライト(いろんな色がでる)

なるだけ食わず嫌いはやめようと思い、今までに手を出さなかったジャンルも見始めたこともあり、俗に「推しに会いに行く」要素があるタイプのものはペンライトを使ったりダンスや歌などの「物語とプラスして推しを楽しむ部分」が世の中にはあるというのはぼんやり知っていました。体験してみるとなかなか新鮮で、世界は広い。

ライブは学生時代によく行っていたのですが、タオルを振り回す/曲別に振りがある/ヘドバンやモッシュがある(※前職のバンギャ同期から聞いた)ぐらいしか知らなかったので、人生初のペンライトライブでした。


〇ちょっとありがたかったアナウンス

「携帯の電源切ってね」「非常灯消えるよ」のような本編が始まる前によくあるアナウンスの中に「体調/気分の関係で途中離席をしてもいいよ。お近くの人が離席するときに譲り合いをよろしくね」という内容がありました。

福祉の団体が企画運営をしているからできたアナウンスだと思います。多分、長時間で1本もしくは複数の作品を休憩なしで上演するような、世界にのめりこんでいくタイプのお話だったら多分【暗黙のご法度】でしょう。(と、青木は個人的に思っていた)

これを取り上げたのは、青木が現在適応障害の治療中の身だったからです。前職のストレスフルオーバーな環境にやられて数年前まで頓服飲まないと漠然とした恐怖と焦燥感にやられて外出れないぐらい追い詰められていた時期がありました。今では頓服無しでだいぶ安定して冷や汗などなく出かけられるようになった身とはいえ、寛解(※心身ともに完全復活)しているわけではないので、爆弾を抱えながら生きているようなイメージです。

一切外に出ず、引きこもれば誰にも迷惑はかけないし、爆弾は爆発しないのですがさすがにそういう生活は一生は出来ません。時に通院、時にリハビリ施設、時にこういう「これがあったらでかけられそう/できそう」を増やして行かないといけないのですが「やばくなったら周囲の邪魔にならない範囲でその場から離席してもいい」という担保があったのは心強かったです。


それではまた。


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