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アーティスト滞在日誌23(竹中香子)

こんにちは!インターンの唐澤です。
1月、竹中香子さんの滞在最終週のことについてレポートします。
今年度の公募アーティストの竹中さん。12月からデイサービス楽らく(以下、楽らく)への滞在を始めていました。

1月の楽らくにはお正月を感じられるしめ縄飾りも飾られています


アーティストの滞在に立ち会えて嬉しい!と思うことの一つが、アーティストの方と直接お話しできることだと思っています。アーティストに対して、ちょっと近づきがたいという印象を持たれる方も少なくないかもしれません。私も、アーティストの方には「すごい」「尊敬」みたいな気持ちが先行してしまって、お話しするときは少し緊張してしまいます。ですが今回竹中さんとお話しして、インターンの私にもびっくりするような気づきがありました。お話しできてよかった!と嬉しくなったので、ここでもそのことを書きたいと思います。

初めて竹中さんの滞在に立ち会った日、竹中さんと原爆の図丸木美術館の岡村さんのお話を聞いていました。竹中さんと岡村さんもこの日初めてお話ししたそうなのですが、そうとは思えない位会話が広がっていました。私は演劇の分野にも詳しくないし、岡村さんのお仕事である美術館の動向についての知識もないので、お聞きしながら正直「難しいな…!」と感じてしまいました。

次に楽らくを訪問した時、今度は竹中さんが介護実習生として楽らくにいらっしゃいました。利用者さんの手の消毒をしたり、お茶を勧めたり、エプロン姿も相まって本当に介護職員さんのようでした。

利用者さんの食事を配膳する竹中さん

その日クロスプレイの藤原さんやカメラマンの吉田さんも一緒に竹中さんとお話ししたのですが、この日のことがとても印象に残っています。私にとって、竹中さんが演劇やアートの文脈では「嫌われてなんぼ」とおっしゃっていたことは衝撃でした。私は、アートは最終的には幸せになるためにある(その過程では戸惑いや、受け入れられないと思うこともあるかもしれないけれど)と思っていたからです。


帰りの会にも参加しました

でも確かに、「初めまして」のアーティストが入れ替わりでやってくるデイサービスは、利用者さんにとって安心・快適な環境とは言いにくいかもしれません。それでもアーティストに滞在してもらう意味はなんだろう。…とても大きな問いですが、私自身もこれから考えていきたいなと思えました。そしてクロスプレイに関わるなかで、たくさんの人とお話しできることが改めて嬉しかったです。


おやつの時間 職員さんや竹中さんも一緒に休憩しています


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