東京23区にある現代の名建築を訪れてみました③
これから建築設計者として働きたい人や建築家を目指す人にとって大切なのは実際に名建築を訪れて空間体験をすることです。
空間体験をすればスケール感やデザインイメージが湧きやすくなります。
東京には建築を学ぶことができる名建築がたくさんあります。
これから建築設計者や建築家を目指す人にぜひ見てほしい東京23区にある名建築を紹介したいと思います。第3段になります。
13.千代田区
東京のオフィス街としてだけでなく、首相官邸や国会議事堂など日本の首都機能が集中した場所でもあります。
東京だけでなく日本の中心部である千代田区には名建築がたくさんあります。
東京を代表する建築といえば東京駅を挙げる人も多いでしょう。
丸の内口前広場が整備され、開放的でとても美しい駅前空間となっています。
東京駅丸の内中央口を出ると目の前に現れるのが丸の内ビルと新丸の内ビルです。
カタチが似ていて2棟相対して建っているのがとても印象的です。
東京駅から見て、丸の内ビルのすぐ左側に建っているのがKITTE丸の内。
旧東京中央郵便局の跡地に新しく建てられたビルです。
足元の商業施設は郵便局の姿が残されており、新旧対立した新しい空間が印象的です。
東京駅は丸の内口だけが盛り上がっているわけではありません。
八重洲口は再開発中で盛り上がっています。
駅前にはグランルーフという大きな屋根がかけられています。
最近駅前にできたミッドタウン八重洲。
その隣に建っているヤンマービル。
八重洲口は再開発が盛んなのでこれからが楽しみです。日本橋口では日本一高くなる東京トーチビルも登場する予定です!
東京都庁舎の跡地につくられた東京国際フォーラムです。
建物の真ん中に通り抜けができる庭があり、樹々も植えられていて気持ちのいい空間になっています。
醍醐味はなんといっても巨大な吹抜けのあるホールです。
恐竜の骨のような構造体は訪れた人々にインパクトを与えます。
その東京国際フォーラムのすぐ近くにある三菱一号館美術館。
明治の日本で活躍したイギリス人建築家・ジョサイヤ・コンドル氏と当時の日本の職人達の手によってつくられました。
建物のすぐ近くには現代的なビルディングがあり、新旧が共存した空間を味わうことができます。
続いては少し離れた神保町にある神保町シアタービル。
若手芸人のたまごがここで漫才をしたりする空間となっています。
鋼の板で覆われた外観が印象的で芝居小屋のような仮設的な雰囲気を表現しているかのようです。
みようによっては芸人のたまごが利用することからひびの入ったたまごの殻のようにも見えます。
14.新宿区
新宿といえば千代田区と同じく東京のオフィス街として有名です。
国家プロジェクトの建築も多く見られることから、名建築の宝庫でもあります。
日本建築界の巨匠・丹下健三氏が設計した東京都庁。
日本最大級の設計コンペで決まったこともあり、大迫力の建築です。
双塔のカタチや道路にまたがる通路、建物で囲まれた広場など西洋の教会を彷彿させる空間が印象的です。
高層ビルでも異彩を放つNSビル。
どの辺が異彩を放っているのかというと、高層ビルなのに1階から最上階まで突き抜けた吹抜けがあります。
最上部にはトップライトが設けられていて吹抜けにはブリッジがかけられているダイナミックな空間です。
その吹抜けに面してロの字に部屋が配置されています。
新宿住友ビルの足元に最近できた三角広場。
ガラスの大屋根がかけられた巨大な屋内広場です。
ガラス張りの屋根と壁からたくさんの光が降り注ぐ明るい開放的な空間となっています。
大空間を構成する構造梁はとても巨大で迫力があります。
続いては東京モード学園コクーンタワー。
お父さんは建築家の丹下健三氏である丹下憲孝さんの設計です。
親子で設計した高層ビルがすぐ近くに建ち並ぶとは素敵ですね!
建築家の隈研吾さんが設計された新国立競技場です。
東京オリンピックの代表的な会場となる場所なので、とても気合いの入った建築です。
軒下の木目は隈研吾さんらしいですね!
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