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短編「羽化」

こんにちは、青木です。

【注意】
〇今回の作品は「いじめ(いじめによるトラウマ)」とがテーマとなっております。
〇登場人物が殺人未遂、また殺人を彷彿とさせる場面が含まれております。
〇上記の描写が苦手な方、現在治療を受けられている方、フラッシュバック等を起こされる恐れのある方は、本編(PDFの原稿データ)の閲覧をお控えください。

〇補足①

『404』を作った時に「人が壊れていく様子」を4つの短編にしようと思いました。本編はその『404』の4つ目の短編となっております。

系統としては自死を題材にした独り芝居用台本「17時55分地方ニュース」(https://note.com/crow69/n/n10ffe8ba7894)と系統が近いのです。見る人によっては苦しく見る人を選ぶ作品になるだろうなと思います。(※次月にこれら点も踏まえて「404」をまとめるか書こうと思っています)

〇本編


○捕捉②【演出と音のト書き】

台本やシナリオのルールにのっとるなら、演出の記述は書かない(書いてはいけない)のですが、【こんなイメージ】を言葉で書くことができませんでした。現段階で演出や効果音を使う形でこんな風に表現したいなと思っています。(※公演の予定もありませんし、奇跡的に公演になったらまた変わるだろうなと思いますが自分の中のイメージのたたき台として作るだけならただなので…)

○主人公の表面と内面の可視化
※後半に暴れるところとの兼ね合いで物以外で表現出来そうなもの
 (現時点では蛍光または蓄光の塗料をべったべた塗る)
※イメージとしては、ホラゲーの『ゆめにっき』の現実と夢世界、『写るんです』のカメラ効果みたいな、【特定の条件下で見える何か】風の演出に。

○周囲の異常性(主人公視点)
 ※効果音。記憶に嫌な思い出が重なって異様な心象風景みたいになってる
 ※水の効果音。「404」のラストとつながりと、青木が追い詰められると呼吸が出来なくなるタイプなので、追い詰められる=溺れて酸素がなくなるイメージ

こんな感じのイメージ

【効果音】


【蛍光塗料】

★有限会社植田屋染工場さんというところから出ている商品:LumickColor(ルミックカラー)の蛍光塗料の比較を参照。

現在のパートには色が見えず、舞台が暗くなる過去回想パートで光ってほしいイメージ。この演出の難点は透明なカラー蓄光はないらしいのでどうごまかすか。将来の自分がどうにかしてくれるでしょう…。

〇補足③

もと「腐った蛹」というタイトルの小説として学生時代に書いたものです。実をいうと、「黒点」(https://note.com/crow69/n/n7c53f7116311があまりにも酷評で代打で書いたものが元になります。今回は戯曲に書き直すにあたり、オチとタイトルを変えました。

書いて辛くなるならハッピーエンドで書けばいいじゃないかと思われるのですがボクはそんなオチにするつもりま毛頭なく、自分の古傷抉ってでもこの作品はこの展開で書かないと意味がなくなるような気がしました。話すとあまりに長くなり、聞いていても気分のいいものではないので割愛します。ただ、物語で描かれるようなあっさり許される加害者、なんの困難もなく立ち直る主人公がボクは嫌い苦手です。そして、「404」を考えたり、作っていた時期は体調崩して今まで積み上げてきた役職も仕事も理不尽に失った時期だったという直近の自分の現状のこともあり、これもタイミングかと思い書き直しました。

なかなかヘビーですが作品供養となるならばこれもひとつかなと。
それではまた…。


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