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ゴールドパーツを磨く
ゴールドパーツのメンテナンスは難しい。普段から小まめに乾拭きをしてくすみや錆の原因となる汚れを除去するのが大事なのは勿論だが、中古で購入したギターの場合すでにパーツにくすみや錆が発生していることがある。
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最近購入したギターのゴールドパーツもかなり酷い状況になっていた。このような状態になってしまうと、乾拭きで元の輝きを取り戻すのは難しい。メッキ被膜の薄いゴールドパーツにはコンパウンドを使うわけにも行かないので、他の方法で状況の回復を試みることになる。せっかくなので、どうやったら一番綺麗な状態に復元できるか実験してみることにした。
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わかりやすいようにペグを使って、何もしていない元の状態のものと色々な方法でクリーニングしたものを並べてみた。今回洗浄したのはペグボタンと六角ナット、ワッシャーのみ。
クリーニングなし
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まず、これが何もしていない状態。表面は曇っていて、触るとかなりザラザラしている。
乾拭き+ブラッシング
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こちらは、ブラシで汚れを落としたのちに乾拭きをした状態。若干表面がスムースになったかもしれないが、そこまでわかりやすい変化はない。
SHINY MAN(ゴールドパーツ用クリーナー)
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ゴールドパーツ専用のクリーナー、SHINY MANを使って磨いた。
「瞬時にメッキ汚れを落とします」という説明だったが、多少根気よく磨く必要があった。乾拭き+ブラシに比べるとわかりやすく綺麗になったが、まだくすみが残っており表面も若干ザラザラしている。
中性洗剤+超音波洗浄
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こちらは中性洗剤に数十分浸けた後、超音波洗浄機で洗浄したもの。
まだ表面は多少汚れが目立つが、想像したよりもだいぶ綺麗になった。SHINY MANだけで磨いたものよりもこちらの方が光沢感があるように感じる。一方で表面にはまだ何か落とせなかった少し粒の粗い汚れが残っている。
拭き取りは多少面倒なものの、基本的には洗浄器に入れてスイッチを押してしばらく待つだけなので手軽なのが良い。
中性洗剤+超音波洗浄+SHINY MAN
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中性洗剤+超音波洗浄で汚れを落としたところから、さらにSHINY MANでしばらく磨いたところ、だいぶ綺麗になった。明らかに光沢感が戻って、周りの景色が反射して見えるようになった。流石に表面のメッキの細かい凸凹やささくれのようなものはどうにもならないが、十分綺麗になったと思う。
まとめ
汚れの内容によっても結果は変わってくるかもしれないが、今回改めて試してみて中性洗剤の威力に驚いた。写真越しでは少しわかりにくいが、中性洗剤(+超音波洗浄機)で洗浄する前と後では表面の様子が大分変わる。専用クリーナーのSHINY MANも単体使用では効果をそこまで実感できなかったが、中性洗剤での洗浄後の使用ではわかりやすく光沢が戻るのを感じることができた。
というわけで、今回試した中でのベストは「中性洗剤(+超音波洗浄)で洗浄した後にSHINY MANで磨く」だった。色々調べるとクエン酸や重曹を使ってクリーニングをしている人もいるようだったので、今度機会があったら試してみたい。
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