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人生をエクセルにまとめてみた

ゴールデンウィークを機に、自分の人生を振り返ってみようと決めた。きっかけは、ある漫画を読んで感銘を受けたからだ。

そして結果として、何かを積み重ねることの難しさ、周りの人への関心を高めることの大切さを実感した。この記事にはそこに至るまでのプロセスが書かれています。


きっかけは、GW中に読んだ『しあわせアフロ田中』の34話、「はたして80枚もあるのか?」という話を読んだことだ。

ざっくりとしたあらすじは、一年をチケット1枚、余命が仮に80歳まであるとして、あと何枚チケット(余命までの年数)が残っているかについて苦悶する回である。

笑って読んでいたが、かくいう私も今年で31歳。もう31枚のチケットを使ってしまっているわけで、あとどれほど残っているかも含め、一度可視化してみることにした。

これがまあまあ気づきが多かったので、ぜひ試してみてほしい。


まず、縦軸に西暦と自分の年齢を書き出す。その隣に、勤めている会社、業種、その会社での役割を書く。そして、年収の推移も書いてみた。(恥ずかしいため、note上では非表示にした)

さらに、親の年齢、嫁の年齢、子どもの年齢(実際はいない空想上のこども)も書いてみた。

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全てを振り返るには面倒だったため、キリ良く20歳からにした。仕事については、およそ3年ごとに転職を繰り返していることがわかる。

次に、縦軸に年収を書き出してみる。年ベースでは微々たる金額の増加だったため、あまり実感することができなかったが、社会人1年目と比べるとまあまあな金額が増えていることがわかった。

さらに、縦軸に親の年齢を追加してみる。当たり前だが、私と並行して、平等に歳をとっている。

20歳の時は50代だったのが、今年で65歳を迎える父、60歳になる母。エクセルの自動入力に合わせて、無常にも加算されていく年齢。

はたして、あと何年元気で一緒にいることができるのだろうか。ひょっとしたら、今が一番元気なのではないかと思い、実家に帰る回数を増やそうと心に決めた。

続いて、パートナーの年齢と結婚年数を足してみる。そして、仮に子どもができた場合を考えて年齢を入力する。子供が20歳になる頃には、自分はもう50歳を超えていることに気づく。

私が父と仲良くなれたのは、20代後半の頃だった。そう考えると、自分の子供と本当の意味で心を通わせられる頃まで、きっと相当な時間がかかるのだろう。そしてもうその時には60歳を迎える。全く想像ができない…。


続いて、仕事の内容と、それ以外の活動について書き出してみる。

横軸に仕事でやったこと/仕事以外でやったことを書き出す。
転職の要綱に、〇〇の経験が3年以上、という記載がよくあるが、実際に自分が何をどれくらい経験しているのかを可視化するためだ。

仕事でやったこと(L,M列)、については結構シンプルに書き出せた。こうしてみると、イベント運営歴は6年目だが、オフラインのイベントを3年、オンラインのイベントを3年間という経験に分解することもできそうだ。

また、PRについては2年間代理店で担当したこと、合わせてマーケティングについては専属ではないが関わっているという点を、甘々に書き出してみた。もちろん、密度については大なり小なりあると思うが、そこは考えないことにした。結果、一応3年マーケティング、2年PRをやってると言えなくはないのかな…とか思ったり思わなかったり。

また、仕事以外の経験についても書き出した。単発のものもたくさんあるが、継続しているものについては、例えば接客(4年)、エッセイ(2年)などは、継続しているといっていいかもしれない。

そう、意外と継続している、積み重ねているものがあったことに驚いたのだった。


エクセルを書き始めて気づいたことがいくつかある。

まずは、積み重ねることの難しさだ。エクセルの一行分を一年と換算しても、されど一年、というか、何かを積み重ねていくことは改めて難しいなと感じる。ふつーに仕事してるけど、職歴1年を加算するってめちゃくちゃ時間と労力がかかるし難しい。

逆にいうと、何かを積み重ねたいのなら、できるだけ早くから始めた方がいいのかもしれない、とも思った。流れる時間は平等なのだから、経験の密度はあれど、早めに始めたら「〇〇の経験✖️✖️年」と言いやすい、のかも?

始めるのに一番早い日は今という言葉を聞いたことがあるが、多分、本当にそうかもしれない。

次に、先にも書いたが、思った以上に周りの人も歳をとっているということだ。年齢は無情にも重なっていく。気付かないうちに歳をとっているのもそうだが、周りの人間が平等に歳をとっていることについてはもっと気づかないものだ。

特に親、おばあちゃんなど親族が当てはまる。毎年顔を合わせて連絡をしていたつもりではあるが、数字として可視化するとめちゃくちゃ歳をとったなと改めて思った(自分もそうなのだが)。

なので、①積み重ねるには早く何かを始める、②自分の周りの人が元気なうちに会っておく、ということが、なんとなく大切なのだろうということを感じた次第である。

ちなみに、エクセルの自動計算で自分の年齢の列を80歳まで伸ばしてみた。そうしたら、PC画面で2スクロール程度に収まってしまうことに気づく。

意外とあっさり終わりそうな気がしなくもないな…と思いつつ、最後にこのエクセルを見返した時、どんな気持ちになるのか。どんなことが書かれているのか、見返すのが今から楽しみだ。あと何年しかないと悲観せず、どんな人生にしていくか、と前向きにセルを埋めていこうと思う。

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