私たちの往復書簡 #1 「今まで言ってなかったけど」

【#1のやりとり】
私たちの往復書簡「今まで言ってなかったけど」 1回目  及川恵子
　↓
私たちの往復書簡「今まで言ってなかったけど」 2回目  泖
　↓
私たちの往復書簡「今まで言ってなかったけど」 3回目  くろさわかな

-----

泖さん、及川さん、こんばんは。
きょうもなんだかぐずぐずとした天気でしたね。
ギラギラ暑いのは苦手ですが、ビールの美味しさを100%味わうには、やっぱりギラギラの力が必要だなと感じています。
早くおふたりとビアガーデンに行って特大のジョッキで乾杯したいなあ。
そして酔っ払ったままカラオケになだれ込みたいなあ。
梅雨と自粛のダブルパンチで、「やりたいこと」リストは溜まる一方です。

そうそう、カラオケ。
今まで言ってなかったことのひとつかもしれないですね。
わたし、歌うのが結構すきなんです。
とりあえず一人で運転するときは常に歌っているくらい。（あれって車外にどのくらい聞こえているのかなといつも思うけど、それを知ってしまったら今後歌えなくなってしまいそうなので調べないようにしています。）
悲しいことに、歳を取るにつれ喉の筋肉が落ちていくのか高音がでなくなってしまいましたが、学生の頃はJUDY AND MARYや浜崎あゆみの曲だって、キーを変えずに歌っていたんですよ。
ちなみに過去、一番絶賛されたのはタッチでした。カラオケに行ける日が来たら歌いますね！

歌うのがすきだということ、最近まですっかり忘れていました。
泖さんが、自分のことをよくわからないという感覚、わたしも同じくです。

わたしの場合は、人と会っても自分を取り繕ったり空気を読もうとするばかりだったので、余計に自分のことがわからなくなっていったんだと思います。言いたいことがあるけど嫌われたくないから黙っていよう、いい人だと思われたいから嫌だけど笑顔でいよう、怒ったら空気が悪くなるから我慢しよう……などなど。
本心がわかっているうちはまだいいのですが、繰り返すことで本心の上に何かが積もっていって、少しずつ見えなくなっていたのかもしれません。

塩コショウパスタの上に唐揚げをどんどん追加してぎゅうぎゅうになっているような感じでしょうか。唐揚げを避けないとパスタの存在が見えなくて、たとえ見えても見えないふりをするから、それが醤油味に変わっていることにも気がつかないのです。（あの味のほぼしないパスタ、わたしもすきだな）

だけどおふたりと会って、取り繕うことをしなくなって、少しずつその積み重なった唐揚げみたいなものを消化できている気がしています。
パスタ──もとい自分の本心が見えてきたことで、自分のこともわかってきました。
本当に本当に感謝です！！これからもよろしくおねがいします。

なんだか締めのようになってしまいました。
もっとかきたいことがあったのです。
及川さんの家のシャンデリアが素敵だわ～とか、ゲームわたしも毎日してますよ～とか、はらこ飯食べる係が必要なときはお声がけを～とか。
話したいことがたくさんできました。
また次回会う日が楽しみです！
次はめちゃくちゃ暑い日になりますように🍻

くろさわ

▲偶然にも今日の夕飯は唐揚げでした。肝心のパスタはストック切れ。