DTMが題材の映画「バジーノイズ」を観てきた(機材の話)
5/3に公開された「バジーノイズ」という映画を観てきた。DTMが題材という珍しさから、DTM界隈の一部のSNSで公開前に言及している方々がいて存在を知り、ちょうど予定が空いたこともあって映画館に足を運ぶ形となった。
前情報をほとんど調べずに観に行ったのだが、どうやら映画の舞台設定は神奈川の横浜〜湘南あたりになっているようだ。随所で、神奈川県に住んでいた人間にはとても馴染みの深い光景が流れる。海の近くで自然の音を聴きながら音楽を作る、というのはとても魅力的に見える。
以前海の近くに住んでいた頃に海辺にMacBookを持っていったことがある。海辺の強い日差しの元で画面の文字を読むのはとてもストレスフルで、加えて数分の作業でキーボードやコネクタが砂まみれになってしまって大変だったことを思い出した。だが、それでも海の近くに住んでクリエイティブな生活を送る、というライフスタイルへの憧れを再認識することにはなった。
DTMがテーマのストーリーということで、この映画には色々な機材が登場する。DTMをやっている人がこの映画を見ていて、間違いなく気になるポイントの一つだと思う。
まず目を惹くのがNative InstrumentsのKomplete Kontrol M32とMaschine Mikroだ。この二つの機材は映画の冒頭から随所で登場する。自分もKomplete Kontrol M32を使っているのだが、主人公が比較的リーズナブルな機材を使って音楽制作をしている様子が、身近な感じで良かった。Maschineの方は自分の音楽のスタイルにはあわなそうなのだが、映画を見ていて少し欲しいなと思ってしまった。
ヘッドホンはオーディオテクニカのATH-M50xのようだ。これもまたATH-M20xとATH-EP1000IRを使っている自分には親近感を覚える機材だったが、自分の場合はATH-M50xとM20x迷った挙句に安いM20xの方を選んだので、ここに関しては羨ましい限りだった。
機材で次に気になったのがYAMAHAのベースとドラム類だ。
ベースはBBシリーズで、ヘッドのロゴがYAMAHAになっていること(初期のモデルではBroad Bassとなっている)、PJタイプのピックアップレイアウトであること、ピックガードがないことから、少なくとも現行モデルではなく80年代〜2000年頃までに製造されていたモデルだと推測される。おそらくBB2024ではないかと思う。
他にもDAWでAbleton Live使ってるな、とかヘッドホンはオーディオテクニカだな、そこから先は少しネタバレになる要素もあるので省略するが、終始色々機材が出てくるのが楽しい。
どうしても機材オタクの人間としては、機材ファースト、ストーリーが二番目という感じでの鑑賞になってしまうのだが、それでも観た後に早く家に帰って機材に触りたいと思える良い映画鑑賞になった。
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