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ATELIER事件烏樟新聞編集部①【※某市/地下アトリエ/アトリエとRabbitHallWorksについて】

こんにちは、これがあがるころには秋風が吹いていることでしょう。
今回は7月に創作大賞参加作品の制作メモです。本編がない状態で作ったので背景(設定?)解説になっております。


〇本編はこちらから


〇架空の街「某市」と某市マップ解説

創造の地方都市・某市(それがし)
創造の地方都市・某市(それがし)(動画No,1に登場)
某市のEASTEREgg頒布図(番号順)

★地図の役割…
・新聞記事では「警察が捜査しても不明」というところから、「彼らは劇場の正式的な入り口を使わず、地下アトリエにたどり着かないといけない」ため、人気のない裏道、下水道、閉店した店や空き家から、独自のルートを生み出した、という設定となってます。

・なお、もともと写真で、と思っていたので、現実世界の立地を歩いて決めました。今はハレノワが出来、さらに回遊電車も検討されているので町並みは~令和5年7月までの青木が見たりした雰囲気になります。

★各名称…
元記事の新聞()で登場した名称を「正式名称」、この地図をもとに作られたものを「仮称/裏通りに通じる別称」としています。

Outfield Ave【外野通り】→正式名称:管内通り
…メインの大通り。領地内の意味。スタートからゴールの区画は「某市劇場のおひざ元」として盛り上がりを見せている。
GhostAve【幽霊通り】→正式名称:柳元通り
…メインから1本外れたところ。外野通りから走る路面電車がある。
Daemon'sroute【悪魔(裏切者)の道】→正式名称:英雄通り
…もともとは偉人・管内英雄(くだうち ひでお)からあやかって「英雄」とついた。外野と幽霊通りと重なる目印、各道の十字路がベースとなる。
※ここでの裏切者の由来は下記にあり。
Arty-fartyshoppingstreet【芸術かぶれの街】→正式名称:芸術街道
…7月14日の新聞記事で美化運動のボランティアが募集された商店街。絵具屋やチケット売り場、百貨店…などあり、さらに某市劇場につながる道。同時に、RabbitHallWorksにはこの道が嫌いな人間が多い。

某市の中の道解説

〇【Rabbit Hall Works】とは…

ツイッターアカウントに現れたあれ

・経済的事情や表現の事情などさまざまな理由で某市の芸術文化・交流からはずれた市民の中で、「自らの命とプライド」を担保にして地下アトリエで自らの芸術表現を選んだ人々の総称

・来るもの拒まず、去るもの追わず、出自も性別も経歴も実力もコネもコンプライアンスも一切関係なしでジャンル不問の芸術表現が出来る、究極の創作自由区として、地下アトリエの住民によってつくられました。モデルはパリ・カタコンベと香港・九龍城砦が混ざったような世界です。

・名前の由来は「go down the rabbit hole」…「戻れない道に進んでしまう、本筋から外れる、不思議な体験をする」などの意味。不思議の国のアリスが由来のスラング)」。

ボスがいるが顔を誰も観たことがない。面接があるが、音声機とカメラをつけたうさぎのぬいぐるみということだけしかわかりません。節々、ウサギの仮面をかぶって監視・連絡をとる人物達(通称・学芸員)がいます。絵具とか備品とかなくなったらボスの資金から買い付けて補充したり、交渉ができれば資料も集めてもらえます。彼/彼女らはボスから給料+手間賃が払われていて体格関わらず武闘派。ならず者が紛れ込んだら鉄槌を加える警備員の役割も兼ねています。

ボスは金持ち。かつ、個に郡。群にして個。昔のパトロン的な立ち位置。「芸術家、またそれを志すものを箱庭に詰めて放置したら何が出来上がるか」で工事段階から一部工事会社を買収し、アトリエ空間を作った。劇場サイドと対極の奇人変人です。

ボス(※包帯はおしゃれ)

無法地帯に見えて以下の5つのルールだけ存在します。破ったら作品もろともこの世から消されます。(ストリートアートを調べていた時に、その界隈にもルールがあるというのを知ったので「悪=無法」にせんでもええかなと思って作成)

★作品の批判・批評をするなら命を賭けて行うこと。
★アトリエ内の共有場所にある画材や絵の具、芸術書などは自由に使ってよし。追加で使うものは自費、もしくは学芸員経由で申し出を行うこと。
★ボスを含めてお互いの詮索はしないこと。
個人アトリエには持ち主が独自のルールを設けることが出来る。なお、個人のアトリエには追加料金か類まれなる才能が必要である。
ルールを破ったものは追放、もしくは死が待っている。肉片一つ、骨の一片もこの世から消される。

これを動画内でぎゅっと伝えようと思った時に下記の内容になりました。

Those who enter the underground atelier should give up all hope.
(地下アトリエに入る者は一切の希望を捨てろ。)
And bet our life on those involved.
(そして、関わるものは命を賭けろ)
Otherwise,only death awaits.
(さもなくば、「死」あるのみ)

ショート動画内No.1/No.14に登場

〇アトリエの全貌イメージ

(おもにこのへんを参考)
魅力的な地下(カタフィル、オペラ座(※巨大な奈落))
迷宮のようになっている(九龍城砦)
集まる人が限定的(九龍城砦、カタフィル)
死者要素(カタフィル(※もとは集団墓地)、オペラ座(※ファントムの顔))

そしてアウトローのこだわったのも、上記がゆえんからです。

死者の要素は「本来、表(地上)で報われていたら作品が世に出ているはずなのに、なんかしらの理由があって「亡き者」になった人々と作品の墓場」にしたかったからです。(★余談ですが、「Those who enter the underground atelier should give up all hope.(地下アトリエに入る者は一切の希望を捨てろ)という文言も、ダンテ『神曲』の地獄門にかかってたり、ボスの左目に包帯を巻いているのもファントムのマスクからです)

ただ褒められたいがために来るならば、きっと否定の嵐で心が折れます。生半可な評価や悦に入った批評は住人たちの怒りを買います。共同アトリエから個人アトリエに向かって、その狂気的執念は濃くなります。そして、それがルールとしてボスが許可を出しています。でも、そんな場所でもそれを居場所としている人々がいます。

でも、芸術ってそういうものだと作者は思ってます。美男美女がみんな一流のアイドルになれるわけではないし、賞を取った作家が未来永劫にヒット作を生み出せるわけではないし、現に現代で再評価された画家や小説家は当時流行、権力者(パトロン)との仲たがい、地方がゆえに知られず、などなどまったくもって評価対象外だったわけで。芸術は修羅の道だし、よほど才やタイミング等めぐまれているものもあるけれど、綺麗なものほどむごいものだと思うのです。

つまり何が言いたいかといいますと、青木は滅茶苦茶悔しかった。もう何がどれが誰がとはいいません。ただ悔しかった、憎かった。でもそれだけで終わらせたくなかった、だからとにかくこれを作りたかった。それだけでございます。その欝々としたものが地下アトリエになりました。

アンケート結果が0だとしても作ったことに後悔はしてないよ 。

くやしかったけどね\(´ཀ` )/!!!!!!!

●2(short動画編)…



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