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#51 自信の取り戻し方/くろさわかな

【往復書簡 #51 のやりとり】
月曜日:及川恵子〈少しの甘いものと、愛すべき友人〉
水曜日:泖〈都合良く奪う〉
金曜日:くろさわかな〈愛が通じないなら金と約束を〉

愛が通じないなら金と約束を

自信がなくなってしまったとき、わたしは普段どんなに好きなこと・ものに触れても、心が軽くなってくれません。

逆に、その表現が素晴らしければ素晴らしいほど「世の中はこんなにもすごいもので溢れているのに自分ときたら……」といじけ、それらのものから送られたメッセージのなにもかもに対して「うるせーよ!」と返したくなってしまいます。

こんな自分が嫌で、ますます負の感情が湧き上がってしまってループ状態。何を言っても響かない相手には誰だって関わりたくないですし、それはわたしだってそう。わたしもわたしに関わりたくない。あああああ。

こうなってしまったとき、わたしは主に2つの方法を駆使してなんとか復活しようと足掻きます。
金にものを言わすか、約束を果たすか、です。

1.金にものを言わす

あんまりいい傾向じゃないなあと思うのですが、お金を使うことで自信を取り戻せることがあります。

先週、iPadを新調してしまいました。

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Magic KeyboardにApple Pencilもつけて……!
今年度、個人としてのお仕事は未だゼロなのに、いや、ゼロだからこそ買うのだという気持ちでえいやっと購入ボタンを押したのです。

100%自分だけのためにお金を使うと、「自分はこの苦労して稼いだお金を使うに値しているのだ」と逆説的に自信をつけることができる気がします。
……こうして文字にすると、完全に資本主義に支配されてしまっているなあと感じますね。悔しい。もっとお金から自由になりたい……。

じゅうまん以上かけて取り戻せたちっぽけな自信、3ヶ月は持ってほしいなあ。
今年は車検があるんだ……。

2.約束を果たす

約束、ちゃんと守れますか?
他人とした約束は守っても、自分との約束はどうですか?
おやつを我慢するぞ!今日はイライラしないで過ごすぞ!明日は早起きするぞ!
わたしが反故にしてしまった「わたしとの約束」は数知れません…。

前々回の往復書簡で書いたこと。
これも小さな約束のひとつです。

今年はパラソルかテントを買って、海を眺めながら本を読んだりアイスを食べたり(本当はビール飲みたい)、もっと海を満喫しておかないといけません。

だからね、行ってきました。海に。
パラソルもテントも買ってないんですが、とにかく海で本を読むという目的を果たしてきました。

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加工しまくりの写真。ほんとは空は灰色だし泥水色の海でした。けど、行ってよかったです。

やろうと思ったらそんなに大変なことでもなんでもないのに、実際やるかというとやらないことって、現実ではほとんどだと思うんです。やりたいなあっていうのは、「面倒ごと全部なくて成功すること前提」でやりたいっていう気持ちだから。やらなくても別に誰かに責められるわけでもないですし。

それでも、些細なことでもやっぱり嘘とかごまかしって自分の中の信用貯金が削られていく感じがします。そんな小さな約束すら守れないんだなあって。だから、くだらないことでも言葉にしたことにちゃんと責任をとっていくことで、自分はちゃんとできるって自分自身に証明する。そうやってしょぼくても信用を積み重ねていくことがわたしにとっては必要なのだと思います。

今度は、天気がいい日に海に行かなくちゃな。
アイスを食べるぞ。


くろさわかな

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