パンが食べたい…!
パニック障害っぽい私。色々調べて。ずっと栄養療法を試して成果は出てきて、治ってきているところ。
その衝動は、しばらくしたら無くなるだろうと無視していたけれど、一週間経っても無くならなかった。
グルテンを摂ったら腸壁が荒れてまた体調が崩れてしまう。
でも
イーストの香り、
バターが効いた香ばしいパンが、
物凄く 食べたい。
美味しいお家ご飯をお腹いっぱい食べてもなお、その衝動は無くならなかった。
故に、作る事にした。
気にせず食べて、体調の変化に目を向ければいいやと、半ば無理矢理なポジティブ思考で。
私はとても面倒臭がりだから、洗い物も少ない、手もベタベタしない、ボウルの中でゴムベラで混ぜて発酵させていく作り方のレシピを探した。
まずは家にある材料で出来るものから。(写真は撮るの忘れました…orz)
強力粉も薄力粉もある、バターは無いけどオリーブオイルはある。
何でライ麦の全粒粉がこんなにあるんだ…!
レシピ動画を探して見ながら、へぇ、塩麹か…あるある。
ドライイーストもいつ買ったかわからないものが冷凍庫でコールドスリープしていた。
とりあえず家に最低限の材料はある事は確認して、塩麹パンとやらを作ってみた。
その日は寒かったから、ステンレスのボウルを抱きかかえ『大きくなぁれ~大きくなぁれ~』と生地を愛でながら発酵させて。
焼き上がりはバッチリ。
食べてみるとほんのりオリーブオイルか塩麹の苦みを感じた。
…これはチェダーチーズが合いそうだ。
次の日。
バターはちょっと高いよなぁ…と思って一旦買うのは諦めて、チェダーチーズだけ買った。
シュレッドチーズはあったから、二種類のチーズを使ったパンを作る事にした。
同じ生地に今度はライ麦を少し混ぜて、成形の時生地にチーズを巻くように包んで閉じた。
しばらくオーブンを使ってなかった所為か、オーブンが『チーン』って言わなくなった。拗ねちゃったのだろうか。ごめんよ。
スン。
いつの間にか焼きあがったライ麦チーズパンからは、マグマのようにチーズが溢れていた。
焼き上がりは申し分なし。
ライ麦とオリーブオイル、塩麹とチーズは相性バッチリだ。
これはまた作ろう。ライ麦チーズパンはあっという間に無くなった。
また、さして日の経たない内に、私はカンパーニュのレシピを見ていた。
以前、スーパーで売っていたヤマザキのカンパーニュが美味しくてよく食べていた。同じ味が作れるとは思わない。塩バターフランスでは満足できなかったから、やっぱり自分で作ろう。
強力粉の在庫は、ライ麦を使えばあと1回分といったところ。
私はまたステンレスのボウルを取り出した。
しばらく天気が冴えないから、オーバーナイト発酵でゆっくり発酵させる事にした。
翌日、発酵を終えて取り出した生地のほよほよ感よ…!
カンパーニュ用の型など無いから、成形してステンレスのボウルにクッキングシートを敷いた上に生地を置き、均一に打ち粉をしてクープを入れた。
ボウルごとオーブンに入れて。
スン、と焼き上がったパンはほんの少し焦げ目が強かったけれど、ふわふわムチムチで美味しかった。
強力粉を使い果たしてしまった。
私は、まだパンが食べたかった。
バターが効いた香ばしいパンが食べたい…!
いつになったらこの衝動は収まるのか。
やっと迎えた給料日。
強力粉を買い足し、バターも悩みながら買った。
今度はクロワッサンが食べたい。
手がベタベタにならないレシピを探して、またオーバーナイト発酵でボウルの中の生地を寝かせた。
グラニュー糖なんて無い、と思っていたけれど、コーヒーを飲む時なんかに使うスティックシュガーがいっぱいあった。(ブラックで飲むから全然減ってなかった)1本6g。計量も楽だった。
明けて、今日。
掃除と洗濯を済ませ、作業台に打ち粉を多めに出して生地を出し、短い麺棒で伸ばしていく。
折り込むやり方は待ち時間がもどかしい気がして、巻き込む方法をやってみる事にした。
伸ばしながら、クルクル巻いていく。
綺麗な二等辺三角形にするのは難しかったけれど、食べれりゃいい。
…なんか細長いクロワッサンのようなものが成形できた。
卵黄を用意するのが面倒臭いと思った私は、生地に少量の牛乳を塗って、少し余ったグラニュー糖を振りかけた。
成形後の発酵を待っていられない。
余熱がほぼ終わったオーブンに放り込んで、洗い物をして発酵の時間を無理矢理稼いだ。
スン。
焼き…上がった?なんか白っぽい。
割ってみたところ。(ここにきてやっと写真を撮った)
外はサックリ、中はモチモチ。優しい味。ちゃんと焼けてる。
思っていた食感とは違うけれど、悪くない。
バターはもっと使ってもよかったか。(使用量30g)
生地を伸ばして遊んで楽しかったから、少しはパン食べたいの落ち着いただろうか?
グルテンを摂った事による体調の変化は…月経が被った所為で正直わからない。
でも最近は散歩を少しでもするようになって、血の巡りが良くなったのか、そこまで体の重怠さを感じない。
食べたいものを我慢するストレスを感じない方が、今の私には良かったのかもしれない。
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